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新型レクサスLS! 世界初試乗会の現場から出せる範囲でチョイ見せ

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新型レクサスLS! 世界初試乗会の現場から出せる範囲でチョイ見せ

 エクステリアは「安心感」を演出

 9月26日に正式発表される新型レクサスLSのグローバル試乗会が、9月18日にアメリカ・サンフランシスコで開かれた。今年のデトロイトショーで初デビューして以来、新型の11年ぶりのフルモデルチェンジの内容を聞くたびに、その先進性、プレミアム性にワクワクしてきた。

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 正式なインプレッションは、26日までお預けだが、試乗会の様子や開発者のインタビューなどをいち早く現地からお届けしよう。

 初代LS(=セルシオ)は圧倒的な静粛性と滑らかな走りで世界のライバルを震撼させたが、4代目となる現行モデルは登場から11年が経過、旧態化は否めなかった。しかし、開発チームは粛々と次世代レクサスを準備していた。それが今回登場の5代目だ。

 チーフエンジニアの旭利夫さんは「新型は色々な意味で初代を超えることが目標でした。そのためには、競合車と比べて『ちょっといい』ではなく『凄くいい』でなければダメで、そのためにはすべてを刷新させる必要がありました」と語る。

 エクステリアは後席を重視するフォーマルセダンでありながら、6ライトキャビンのクーペシルエットを採用。シャープでダイナミックなデザインはライバルとは異なる独自性を備える。個人的にはやっとスピンドルグリルに見合うプロポーションになったかなと。

 インテリアは上部を水平基調による「広がり感」、下部を厚みのあるコンソールやあアームレストによる「安心感」を演出。加飾は控えめで、折り紙がヒントのドアトリム、切子細工がモチーフのドアトリムオーナメント、そして行燈がモチーフのインテリア照明など、日本の伝統美からフィードバックした物も。

 エクステリアデザインから居住空間は……と想像するかもしれないが、低重心パッケージかつヒップポイントを25mm下げることで必要十分なヘッドクリアランを確保。クラストップのレッグスペースも特徴の1つだ。

 パワートレインは2つ。1つは新開発のスマートサイジングユニットであるV型6気筒3.5リッターツインターボ+10速ATとの組み合わせ。421馬力/600N・mで最高速は250km/h、0→100km/h加速は4.9秒とV8並みのパフォーマンスと圧倒的な燃費性能を両立している。

 もう一つはフラッグシップクーペ「LC500h」に採用される、高回転化されたV型6気筒3.5リッターとTHS-IIの組みあわせのレクサスハイブリッドシステムに変速機構を組みわせた世界初の「マルチステージハイブリッドシステム」。エンジンからの出力は遊星歯車を使った動力分割機構に加えて4速ATを組み合わせることで10段変速制御を実現。

 これによりパワフルな走りと省燃費の両立、そしてガソリン車のようなレスポンスよくリニアで自然なフィールを実現。ただ、LC500hと比べるとLSはフォーマルセダンのため、滑らかさを重視したセットになっているそうだ。

 フットワークはLCにも採用の新プラットフォーム「GA-L(グローバル・アーキテクチャ・ラグジュアリー)」を採用。原理原則に基づいた最適設計による基本性能の飛躍的な向上により、LSのDNA「静粛性/快適性」を継承しながら、ステアリングの正確性や応答性、フラットライドなど、次世代のフォーマルセダンにふさわしい乗り味に仕上がっている。サスペンションはオールエアサスペンション仕様で、タイヤは245/45RF20だ。

 走りの「Fスポーツ」も用意され、エクステリアは専用デザインのスピンドルグリル、開口部が拡大されたフロントバンパー、ブラッククロムに変更された加飾により嫌みのないスポーティさをプラス。インテリアは専用ステアリング、ホールド性のために形状と滑りにくさ(アルカンターラを使用)にもこだわった専用シート、LFA譲りのメーター、アルミを主体とした加飾などを採用する。

 走りは専用セットアップのAVSに前後異径の20インチタイヤ&アルミホイール(フロント:245/45RF20、リア:275/40RF20)アクティブスタビライザー、専用ブレーキに加えて、VGRS(可変ギアレシオステアリング)/EPS(電動パワステ)/DRS(リアステア)を統合制御する「レクサス・ダイナミック・ハンドリング(LDH)」をプラス。ちなみにアクティブスタビライザーとLDHの組み合わせはレクサス初となる。

 そして、レクサス自ら「世界一安全なクルマ」と語る先進の安全予防技術は、アクティブ操舵回避支援(世界初)や歩行者注意喚起がプラスされたプリクラッシュセーフティ(PCS:ミリ波レーダー+ステレオカメラ式)やレーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト(LTA)、レーンチェンジアシスト(LCA)を連携させた高度運転支援技術「LEXUS CoDrive」、ドライバー異常時停車支援システム、夜間視認性向上に寄与する上下2段式アダプティブハイビームシステム(AHS)、交差点での出会い頭事故を予防するフロントクロストラフィックアラート(FCTA)などをパッケージ化した「Lexus Safety System+A」を搭載する。

 果たして、5代目は初代LSの衝撃を超えるクルマに仕上がっているのだろうか? その答えは間もなく明らかになる。

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