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業界ニュース 2018.7.8

バイクすり抜け容認? 事故防止に設置された「二段停止線」が激減している理由とは

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■二輪と四輪を分けた二段停止線とは?

「二段停止線」とは指示標識の一つで、信号のある交差点に停止線を設置する際、二輪と四輪の停止線を数メートル離して設置してある停止線のことです。二輪の停止線を四輪の停止線より前にすることで、バイクや自転車の存在を分かりやすくして大型トラックが左折する際などに二輪車が巻き込まれる事故を防止することが目的です。

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 二輪と四輪の停止線の間隔は交通の状況に応じて、おおむね3~4m(状況によっては2~5mもあり)で、「二輪」及び「四輪」の文字の大きさは、原則として縦1m、横1mとされています。

 二輪が車列の中にいる(四輪と四輪の間で停止)時は、四輪車の間をすり抜けて先頭の二輪車用二段停止線まで来る必要はなく、そのまま四輪車の後ろについて停止します。(逆に言えば、四輪車の間をすり抜けて先頭に出るのは通行区分違反、進路変更禁止違反、追越し禁止違反などの違反に問われる可能性があります)

■実は、平成23年度からの5年間で二段停止線激減中

 二段停止線の導入が始まったのは二輪車が急増した1980年代終わり(正式には1992年)頃とされています。二輪車の巻き込み事故を防止する有効な手段とされ、一時期は全国の多くの道路で二段停止線が見られました。

 しかし、近年は二段停止線が激減しているようです。その理由を警察庁長官官房総務課広報室に伺ってみました。

「二段停止線は『道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部改正に関する命令』(平成4年総理府令・建設省令第1号)にて、大型自動車等が交差点を左折時に二輪車などを巻き込む形態での交通事故を防止する目的で導入されました。

 各都道府県警察においては、交通環境などの変化等に応じて逐次交通規制等の見直しを行っているところですが、二段停止線に係る規制については二輪車による交差点で停止する四輪車の間の危険なすり抜けが認められる場合などに、見直しを行っているものと考えております。なお、交差点から30m以内は停車中の四輪に対する追越しは禁止となりますので、すり抜けは違反行為になります」

 要するに、二輪車を守るために設置された二段停止線でしたが、四輪よりも前に出られるという二輪車の優先意識が生まれ、四輪の間をすり抜けてでも無理に前に出ようとする二輪が増加し、結果、四輪との接触事故が増えたため、2010年ごろから廃止する傾向になっているようです。

■「二段停止線」全国都道府県の設置状況は? 東京都をはじめ設置ゼロも多数

 二段停止線の設置個所はどれくらい減っているのでしょうか? 警察庁広報課から入手した資料によると、平成28年度末現在で二段停止線の設置がゼロの都県がナント「22」もありました。東京都は平成23年度末に526箇所あった二段停止線が28年度末にはゼロとなっています。

 全国の都道府県を合計すると、平成23年度末には2456の交差点に5186箇所あった二段停止線は28年度末には1848交差点、3892箇所に激減しています。

★平成28年度末現在で、二段停止線ゼロ青森、岩手、宮城、秋田、山形、東京、茨城、群馬、千葉、新潟、山梨、富山、岐阜、三重、奈良、島根、山口、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄

★二段停止線が多い県ベスト10 1位 香川県 1077 2位 愛媛県 462 3位 大分県 272 4位 埼玉県 242 5位 熊本県 206 6位 京都府 171 7位 和歌山県156 8位 広島県 153 9位 石川県 14910位 兵庫県 125

■「二段停止線」設置数ダントツ1位の香川県も徐々に減らす傾向に

 香川県には1077箇所もの二段停止線があり、ダントツの1位となっています。四国全体が他の地域よりも多いのですが、香川県だけ突出しているのはどんな理由があるのでしょうか? 香川県警察本部交通規制課に聞いてみました。

「確かに香川県は多いですね。この二段停止線は二輪車が急増した時代に二輪車の事故防止を目的として設置されました。しかし、近年は二輪の混入率などを調査して、二輪が少ない地域から廃止しています。二輪車が少ないのに、二段停止線を設置していても意味がないので。また、『交差点のコンパクト化』という観点からも、二段停止線は少なくなっています。二段停止線があるとそれだけ交差点が大きくなり、右左折の際にスピードをあまり落とさずに曲がる車が増え、それが事故の原因となる場合もあります」といいます。

 確かに、ダントツ1位の香川県も平成23年度末には1198箇所あったものが、5年間で約120箇所を廃止しています。「交差点のコンパクト化」という観点も納得できる廃止理由の一つですね。

 ちなみに、日本国内の二輪車保有台数を調べてみると、ピーク時(1985年)の1818万409台から毎年少しずつ減っており、2017年3月末現在の台数は1095万5960台と722万台以上もの減少となっています。二輪車そのものが減っているので、二段停止線の必要性も薄れてきているということなのでしょう。

 さらに、二輪車のすり抜けによる事故や、交差点をコンパクトにして事故を減らす目的からも、二段停止線は今後ますます減っていくことになりそうです。

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(くるまのニュース 加藤久美子)

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みんなのコメント

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  • nat*****|2018/07/08 07:03

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    二輪のすり抜け禁止なら、きちんと取り締まれよ
    見たこと無いわ
    当たり前のように前に出て、横断歩道の前まで行く二輪の多いこと

    横断歩道歩く人とぶつかるでしょ?
  • hir*****|2018/07/08 07:14

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    二輪車の擦り抜け頭にきます!何故?我れ先とスピード出して行く馬鹿どもが多い。一般道は特に多い!スピード違反取締より擦り抜け取締してくれ!
  • pla*****|2018/07/08 06:59

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    あれは無意味だったな

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