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業界ニュース 2018.7.6

「8ナンバー」は車税安い? かつては節税のため不正も横行 今もメリットはある?

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 クルマのナンバープレートに記載された事項のうち、地域名の右側にある3桁の番号は分類番号といい、そのクルマの主たる用途を表しています。たとえば一般的な乗用車であれば、サイズや排気量によって500番台(小型自動車)か300番台(普通自動車)に、貨物車であれば400番台(小型)か100番台(普通)に分類されます。

 一方、パトカーや消防車、教習車、ゴミ収集車といった特定の用途に用いられる「特種用途自動車」は800番台に分類され、「8ナンバー車」とも呼ばれます。多くは業務で用いられるものですが、たとえばキャンピングカーなど、一般の人が私的に用いるであろう8ナンバー車もあります。

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 8ナンバー車はかつて、乗用車と比べると自動車税が大幅に安く設定されていました。また、乗用の3ナンバー車や5ナンバー車は車検期間が初回3年、以後2年、貨物用の1ナンバー車や4ナンバー車は初回は2年、以後1年(1ナンバー車のうち8t以上車は初回も1年)ですが、8ナンバー車は最初から2年です。このため、1990年代には維持費を抑えようと、貨物車、乗用車ともにこれを改造し、キャンピングカーや街宣車、事務室車(移動先において、事務室または教室として使用する自動車)として8ナンバー登録しつつ、その設備を外して走行するといった不正も横行しました。

 キャンピングカーの業界団体である日本RV協会(横浜市港北区)によると、「そのような不正対策の一環として、8ナンバー車の税額は段階的に引き上げられ、登録に必要な構造要件も厳しくなっていきました。いまでは、何でもかんでも登録できるわけではありません」と話します。かつてはワゴンやバン以外の乗用車(ステーションワゴンなど)を8ナンバー登録する事例もありましたが、現在は難しいそうです。

■自動車税は確かに安い「8ナンバー」

 日本RV協会によると、一般的な貨物車や乗用車を8ナンバー登録するか否かということに直面するのは、たとえばバンやミニバン、ワゴンなどをベースにしたキャンピングカー「バンコンバージョン」(通称バンコン)、あるいは軽貨物車や軽乗用車をベースにした「軽キャンピングカー」(通称軽キャンパー)の購入時などがあるとのこと。ちなみに、「バンコン」の場合は主にはトヨタ「ハイエース」や日産「キャラバン」、軽キャンパーは軽バンなどが該当するそうです。

「これらは、架装の具合で8ナンバーにもできますし、たとえばキャンピングカーというより車中泊用の簡易なものにしたいという方は、そのまま1、3、4、5ナンバー車で登録することもあります」(日本RV協会)

 維持費の面では、車検期間以外に次のような違いがあります。たとえば自動車税では、自家用乗用車(3ナンバーおよび5ナンバー車)における総排気量1L以下~3L以下の税額幅が2万9500円~5万1000円なのに対し、8ナンバー登録されたキャンピングカーにおける同排気量の税額幅は、2万3600円~4万800円となっています(それぞれ1年あたりの標準税額)。

 貨物用の1ナンバー車および4ナンバー車は最大積載量が考慮されるので、自動車税を一概に比較できませんが、キャンピングカーよりももっと安くなる傾向です。ただし車検期間は前述のとおり基本的に1年ごとになります。点検整備にかかる費用については、装備が複雑な8ナンバー車は乗用車と比べると割高になる傾向があるようです。

 そもそも、8ナンバーのキャンピングカーには構造要件として、たとえば「乗車定員の3分の1以上の大人用就寝設備」や、「10L以上の水を貯蔵できるタンクおよび洗面台」などの設備を有することが定められており、これらの工事費も考慮に入れなければなりません。

■8ナンバー化、結局メリットあるの?

 あるキャンピングカーメーカーの担当者によると、「いまは一般的な乗用車や貨物車を8ナンバーにするメリットはそれほどありません。お客様も、ナンバーにこだわる方はそう多くないでしょう」とのこと。日本RV協会も、「8ナンバーとそれ以外のナンバーとの差は縮まっており、節税対策などにはならないでしょう。本格的な架装をしたければ8ナンバーということになりますが、室内高を大きくする必要などもあります」と話します。

 日本RV協会によると、8ナンバー化することで内装面の自由度が高まるというメリットがあるそうです。たどえば、進行方向に対して平行に配置される「横向きシート」は2017年7月以降、8ナンバー車を除いて禁止されました。これに際しては日本RV協会も要望し、安全性を担保できる8ナンバー車については除外されたのだといいます。

 このようなキャンピングカーとしての自由度からか、日本RV協会によると「8ナンバー登録車は一時期減少しましたが、近年また増えています」といいます。

 わが国における特種車の保有台数(大型特殊車含む)は、2002(平成14)年の約175万4000台をピークに減少にしていったのが、2011(平成23)年から増加に転じ、2018年3月末現在で約173万7000台となっています。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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みんなのコメント

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  • cls*****|2018/07/06 07:24

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    キャンピングカーの改造規定が厳しくなり税金逃れの改造は出来なくなりました。が、
    ほとんどの知事は思い付きで増税を考え実行。しかし1度甘い汁を手にすると元へ戻そうとしない。キャンピングカーは救急車と同じく特種です。ちゃんとキャンピングカーは特種だ。と、
    実行されていらっしゃる、まっとうな考えの知事さんもいらっしゃいますが・・・
    1番あおりを食ったのは、正統派のキャンピングカー乗りの人たち・・・
    こんな知事や役人に投票してしまったのが悲しい・・・

  • gin*****|2018/07/06 07:06

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    昔、カセットコンロなんかが入ってた8ナンバー登録キットなる物が有ったね。
  • hok*****|2018/07/06 07:14

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    昔は税金が安くなるって言って8ナンバーのスープラとか普通に走ってた。

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