新日鐵住金の開発した塗装周期延長鋼「CORSPACE(コルスペース)」が、国内で最も塩害環境の厳しい沖縄の沖縄西海岸道路浦添北道路の「牧港高架橋」に採用された。沖縄地区でコルスペースが採用になったのは、今回が初めて。
コルスペースは、塗装の塗替周期延長を可能にすることで、ライフサイクルコスト(LCC)低減を実現する鋼材。鋼材に微量の錫(Sn)を添加したもので、コルスペースの採用により、同じ塗装条件・使用環境下で塗膜欠陥部における鋼材腐食量や塗膜剥離面積が、従来鋼に比べ大幅に抑制される。
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今回架設が完了した「牧港高架橋」は、沖縄西海岸道路浦添北道路にかかる橋長476mの4径間連続混合箱桁で、海上を跨ぐ鋼コンクリート複合構造形式の高架橋。この地区は格段に塩害環境が厳しく、従来鋼の場合、腐食や塗装の剥がれによる定期的なメンテナンスが必要だが、コルスペースを採用することによりメンテナンス期間の短縮が見込まれる。
今回、橋梁のライフサイクルコスト低減の観点から、鋼桁部の全量(約350トン)にコルスペースが採用された。「牧港高架橋」は、三井住友建設株式会社・株式会社日本ピーエス・株式会社横河ブリッジの3社による異工種建設工事共同企業体で工事が進められ、2017年10月に橋桁部分の架設が完了した。
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