都会を疾走する緑のモンスター、現る
まるでイギリスのレーシングカーのようなカラーリングに染められたX5M。 プロデュースしたのはBMWプロショップとしておなじみの「スタディ」だ。DMEチューニングにより強烈なパワーを蓄えたその肢体に迫る。
ベースはBMWのフラッグシップSUV、X5M。 メーカー自らSAVと呼ぶX5は、BMWらしい走りを特化させたSUVであり、頂点に位置するX5Mはその巨体にハイパワーユニットを積んだモンスター。これを見て、当代きってのBMWマイスターである「スタディ」の鈴木氏は、「トラックみたいなクルマにM6GT3と同じエンジンを載せるという狂気な発想は、ドイツというよりもイギリス的だな」と思ったとか。 旧来イギリスのスポーツカーやレーシングカーは、そんな成り立ちのクルマが多かったからだ。 まず行ったのは、ブリティッシュレーシンググリーンへの全塗装。リップに差した濃いめのイエローもまた、ノーズコーンを塗ったイギリスのレーシングカーからの引用だ。
イギリス的なイメージで過激なモディファイを敢行
ボンネットはハーマン製。同色に塗られているため、開けないとカーボンとは分からない。 造形自体にチカラがあるので、軽量という機能だけを取ってボディ同色としてその存在を消しているのだ。
SUVとは思えない驚くべき身のこなし
ホイールは、BBSのRI-Dをマットゴールドとシルバーのバイカラーでリペイント。絶対的なフットワークの軽さとともに、オールドスクールなレーシングカーの雰囲気を獲得した。ブレーキにはブレンボのGTキットにディクセルのレーシングパッドを投入。 サイドグリルはIND製のカーボン。カーボンミラーカバーと好相性。差し色的にカーボンを使うことで、高性能さをアピール。RPKのカーボングリルをバンパーにセット。 フロントリップはBMW Mパフォーマンス”E70 X5M”用を加工して装着している。
M社謹製S63B44Bユニットはノーマルでも575psを発揮するが、吸気系は「ダイナン」、排気系は「スーパースプリント」のエキマニとキャタライザー、そしてエキゾーストは「アクラポビッチ」という布陣で武装。それらにワンオフで合わせた「3Dデザイン」DMEチューニングにより750psという驚愕の数値にまで引き上げられた。 また、足回りはすべてピロ化されており、SUVとは思えないほどにダイレクト。車重は2トンを優に越えるが、それでもノーズと足元の軽さ、そして3Dデザインのサスペンションとが相まって、強烈に曲がっていく。 常に新鮮な提案を見せてくれる「スタディ」のデモカー。今回のX5Mもまた、ユニークなアプローチでBMWを魅力的に磨き込んだ。
インテリアでの注目はMoTeC製のカラーディスプレーの導入だろう。メーターは数値を強調したものやバーグラフにようにしたもので、クラシカルな計器状の表現などが自由に設定できるなど、複数を切り替えることができる。 メーターをモディファイすることがなくなって久しいが、実はこんな手法があったのだ。
ステアリングもMパフォーマンスを採用。パドルは3Dデザイン製でシートと同じ赤に塗られている。取り外した純正メーターは、グローブボックス内にセットされる。
SPEC エクステリア BMW Mパフォーマンス・リップスポイラー加工 BMW Mパフォーマンス・カーボンミラーカバー BMW Mパフォーマンス・ブラックフロントグリル HAMANN Motorsportカーボンボンネット Studieエンブレムマーカーレンズ INDカーボンサイドグリル RKPカーボンバンパーインサートグリル ブリティッシュレーシンググリーン・オールペン インテリア MoTeCデジタルメーター 純正メーター移設 BMW Mパフォーマンス・ディスプレーステアリング BMW Mパフォーマンス・ペダルセット 3Dデザイン・パドルシフト レイヤードサウンド+C ブレックスLEDキット フットワーク 3Dデザイン車高調整式サスペンションシステム Studieフロントロアアームボールジョイント リジカラ CPM タイヤ&ホイール BBS RI-D(11.0×20)ペイント ADVANスポーツ(295/40) チューニング DINAN スポーツエアーインテークキット 3DデザインDMEチューニング スーパースプリント・エキゾーストマニホールド /スポーツキャタライザー アクラポビッチ・エボリューションスポーツマフラー プラズマダイレクト
スタディ http://www.studie.jp
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