本格コース料理も用意! カーボンの達磨など遊び心も満載
F1開催時のサーキットのパドックには、各チームのホスピタリティユニットが組み立てられる。ここはドライバーやスタッフなどチームの関係者のみが、食事や休憩、打ち合わせなどで利用するスペース。各チームの代表や監督、ドライバーなどが、頻繁に出入りし、ときには記者会見なども行われる。
エンジン別勝利数は3位! F1に革命を起こし続けたルノーF1「40年」を振り返る
F1ファンにとっては、とっても気になるエリアとなっているわけだが、日本GPでは、ルノー・スポール・フォーミュラワン・チームのご厚意により、特別にそのホスピタリティの中に入れていただいた。各チームとも、ホスピタリティユニットそのものは、キレイなガラス張りで、外から中が見渡せる。しかしその中に入れるのは、限られた関係者……。せっかくなので、読者諸兄もチームのスタッフになったつもりで、ホスピタリティ内を見回してみてほしい。
ルノーF1チームのホスピタリティは、白を基調にしたシンプルな内装で、黄色と黒のルノーカラーを上手に使って統一感を出している。壁にはニコ・ヒュルケンベルグとジョリオン・パーマーの二人のドライバーや、今年のマシン、「R.S.17」の写真パネルが飾られていて、受付もかなり立派なものが用意されていた。
よく見ると、この受付のカウンターの上には、ルノーのF1参戦40周年記念に世界限定40個のみ製造・販売された「イエロー・ティーポット」が! (※ルノーがはじめてF1に参戦した1977年、F1史上初の1.5リッターV6ターボエンジンを搭載したルノーRS01は、エンジントラブルで白煙を上げながらリタイアするシーンが多く、当時「イエロー・ティーポット」というありがたくないあだ名を頂戴していた。その洒落で作ったセンスあるポット。約17000円)
また冷蔵庫には、冷たいドリンクが常時豊富に用意されていて、スタッフや訪れた人に提供されている。
この冷蔵庫の上には、日本GP限定で、黄色い達磨像も2体飾られていた。じつはこの達磨像、なんとカーボン製。黒い部分はカーボン柄というレアな縁起物。これもセンスとユーモアを感じさせる逸品だ。もちろん、走行中のマシンの様子や、ラップタイムの推移などがわかる大型モニターも完備。食事時になると、ルノーのチームスタッフで一杯になる。
その食事も気になるところだろうが、ホスピタリティで提供される食事は、大きく分けて3種類あった。ひとつは、並んだ料理やフルーツなどの自分で好きにチョイスするビュッフェスタイル。もうひとつは、ランチボックスタイプになったもので、メカニックなどは、これを手に持って、パドック内の日陰でリラックスしながら食べている人も多く見かけた。ラストが、立派なコース料理!!
ルノーチームのホスピタリティでは、きちんとメニューが用意され、前菜、メイン、デザートを、それぞれ2種類からひとつ選べる本格派で、しかも日替わり! コーヒーや紅茶などもついていて、飛行機のファーストクラスの食事のようなイメージだ。ルノーはフランスのチームだけあって、料理のレベルも高く、これならスポンサーやゲストも大満足のはず。
モータースポーツの頂点にふさわしい”おもてなし”環境を揃えているのが、F1チームのホスピタリティでした。
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