■来年生産開始の電気自動車には、派生モデルもあり?
ポルシェAGは、初めての電気自動車の生産が来年開始されると発表しました。ポルシェの電気自動車は、現在コンセプトスタディモデルの名称”ミッションE”と呼ばれていましたが、正式名称を「タイカン(Taycan)」にすると決定しました。
ポルシェはもはやSUVメーカー? この変化、スポーツカーの未来に意義があるワケ
この名称は、1952年以来、ポルシェ クレスト(ポルシェの紋章)の中心にある跳ね馬のイメージに基づいており、「生気あふれる若馬」を意味します。
ポルシェAG取締役会会長のオリバー・ブルーメは「ポルシェの新しい電動スポーツカーはパワフルで高い信頼性を備えます。長距離を確実に走行することが可能で、まさに自由を象徴する車です」と語っています。
東洋的な名称は、ポルシェ初のフル電動スポーツカーが、ブランドのスピリットを供えていることを表しています。
「タイカン(Taycan)」は、600馬力を超えるシステム最高出力を発生する2基の永久磁石シンクロナス・モーター(PSM)を搭載し、0ー100km/h加速タイムは3.5秒以下で、0ー200km/h加速タイムは12秒を下回ります。
このパフォーマンスに、電気自動車では前例のない連続的な出力レベルも付加されます。つまり、性能を損なうことなく幾度ものジャンプスタートを連続して行うことが可能で、航続距離は500km以上です。
ポルシェは、E-モビリティへ2022年までに、当初計画の約2倍に相当する60億ユーロを超える投資を予定しています。追加された30億ユーロのうち、約5億ユーロがタイカンの派生モデルの開発に利用され、既存のモデルレンジの電化とハイブリッド化に約10億ユーロ、生産拠点の拡張に数億ユーロ、さらに、新しいテクノロジー、充電インフラおよびスマートモビリティに約7億ユーロが投資される予定です。
ポルシェ本社は、新しい塗装工場、タイカン専用の組み立てエリア、塗装済みボディとドライブユニットを最終組み立てエリアに輸送するコンベアブリッジなどを現在建設しています。
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