ついにヴェールを脱いだ新型メルセデス・ベンツGクラス。資料と写真から読み解けるテクノロジーについて見てみよう。
まずは、ボディサイズから見てみよう。
プレス資料によると
「先代より53mm長く121mmワイドになった」とある。
では先代はどうだったか?
デンソー、東芝情報システムなどと 車載製品向け組込ソフトウェア開発強化に向けて資本提携
全長は、4662mm+53mmで4715mm
全幅は、1760mm+121mmで1881mm
となったわけだ。
次は、シャシーを見てみよう。
先代から引き続き、強固なラダーフレームを有するシャシー。
サスペンションは、先代が前後ともリジッドサスペンションだったのに対して、新型のフロントは、ダブルウィッシュボーン式に変更された。ダブルウィッシュボーン式サスペンションは、ラダーフレームに直接マウントされ、サブフレームはない。
リヤはリジッド式のまま。サスペンションは、メルセデス・ベンツとメルセデルAMGと共同で開発された。リジッドアクスルはトレーリングアームを片側4本に増やし、パナールロッドを装着した。
エンジンは、4.0ℓV型8気筒ツインターボ。310kW/610Nmのパワースペックだ。燃費は11.2ℓ/100km(9km/ℓ)CO2排出量は複合モードで263g/km。
メルセデスは、4.0ℓのV8ターボを2種類持っている。資料には明記されていないが、先代のG500が搭載していたM178型だろう(もう1機種はM176型)。
トランスミッションは、メルセデス・ベンツ内製の9速ATである9G Tronic。オフロードの走行性能を考えてソフトウェアで最適化した。トランスミッション後端からトランスファーで前輪へ駆動力を分配している。
ステアリングはラック&ピニオン式。パワーステアリングはラックパラレル型の電動式になった。モーターアシストにすることで、駐車支援システムは将来の自動運転技術にも対応しやすくなる。もちろん、燃費にも効く。無類のオフロード走破性のなかには、的確なステアリングフィールも貢献していたはずだ。新型が電動パワステになったことで、そのあたりがどう変化したか興味深いところだ。
前席のレッグルーム:+38mm
後席のレッグルーム:+150mm
前席のショルダールーム:+38mm
後席のショルダールーム:+27mm
前席の肘周り:+68mm
後席の肘周り:+56mm
新型のボディはマルチマテリアル化され、170kgの軽量化に成功。超高張力鋼板やアルミ合金を適材適所で使っている。ウィングやボンネット、そしてドアはアルミ合金製だ。
A/Bピラーは高張力鋼板を使う。
ねじり剛性は、大幅に向上し、6537Nm/degから10162Nm/degになった。
生産は引き続き、オーストリア・グラーツにあるマグナ・シュタイヤの工場で行なわれる。
市場投入は2018年6月。
エントリーグレードの価格は、10万7040ユーロ(ドイツ国内でVAT含む)。1ユーロ=135円換算で1445万円となる。
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