2017年の販売台数が各メーカーから相次いで発表され、なかでも日産・三菱・ルノー連合が初めて世界販売2位へ躍進したことが話題に! いっぽう、トヨタは日産連合と入れ替わる形で3位となった。では、日本国内に限ると各メーカーの販売台数・シェアはどうなっている?
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部
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世界販売でみた国産メーカーの勢力図は?
冒頭で触れたとおり、日産・三菱・ルノー連合が世界販売2位となった。2017年の世界販売台数トップ3は次のとおり。
■世界年間販売台数トップ3(2017年暦年)
1位:フォルクスワーゲンG/1074万1500台
2位:日産・ルノー・三菱G/1060万8366台
3位:トヨタG/1038万6000台
これはあくまで、グループ全体での販売台数。フォルクスワーゲングループの場合は、アウディなども含まれるし、日産・ルノー・三菱連合は3社の合計。トヨタグループはダイハツ、日野自動車の台数も含まれる。
これを各ブランド(メーカー)毎の台数に分けると、国産ではトヨタが938万台で、日産は581万台。ちなみに、ルノーは376万台なので日産がグループ内トップの販売台数となる。
ただし、グループ全体で比較すると、世界では日産連合がトヨタグループを上回っている状況だ。
では、国内はどうか?
日本では勢力図「逆転」
トヨタの国内販売を押し上げたC-HR。2017年累計で11万台超を販売し、登録車で4位と新たな人気車に
日本国内での国産メーカーの販売台数と、そのシェアをまとめたデータは次のとおり。このデータは軽自動車も含んだものとなる。
■国産メーカー 国内年間販売台数とシェア(2017暦年、軽含む)
1位:トヨタ/160万7133台【30.7%】
2位:ホンダ/69万6393台【13.3%】
3位:日産/53万4682台【10.2%】
4位:スズキ/51万4597台【9.8%】
5位:ダイハツ/48万7850台【9.3%】
6位:マツダ/20万836台【3.8%】
7位:スバル/16万5078台【3.2%】
8位:いすゞ/8万984台【1.5%】
9位:三菱/7万5499台【1.4%】
10位:日野/6万7778台【1.3%】
【国内総販売台数/523万4165台】
※自販連、軽自協データをもとに作成
やはりトップはトヨタで、そのシェアは全体の30%超。いっぽう日産は、ホンダを下回る台数でシェアは10.2%となっている。
実は日産、2017年の販売台数は前年比110.8%増で、トヨタ以上の伸びしろだった(トヨタは同103.3%)。その功労者は、ノートe-POWERや新型セレナ。特にe-POWERを含むノートは、月間車種別ランキング1位をたびたび奪取するほどの好調ぶりだった。
日産の2017年国内販売台数は約53万台で、三菱の台数を加えても約61万台。いっぽう、トヨタは単独で160万台以上を販売している。つまり、トヨタグループと日産連合の戦いは、世界とは逆にトヨタが「圧勝」なのだ。
ノートの大ヒットでもわかるように、日産は決して日本で売れる車を「作れない」わけではない。やはり、日本市場にどれだけ重きを置いているかが、トヨタとの違いといえるだろう。
トップのトヨタは、定番の人気車プリウスに加えて、C-HRがヒットしたことも前年比越えに大きく貢献している。
そしてもうひとつ。日本市場の鍵を握っているのが軽自動車。日産を上回り、2位となっているホンダは、プリウスを上回り、車種別の販売台数で1位となったN-BOXの大ヒットが原動力。スズキ、ダイハツが日産に次いで4位、5位となっていることからも、軽自動車の存在は大きい。
登録車は日産が2位に浮上
【図1】登録車の2017暦年シェア
さて、その軽自動車を除くとどうなるか? 【図1】は、登録車のみの国産メーカーのシェアで、日産がホンダを逆転し、2位に浮上!! 実は2016年は、ホンダがシェア14.1%、日産が13.5%だったため、登録車シェアでは日産が2位を奪還した形に。ただし、3位ホンダとの差は0.5%とかなり拮抗した争いだ。
同様に、僅差なのはマツダとスバルの4位争い。2016年はマツダが6.0%、スバルが4.5%と1.5%の開きがあった差は、0.9%にまで縮小。2016年10月に発売されたインプレッサと2017年に入って登場したXVの販売好調もスバルがシェアを伸ばした要因だ。
いっぽう、マツダが2017年に発売した新車はCX-5のみ。2018年はマツダがアクセラを、スバルがフォレスターをモデルチェンジするので、これが来年どのようにシェア争いを動かすかにも注目が集まる。
そして、王者トヨタはなんと過半数を超えるシェア55.8%という圧倒的強さ。登録車に絞ると、より一層トヨタの強さが際立つ。
軽はダイハツがトップ譲らず
【図2】軽自動車の2017暦年シェア
そして、軽自動車だけの販売シェアが【図2】。シェアはダイハツ、スズキの順で2強。面白いのは登録車を含めると、スズキがダイハツを上回っている点。これはスイフトやソリオの存在が大きい。「より軽に特化しているダイハツ」と「軽含め小型車に定評あるスズキ」という特長がデータにも表れているといえる。
いっぽう、N-BOXが圧倒的1位のホンダは3位で軽シェア18.6%。今後、ホンダがダイハツ・スズキを上回るためには、「N-BOX以外の軽」でもダイハツ・スズキ以上に軽自動車ユーザーに応える車作りが必要。やはりダイハツ・スズキの軽の牙城はかたい。
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