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業界ニュース 2018.3.4

最高速310キロ!高速消防車「日産 GT-R」

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消防車といえば一般的にトラックベースで、キャブ後部に消化器材を架装するもの。しかしニュルブルクリンクには、世界第一線級のスポーツカーをベースにした消防車が存在します。そのベース車が、日産GT-Rというから驚きです。

2009年、世界最速クラスの消防車誕生!

    消防車も救急車も手がける特装車メーカーって?

2009年、欧州日産はドイツのニュルブルクリンクサーキットに、消防車仕様の日産GT-Rを寄贈しました。GT-Rと消防車。すごく意外なクロスオーバーです。もちろん市販予定はありません。
寄贈された消防車仕様の日産GT-Rは、トランク内に全長20mのホースと消化システムを収納。リヤシートを取り外し、50Lの水タンクを搭載しています。20バールの高気圧で水や消火剤を噴射でき、初期消火を任務とします。
ちなみに1バールは1000ミリバール(=1000ヘクトパスカル)なので、20バールは20,000ミリバール(ヘクトパスカル)。海面の高さで受ける気圧の2万倍、水深20万mの深さで受ける水圧に相当する超高圧です。
超高圧で液体を噴射できる本格的な消化能力を有するGT-R消防車仕様。わざわざ室内スペースが狭い車をベースに選択しなければ、初期消火と言わず鎮火までの消火活動も可能なはず。どうして、消防車に不向きなGT-Rをベースにしたのでしょうか。


ニュルブルクリンクは世界有数の難コース

世界中の自動車メーカーが、新車開発時のテストでも使うニュルブルクリンク北コース(通称ノルドシュライフェ)です。メーカーテストやレース開催が無い日は、一般車でも料金を支払えば走行可能です。
とはいえ、1周20.8km。高低差約300m、コーナー数172という世界でも有数の難コースを、一般ドライバーが、それも市販車で走行するのは、相当にハードルが高く、クラッシュやトラブルが頻発します。
そんなコースで車両火災が発生した場合、レスキュー部隊は現場に急行することが求められます。そこで欧州日産は、現場に急行することと初期消火活動にあたることを主目的として、2009年当時最速クラスのラップをマークしたGT-Rをベースに、消防車を制作したというわけです。
このGT-Rは、ベース車と比較すると200kg程度重くなったものの、ニュルブルクリンクのあらゆる場所に8分以下で駆けつけることができます。
2018年3月現在のニュルブルクリンク最速ラップタイムはポルシェ911GT2RSが2017年9月29日に記録した6分47秒30。9年前に制作された消防車が、9年後の最速ラップタイムから1分10秒ほどしか遅れを取っていないことは、まさに驚異。欧州日産がニュルブルクリンク向けにGT-Rを消防車仕様にするはずです。


日産GT-Rとは

日産GT-Rは、2007年に誕生。車輌型式がR35であるため、スカイラインの系譜を受け継ぐ正当な後継車と考えるファンも少なくありません。3代目スカイライン(ハコスカ)に設定された初代GT-Rから数えて、6代目のGT-Rです。
5代目GT-Rまでは搭載していた直6エンジンとはうって変わり、日産GT-Rでは3.8LV6ツインターボのVR38DETT型を搭載しています。
GT-R消防車仕様は2008年モデルをベースに、ドイツのM&Mオートモーティブによって仕立てられたもので、ベース車のスペックは、最高出力357kW(485ps)、最大トルク588Nm(60.0kgf)で、最高速度は310km/hです。

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