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SUVの新型「XC40」がリアルに凄い! 全てに完璧を求めるボルボの自信作

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SUVの新型「XC40」がリアルに凄い! 全てに完璧を求めるボルボの自信作

■発売記念モデルもすぐに完売、絶好調のボルボ

 くるまのニュースをご覧の皆さん、初めまして!自動車ジャーナリストの今井優杏です。

ボルボ初のコンパクトSUV、新型「XC40」発表 16種類の先進安全・運転技術を装備

 突然ですが、今もっとも勢いのある輸入車メーカーって、ご存知ですか?メルセデス・ベンツ、アウディ、BMW、これらはある意味イエス。だけど、こう答えると、一気に事情通っぽくなるので覚えておいてください。「ボルボ」 今のボルボはリアルにすんごいんです!

 現在、JAIA(日本自動車輸入組合)に加入し、日本に正規販売店を持つインポーター(商用車・チューナー含む)は36社。新規登録台数はリーマンショックの2009年を底辺に、ほぼ右肩上がりを記録しています(JAIA調べ)。

 早い話が「輸入車はどれも軒並み売れてる」ってことです。

 しかし、そんな輸入車の中でも、イケてる/まあまあ/がんばりましょう、みたいなヒエラルキーは燦然と存在します。

 ザックリと総数だけで見てしまうと、メーカーとして本国での規模、インポーターとしての規模、歴史、販売店網の網羅などで桁が変わってしまうのですが、前年比販売数の推移やプロダクトの完成度、また商品やインポーターの方の表情から醸し出される“ 売れてますオーラ” (これ大事!)などから、単に数字だけでは表すことのできない人気度とでも言いますか、まさに勢いのアリナシを測り知ることができるのです。

 長い前置きで何が言いたいのかといえば、話が冒頭に戻るわけです。個人的に見ても業績的に見ても、名実ともにイケイケドンドンなのが、何を隠そうボルボだっていうこと!

 スウェーデンという北欧の一国にて作られているボルボは、インポーターとしての規模も輸入台数の総数もそう多くはないのですが、現在抱えるほぼすべてのニューモデルがバックオーダー状態にあるという人気っぷり。ボルボ・カー・ジャパンによれば、この「激売れ現象」が世界中で巻き起こっているのだそうです。

■「XC90」から始まった勢いは「XC40」発売でさらに激しく!

 渦中にあるのは2016年から販売をスタートした、現行型XC90以降のSUVモデル。中古市場にもまだほとんど出てきておらず、2018年になった今でも品薄状態のまま。その後、昨年追加されたミドルサイズSUVの「XC60」もまた、瞬く間に争奪戦が勃発して、2018年モデルは早くも売り切れ御免です。また、昨年追加されたXC60は、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーなど数々の賞を受賞し、新型「XC40」も2018年欧州カー・オブ・ザ・イヤーをすでに受賞しています。

 そんな大人気を誇るボルボのSUVが、これまた世界中で大人気のC セグメント=コンパクトSUVマーケットにニューモデルを投入して来ました。それが新型「XC40」です。

 日本での受注が始まったのは去る3月28日。まずは「ファーストエディション」という導入記念モデル300台が上陸しましたが、なんと、すでにあっという間に完売!いやはや、この勢いったらもうどうにも止まらない!現在はオーダーしても、納車が6月以降になってしまうそうな・・・それも急がないと、どんどん先延ばしにされちゃいそうな売れっぷりです。

 しかし、もし購入を悩んでいる人がいるならば、新型「XC40」は待って吉。いやむしろ大吉です!どこをどう見渡しても「ベストバイ!」な一台で、正直その仕上がりには舌を巻きまくってしまい、新喜劇の未知やすえちゃんのようになるところでした(関西すぎる例えですみません)。

 デザイン、走り、使い勝手、サイズ、内装の作り込みなど、価格以上の高級感。今、我々世代がクルマに求めるすべてが新型「XC40」にあるのです。

 私は日本導入の前に、バルセロナで開催された国際試乗会にも参加が叶いました。現地では様々なエンジニアやデザイナーに直接インタビューをする機会を得ましたが、そこには今のボルボが売れまくる秘密がぎゅっと詰まっていました。

■アクティブな層をターゲットにしたデザインを採用

 まずは、デザインです。

 まさに現行型「XC90」以降、ボルボはデザインを大きく変えてきましたが、それが今のボルボの成功を担う、大きな要因の一つだというのは疑いようのない事実です。北欧という白夜の国が誇る絶大なるデザイン力を遺憾なく発揮し、個性的かつ独特の解釈がなされた内外装を作り込んでいます。

 特に内装のデザインは圧巻の美しさ。本国のデザインチームは「スーパークリーン」というデザインテーマを掲げ、機能的かつ見た目にすっきりと美麗で、乗る人がまるで自宅にいるようにくつろげる空間づくりをしていると言います。

 まったくのニューモデルになる新型「XC40」は従来モデルよりもさらに若く、アクティブな層をターゲットにしていることから、同セグメントの競合他社のクルマよりもひとまわり大きいボディサイズをあえて採用してきました。その理由も「デザインというものを際立たせたかったから」と言います。

 そのため、威張りの効く外装の迫力とともに、広い室内空間を手に入れているのですが、その空間を様々なストレージに充てているのです。たとえば現代人は、スマートフォン、タブレット、そしてノートPCと、様々なデバイスとともに日常を過ごしています。このデバイスを機能的に、まるで移動式オフィスのように車内に収納するため、ドアポケットに大型のポケットを備えまています。

 本来ならこの場所にはオーディオシステムのためにウーハースピーカーを仕込んでいるべきところです。ボルボのデザンチームはウーハーをボンネット内に移動させ、音楽のクオリティーを落とすことなく収納スペースを確保しました。ドアポケットにはなんと、1リットルのペットボトルなら3本、Mac Book Proもすっぽりと飲み込みます。

 さらにセンタートンネルのコンソールにはボックスティッシュがそのまま収まるうえに、ゴミ箱まで用意されている凝りよう。さらにiPhoneでいえば8以降に対応する非接触充電スペースもあります。

これも「車内が整理されると、運転に集中できる」という独自の考え方=スーパークリーンというテーマに由来します。

 グレードの構成も個性的です。ボディカラーやルーフの色など、ユーザーには多彩な選択肢が与えられているのですが、それらが値段なりに並べられていないのです。たとえばいくら価格が高くても買えないボディカラーがあったり、価格の安いグレードでも十二分に満足できる内外装が選べたりします。

 ボルボ・カー・ジャパンは「松竹梅ではなく、それぞれのキャラを好みで選んで欲しい」と発信していますが、これも至極現代的な考え方だと感じました。

■ 走りにも完璧を求める今のボルボ

 肝心の走りですが、もう一言で言っちゃいます。「絶品」です。

「XC40」は新型の小型プラットフォーム「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)を搭載した最初のモデルになりますが、このかっちりしたボディーにパワフルな2リッターガソリンエンジンがベストマッチ。

 足回りは19インチという大型ホイールを履いているため、ややアタリは硬く感じますが、それが新型「XC40」のスポーティなイメージにも、エンジンのキャラにもバッチリ似合っていて不満が微塵もありません。

 世界販売に先駆けてバルセロナで試乗した時よりも、日本で乗った時の方が抜群なる熟成を感じたのですが、その理由は「直線までチューニングを行ったから」と言います。それも完璧を求める今のボルボらしいエピソードでした。

 もちろん世界の先進安全技術をリードするボルボですから、新型「XC40」にも最新の先進安全技術がほぼすべて、全グレードに搭載されています。

 2020年までに、「すべての新しいボルボに乗る人の交通事故を無くしたい」、という企業スローガン「ヴィジョン2020」を掲げるボルボ。もちろん、その高い安全性能も、今ボルボを買うべき理由のうちの一つです。

 今後、派生車種としてなにかしらかの電気系駆動や、またボルボ初の3気筒エンジンの搭載なども視野に入れているという「XC40」。間違いなくボルボの屋台骨となるモデルですから、今後の展開も楽しみです。

 ボルボ新型「XC40」の価格(消費税込)は、389万円から559万円です。ちなみに今回試乗した「XC40 T5 AWD R-Design」の価格は、539万円(消費税込)です。

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