日進月歩の自動車デザインにおいて、時折「え、これ誰がOKだしたんだ」というデザインを持つ新型車が登場することがある。多くは一代で消えてしまうが、極稀にそうしたモデルから新時代のスタンダードが生まれることもあり、今日もまた、気鋭の自動車デザイナーたちが新たなデザインに挑戦する。
そうしたなかで、こうした奇抜なデザインのクルマたちを、ユーザーやクルマ好きたちは時に笑い、時に癒やされ、おおむね愛してきた。人間とは不思議なもので、クルマたちのフロントマスクを「顔」に見立てて、ああだこうだと好き勝手言ってしまうものなのだ。
あれこれ欲張りすぎ!? 盛り込みすぎ!? いろいろやりすぎて迷走気味なクルマ3選
本企画では、石川真禧照氏と清水草一氏、両名にお願いして、歴代のモデルたちのなかから、ブサイクでもクセになる、「ブサカワ」なクルマたちを紹介してもらった。はたしてどんなクルマが飛び出すか? 中古を探して今からオーナーになるのも全然アリ!
※本記事は2018年6月時点のものです。
文・写真:ベストカー編集部
初出:ベストカー2018年6月26日号
WiLL サイファ (トヨタ/2002年登場)
トヨタの異業種との合同プロジェクトで生まれたモデル第3弾。今見てもタテ長ヘッドライトが異様。でも中身は車載情報通信サービス「G-BOOK」対応末端を標準装備するなど、先進的だったんだよ。
(石川真禧照)
ブサカワ度…★★★☆☆
ミニカトッポ タウンビー (三菱/1997年登場)
ブサイクというのは、つまるところバランスの悪さ。ミニカトッポはミニカのルーフを異常に高くしていてバランスの悪さは完璧。口(グリル)も異常にデカく、つぶらな瞳が見つめる。まさにブサカワの極み。
(清水草一)
ブサカワ度…★★★★★
2代目 ムルティプラ・前期 (フィアット/1998年登場)
このカオを見た時は驚いた。どこが目で、どこが鼻なのか。おまけに頭デッカチときている。でも乗りこむと包みこまれるような暖かみがあり、癒されるんだな。
(石川真禧照)
ブサカワ度…★★★★★
ヴェロッサ (トヨタ/2001年登場)
マーク2をベースにラテンテイストの外観を、という意気込みはわかるが、情熱的でエキゾチックなラテン美人にはならず、ただブスい顔になってしまった。顔だけでなくヒップもブスい。
(石川真禧照)
ブサカワ度…★★☆☆☆
初代1シリーズ (BMW/2004年登場)
ドイツのコンパクト車ブームのなかで後発組だったBMWが出したモデル。FF優勢のなかでFRを守っていた。販売はイマイチだったが、それを悲しむように目が涙目。
(石川真禧照)
ブサカワ度…★★★☆☆
ヴィヴィオ ビストロ (スバル/1995年登場)
あえて言うまでもないほど、典型的ブサカワ。ただブサイクさもかわいさもそれほど強烈というわけではなく、適度なホノボノ感で、そのへんは万人向けブサカワといえる。
(清水草一)
ブサカワ度…★★★☆☆
ミラージュディンゴ・前期 (三菱/1999年登場)
初対面ではあまりのブサイクさに爆笑したが、今見ると抱きしめたいほどカワイイ。なんというか、このダメすぎる風情が、守ってあげたい気持ちにさせるのだ。
(清水草一)
ブサカワ度…★★★★★
ロードスター (スマート/2003年登場)
スマートのスポーツモデル。電動ソフトトップを備えている。動力性能は悪くないが、ヘッドライトからバンパーにかけてのセンスのなさが微妙だ。
(石川真禧照)
ブサカワ度…★★★☆☆
5代目 チェロキー (ジープ/2013年登場)
丸目と7本のタテ長グリルが特徴のジープファミリーだが、そのなかで個性を主張しようと目を整形してしまったのが、次女のチェロキーちゃん。薄目がかわいそう。
(石川真禧照)
ブサカワ度…★☆☆☆☆
スプラッシュ (スズキ/2008年登場)
スズキの小型車。ハンガリーで生産され、スイフトの流れからの走りのよさで人気だったが、欧州で流行していた下まで伸びたグリルを無理に採り入れたのが失敗。惜しい整形ミスだ。
(石川真禧照)
ブサカワ度…★☆☆☆☆
4代目 アルトワークス (スズキ/1998年登場)
フォルムは特になんということはないが、ヘッドライトのブサイクさで選出。目は口ほどにものを言うのだ。このヘッドライト、現在のハスラーにも通じるな。
(清水草一)
ブサカワ度…★★☆☆☆
そこにいるだけで周囲を和ます。ブサカワに幸あらんことを!
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