きちんと対策しないと体調不良や自身に危険が迫ることも
本格的なキャンパーは別として、居眠り運転防止のための仮眠や、早朝からのイベントに備えて早めに会場入りしての仮眠など、わりと短時間~数時間まで、クルマの中で泊まったことがある人はけっこういるはず。しかし、この車内での仮眠や車中泊は気軽ではあるが、隠れたリスクもあるのでいくつか注意点を上げておこう。
【アウトドアから災害時まで役立つ】「車中泊」向きのクルマ5選
1)エンジンをかけっぱなしにしない
冬は暖房、夏はエアコンを使うため、エンジンをかけっぱなしにして、適温を保ちたい気持ちはよくわかるが、車中泊の場合これが一番危険。寝ている間に、排気ガスが車内に入り込み、一酸化炭素中毒で死に至るケースは毎年のように報告されている。
冬場は雪でマフラーの出口がふさがれ、車内に排ガスが逆流してくることがある。また外気温が寒いことで触媒の浄化作用が低下するので、就寝時は必ずエンジンを止めておくこと。また運転席で仮眠していて、無意識のうちにアクセルを踏んで空ぶかし状態が続き、それが原因で車両火災が起きた事件も発生している(JAFのテストでは、静止状態で高回転が続くと、10分もしないうちに出火したというデータもある)。
とくに、駐車した場所が、アスファルトやコンクリートではなく、芝生や草の生えている空地だったりすると、余計に危ない。長時間のアイドリングは、周囲にも多大な迷惑をかけることにもなるし、環境・燃費面でも大いにマイナス。起きたらガス欠で動けなくっている可能性だってゼロではない。寝るときは、エンジンを確実に切って、寝袋やブランケットなどを用意して、空調なしでも身体が冷えないように工夫しよう。
「ちょっとだけ仮眠……」と寝落ちするときがとくにリスクが高いので、短時間の仮眠でもエンジンだけは切っておかないと、ちょっとの仮眠のつもりが、最悪の事態になることも……。
2)飛行機だけじゃないエコノミークラス症候群
長時間ずっと狭い場所に同じ姿勢でいると、脚の血流が悪くなって血管内に血栓ができるエコノミークラス症候群になるリスクがある。最近は、「ロングフライト症候群」とも呼ばれているので、「オレのクルマは高級車だから」というのは関係ない。
車内で一晩過ごすような場合は、できるだけ横(水平)になって、足が伸ばせる恰好で寝ること。衣類もベルトなどをゆるめ、できるだけゆったりしたものにして、水分をこまめにとることを忘れずに。タバコも血管を狭める作用があるので、できることなら控えたい。
3)万が一の車上荒らしなどへの対策
残念ながら日本も物騒になってきた。車中泊をする場合、すべてのドアを確実にロックして、できればサンシェードやカーテン、タオルなどを使って、車外から、クルマの中の様子が見えないようにして眠りたい。
もちろん貴重品やバッグなども、車外から見えないところに隠すこと。あまり人気のないところ、真っ暗なところ、治安が悪そうなところ(駐車場内に、タイヤのスリップ痕があるとか、不法投棄されたゴミが多いところなど)を、車中泊の場所に選ばないのが重要。携帯電話の電波が届くところで、出入り口が2カ所以上あるところなども、大事なチェックポイントになる。
4)迷惑にならない場所を選ぶ
安心して車中泊できそうな場所はかなり限られていて、高速道路のSA・PA、道の駅などが一般的。ただし、長時間駐車お断りの施設もあるし、観光バスなどが休憩に立ち寄って乗客がガヤガヤ降りてきて、安眠が妨害されることもあるので駐車スペースは吟味することも必要。また、安眠と安全のためにも平地を選んで駐車し、サイドブレーキをきっちりかけておくことも忘れずに。
商業施設や住宅地では、特別な許可でも得られれば別だが、基本的に避けるべき。ネットなどを見ると「車中泊マップ」などの記事もあるので、そうした情報を参考にするのもいいだろう。当然、公共の場所を拝借するのでマナーも大切。音を出さない。排ガスを出さない。ゴミを出さない。動線を塞がない。トイレや洗面所のマナーを守るなどの心配りも大切だ。
5)花粉や暑さなど季節ごとの対策も必要
車中泊は、基本的にアウトドアの延長というか、アウトドアの一部といえる。冬は前記の通り寒さ対策が必須で、夏は熱中症対策(USBの扇風機など)と虫対策、春は花粉症対策、梅雨には湿気対策といろいろ準備が欠かせない。手軽ではあるが、あまり気軽に考え過ぎると車中泊がきっかけで体調を崩したり、そのほかのトラブルを引き起こすこともあるので、仮眠も含めて安易に考えず、それなりに準備を整えたうえで車中泊を楽しもう。
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