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業界ニュース 2018.6.26

冷却水の補充って水道水をいれてもいいの?

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通常、エンジンの冷却水は、"LLC"と呼ばれる不凍液を用います。そのLLCの代わりに、水道水を入れても問題はないのでしょうか?

短期間なら水道水でも良い!?

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冷却水が減っていると、オーバーヒートの原因になります。そのため、冷却水の減少でチェックランプが付いた場合は、足りない分をすぐさま補充しなければなりません。
冷却水にはLLCが使われているのですが、出先で近くにガソリンスタンドやカー用品店がないと、LLCを手に入れることは困難です。そんなとき、短期間なら水道水を入れても問題ありません。通常、ラジエーターには、水で希釈されたLLCが入っており、補充のために水を加えた程度なら、それほど大きく濃度は変わりません。
では、冷却水すべてを水道水にすることは可能でしょうか?じつは、水には温まりやすく冷めやすいという特性があります。これを比熱が小さいと言いますが、水は一般的な液体の中で、かなり優れているのです。
そのため水道水は、冷却水の本来の目的(エンジンを冷やすこと)を達成するために、十分な性能を持っていると言うことができます。ただし、ミネラルウォーターや水道水の内部には、さまざまな成分が含まれており、ものによってはラジエターの目詰まりやサビの原因にもなるので、積極的にはオススメできません。


ラジエーターの構造・仕組み

ラジエターは、日本語では熱交換器と呼ばれる装置で、内部を流れる液体の熱を外部に放熱して、液体から熱を奪う装置です。水冷エンジンにはなくてはならない部品です。
自動車のエンジン(内燃機関)を動かすと、その工程で熱が発生します。この時に発生する熱によって、エンジンはオーバーヒート状態となり、性能が発揮できなくなるばかりか、最悪の場合は各パーツにダメージをあたえ、エンジンブローの原因にもなります。
水冷エンジンでは、高温になりやすいシリンダーのまわりを中心にウォータージャケットやウォーターギャラリーを設け、冷却水を流して熱を奪います。
エンジン内部の熱を奪った冷却水は、ラジエターに流れて熱を放出し、ふたたびエンジン内部に戻り、エンジンの熱を奪って、ラジエターで放出して…を繰り替えします。ざっくりですが、これがラジエターの役割です。


冷やせれば良いというわけではない?

エンジンを冷やすことが冷却水の目的ですが、冷やせれば良いというわけではありません。上記で「短期間限定」としたのにはこれが関係しています。
水は比熱に優れているので、確かに、冷却だけとれば高い効果があるのですが、一般的な冷却水に使われているLLCには、防錆効果や耐低温性能、消泡性、防錆といった性能をあわせ持っています。
たとえば、真水では0℃以下になると凍結して体積が増えます。そうなると冷却水の通路である、ラジエターはもちろんエンジン内部も、凍った水が破壊する可能性が高まります。そのために耐低温性能が必要になるのです。ちなみにLLCは、約30%の希釈率で約ー15℃、50%の希釈率では約ー35℃で凍結します。
また、水道水やミネラルウォーターでは、水垢でエンジンはサビてしまいますし、高温時に泡が発生してオーバーヒートを引き起こすキャビテーションも心配しなければなりません。


緊急用として冷却水に水道水を使うことはできますが、錆や凍結の問題などもありますので、ラジエターに水道水をいれるのは、あくまでも応急処置と覚えておきましょう。

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