ゼネラルモーターズは2017年10月2日、かねてより会長兼CEOのメアリー・バーラ氏が掲げてきた「無事故、ゼロエミッション、混雑ゼロの世界を作りあげる」というビジョンを、今後どのように実現させていくかという自社方針を発表した。
製品開発、購買、サプライチェーンを担当するエグゼクティブ・バイス・プレジデントのマーク・ロイス氏は「ゼネラルモーターズは、あらゆるものが電化される未来を信じています。しかし、そうした未来は一夜にして実現するものではありません。だからこそ私たちGMは、妥協なきソリューションによってお客様のニーズに応えながら、電気自動車の市場拡大と普及促進に力を注いでまいります」と語っている。
この先18ヵ月の間に、GMはシボレー・ボルトEVの公道走行テストにおける経験を活かして電気自動車を2モデル導入し、さらに2023年までに新型の電気自動車を20車種投入していく予定。 ユーザーのニーズが多様化する中、ゼロエミッションの未来実現に向けて、求められるのは電気バッテリー技術だけではなく、固有の要件に考慮すると同時に、EV、燃料電池双方でのアプローチが必要になる、とGMでは考えている。その上でGMは、SURUS(サイレント・ユーティリティー・ローバー・ユニバーサル・サブストラクチャー)も導入した。これは燃料電池を動力源とした4輪ステアリングのコンセプトカーで、大型トラックのフレームを採用しているほか、駆動用の電気モーターをふたつ搭載。その走行性能と柔軟性に富んだ構造によってSURUSは、配送車両やトラックのほか、救急車として利用することも可能な、完全なエミッションフリーを実現させたモデルとなっている。
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