10年以上前のATの場合交換後に壊れることがある
マニュアルトランスミッション(以下、MT)には、ミッションオイルが使われているのはご存じのとおり。一方、今や搭載比率90パーセント以上というオートマチックトランスミッション(以下、AT)にはなにが使われているかというと、ATFだ。
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よく「オートマオイル」と呼ぶ人もいるが、じつは違う。ATFのFは「フルード」のことで、オイルの一種ではあるが、用語的には大きな違いがある。潤滑を主な目的とするのがオイルなのに対して、フルードは作動油的な意味合いが強い。もちろんAT内部を潤滑もしているが、変速や動力伝達などが重要な役割となっている。
それだけシビアな環境で使われているATFだが、純正の交換指定はメーカーによって異なる。部品や組み付け精度、素材の向上などで以前より内部が汚れにくくなっているので、最新のATでは、無交換だったり、シビアコンディションで10万kmごとなど、いずれにしても頻繁に交換しなくてもいいのは確かだ。
そこで、出てくるのがATFを頻繁に交換すると、壊れるという噂。確かに、デキシロンやマーコンといった従来からの規格に加えて、最近では専用の特殊なATFを指定するクルマもあるにはある。こういったものに対しては専用品を使うのは当然で、指定外を使うと壊れたり、不調になることはある。
一方、一般的な規格が指定されていれば、オイルメーカーのものも含めて幅広い選択肢があるし、規格が合っていれば壊れることはないというのが実際のところだ。
ただしATの機能として、ATFに大きなストレスがかかることには変わりない。だから、ATFが無駄になるとか省資源の問題は別とすれば、ATFをマメに交換するのは機能的には問題はないし、替えるに越したことはない。とはいえ、最近では交換できないようになっているクルマも多いが。
ただ、ATFを交換すると壊れる状況があるにはある。それが10年ぐらい前までのATで、10万km毎の交換指定。シビアコンディションで5万km毎といった時代のATの場合だ。さらにメーカー指定を超えても無交換で、変速ショックが大きいなどいったATで、突然新しいATFに交換すると壊れることがある。
「ミッションがびっくりする」という言い方をする人もいるので噂のように思ってしまうが、決して噂ではない。理由は、内部に溜まったスラッジなどが、洗浄力の高い新しいATFによって、一気に溶解されて油圧発生のための細かい回路やバルブに詰まることがあるから。もちろんすべてがこうなるわけではないが、実際に詰まったATを分解したものを何度も見たことがある。
だから、ショックがひどいとか、音が出ている場合は、だましだまし乗って交換しないほうがいい場合も多い。どうしても、交換したいという場合は、一気に交換しないで、1/2か1/3ずつ、新油と入れ替えていく。しばらく走ったらまた交換して、ゆっくりと馴染ませていくほうがいい。これで悪さをするスラッジ対策にもなる。併せて、フィルターも交換できるしておくと、スラッジの排出という点ではさらに効果的だ。
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