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売れてない? これでも売れてる?? 販売台数が少ないクルマの事情最新版 11選

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売れてない? これでも売れてる?? 販売台数が少ないクルマの事情最新版 11選

 2017年11月の月販台数で、1位に輝いたのはホンダN-BOXでした。その数なんと2万52台。2位のスズキワゴンRが9241台ですから、ダブルスコアです。ちなみに登録車のトップはトヨタプリウスで9220台。
 そのいっぽうで、販売台数が多いクルマがあれば、当然少ないクルマもある。それはモデル末期だったりディーラーやメーカーに売る気がなかったり、そもそも「その台数」で充分だったり、それぞれに事情があります。
 本企画ではそんな、2017年11月に月販台数が少なかったクルマトップ(ワースト?)11のクルマたちについて、それぞれの事情をおっていきます。
 なお本稿ではOEM車両や生産終了が発表され公式サイトの掲載が終了したモデルは除外しております。
文:ベストカーWeb編集部

■ホンダNSX 2017年11月販売台数 8台

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 2016年8月に発表された現行(2代目)NSX。「月販台数8台(国内単一モデルで最少販売台数)」というと「大丈夫かよ……」と思うかもしれませんが、大丈夫です。思いきり想定内。

 というのも、アメリカ・オハイオ州にあるホンダNSX専用工場での現行型NSXの生産能力は1日8台。工場年間稼働日数を250日とすると、生産キャパシティは2000台/年。このうち日本の割り当てぶんは5%ほどだというので、100台/年。これを月割りにするとなんと「8.333..台」。おお、ちょうどいい! NSX、順調に売れてます。

■日産 フーガ2017年11月販売台数 11台

 完成検査問題で登録作業が遅れたり、リコール処理があってディーラーの営業マンが新車販売に時間を割けなかったことなどがあり、日産車の販売台数が軒並み低迷。そのあおりを思い切り受けて、フーガの月販台数は(同門のシーマより少ない)11台。なお10月は9台でした。9台って。

 11月15日に「遮音ガラスを採用し静粛性を向上」という細かい仕様変更を受けています。

 また、完成検査問題が発覚する前の9月は156台なので、本気を出せば(?)それくらい売れるモデルではあるものの、やはり、なんというか、日産はこのクラスのセダンを日本市場で、本気で売る気は……やっぱりないんじゃないかなあ……と思ってしまう。かつてフーガといえばクラウンと双璧をなす、日本を代表する高級サルーンだっただけに、ちょっと寂しい。ちなみにクラウンの2017年11月月販台数は1670台でした。

■ホンダ レジェンド2017年11月販売台数 18台

 高級サルーンが並ぶ「販売台数が少ないクルマランキング」上位陣。2015年2月にデビューした現行型レジェンドもこの台数。2018年2月にマイチェンを実施すると公表しており、買い控えが起こっている……にしてもこの台数はちょっと切ない。

 3.5Lの直噴V6エンジンにモーターを組み合わせたスポーツハイブリッド+SH-AWD&7速DCTと、メカニズムとしては非常にそそるものがあるだけに、きちんとプロモーションすればもっと売れていいと思うのですが……。

 このクラスのサルーンはメルセデスやBMW、アウディといったドイツ御三家と価格的にも車格(ブランド含む)的にも真っ向勝負となるだけに、ホンダにはもうちょっと頑張って売ってほしいなと願います。

■三菱 i-MiEV 2017年11月販売台数 20台

 日本初の量販電気自動車は日産リーフではなく三菱i-MiEVです(リチウムイオン二次電池を用いた世界初の量産型EV)。デビューは2009年6月で、毎年のようにコツコツ一部改良やマイチェンで進化してたりします(直近は2016年12月)。

 次期型の開発もスタートしており、2018~2019年あたりに次期型へフルモデルチェンジ予定。そういうニュースが知れ渡っているからか、EVの認知度が上がっているにもかかわらずこの販売台数。ちなみに現在公式サイトには「12月1日以降のご注文につきましては、生産スケジュールの関係でグレードやボディカラーのご希望に添えない場合があります」と注釈が出ていますが、別に生産終了するわけではなく、2018年モデルに切り替わるだけだそうです。がんばれー!

■日産 シーマ 2017年11月販売台数 21台

 日産のフラッグシップサルーンがこのポジション。ぐぬぬ。現行型(5代目)は2012年4月。かつて社会現象を巻き起こした高級サルーンの代名詞でしたが、今は月販21台に。時代が変わった象徴的現象といえるのではないでしょうか。

(くしくもホンダレジェンドと同じく)3.5LのV6エンジン+モーターを搭載するハイブリッド専用車であり、直近のマイチェンは2017年6月。安全装備を中心に改良を受けています。

 なお2012年7月より三菱自動車にディグニティ/プラウディアとしてOEM供給していましたが(その時はまさか資本提携するとは思っていませんでした)、それも2016年12月に終了しています。

■日産 GT-R 2017年11月販売台数 26台

 冒頭のホンダNSXと並び、「まあGT-Rならこの台数でも仕方ないかな」、「むしろ日本で売り続けてくれていることに感謝しないとな」という気分ではあります。しかも11月16日に「2018年モデル」を発表しており、上旬は買い控えが起こっていた可能性もあります(内容は「車両防盗システムの標準設定化」と「Apple CarPlay」対応という細かいもの)。

 しかし日産が発表しているGT-Rの年間販売計画台数は800台で、月で割ると66.6666..台なので、その1/3だと思うとやや切ない。世界最高のパフォーマンスを持っているものの、フェラーリ(2017年11月販売台数54台)やランボルギーニ(同33台)より売れていないとなると、うーん、日産さん、売ってくれているのはありがたいんですが、もうちょっと頑張りましょうよ……と思うのも事実。

■レクサス RC 2017年11月販売台数 43台

 2014年10月に現行型(初代)が正式発表。ざっくり言うとレクサスSC(トヨタブランドでいう「ソアラ」)の後継車的な存在であったが、今イチ理解も進まず浸透もせず、現在にいたっている。

 しばらくはレクサス唯一の2ドアクーペとしてそれなりの存在感があったが、2017年3月からより高級でよりスポーティな「LC」が登場してすっかり日陰の存在に。トップグレードの「RC F」にはヤマハと共同開発されたV8、5Lの2UR-GSEエンジンを搭載するも、これも同じものがLCに搭載されるという、親(トヨタ)にも見放された感じがなんとも切ない。RC F、11月の月販台数は6台です。6台(大事なことなので2回書いた)。

 グランドツーリングな雰囲気が味わえて、わたしは好きです。

■レクサス HS250h 2017年11月販売台数 50台

 兄弟車であるトヨタブランドのSAIは生産終了が各ディーラーに通達され、2017年11月より公式サイトへの掲載終了。しかし同プラットフォームのHS250hはいまだ掲載されているうえ、ディーラーでも販売しているもよう。在庫、残ってるんですかね。それともHSだけ売り続けるんでしょうか。

 ともあれそんな事情でランクインです。

 全般的にレクサスブランドは苦戦中なのですが、特にセダンとクーペが売れていないようです。やはりSUV頼りになるのでしょうか。2018年中に(トヨタブランドでいう)C-HRのレクサス版「UX」、(同)カムリのレクサス版である「ES」が導入予定で、この2車種の売れ行きが今後のレクサスブランドの浮沈を占うカギとなりそうです。頑張れ。

■トヨタ アベンシス 2017年11月販売台数 60台

 1997~2003年に初代、2003~2008年に2代目、2008年8月~に現行型となる3代目が登場(ただし3代目から日本仕様は2011年6月からワゴンのみ設定)。

 初代からずっとイギリス工場製のいわゆる逆輸入車となる。90年代中頃にレガシィやアコードワゴン、カルディナなどが牽引して隆盛を極めていたワゴンブームも今は昔、現在トヨタ車でこのクラスのワゴンはアベンシスのみとなりました。そうした事情もあって、月販台数は二桁が続くもののなんとか販売は続いています。

 このクラスのワゴン、使いやすいんですけどね……。欧州で鍛え上げているから走りもしっかりしているし。直近の改良は2016年5月の一部改良。16インチアルミを標準装備しました。

■日産 フェアレディZ 2017年11月販売台数 64台

 この手の企画があるとほぼ毎回登場してしまう伝統の名車。1969年の初代登場から約50年、いまでも進化を続けております。現行型登場は2008年12月、直近の改良は2017年7月の一部改良で新型の高効率クラッチ採用、遮音ガラス採用、ボディカラーの新色追加やヘッドランプ回りの加飾。

 こまめに改良を重ねていますが、そのいっぽうで新型(フルモデルチェンジ車)開発の情報は入ってきません。乗るといいクルマなんです。直に見るとカッコいいです。もうちょっと売れてほしいけど、それよりなによりモデルチェンジ待ってます。

■三菱 パジェロ 2017年11月販売台数 70台

 空前のクロカンブームを巻き起こした立役者も、約30年後の現在は月販台数二桁台の常連に。アフリカや中近東では依然絶大な人気と信頼性を誇っており、販売も好調だとか。そうなると日本市場は「ついで」ということなのでしょうか(いやそんなことはない! と思いたい!!)。

 初代登場は1982年。現行型(4代目)は2006年10月発売で、実に丸11年が経過してしまいました。とはいえ先頃の東京モーターショープレスカンファレンス(記者発表会)で、益子修CEOによると「三菱はSUVにますます力を入れてゆく」という主旨の発表をしましたから、きっとパジェロも新型への開発に力を入れている……はず! 新型情報、待ってます!!

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