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業界ニュース 2017.7.2

【噂の真相】クーラーは燃費が悪化するけどヒーターはしないってホント?

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 ヒーターも厳密にいうと燃費には影響している

クーラーを付けると燃費が悪化するのはご存じだろう。最近はコンプレッサーの中身が負荷が少ないタイプになっているので、昔のタイプよりも大きく燃費が落ちることはなくなってきたが、理屈的には確実に燃費は落ちている。

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ちなみにその昔のクーラーは燃費が落ちるとか以前に、入れた途端にスピードが落ちて、音も増大。坂道では、登るのもひと苦労だったりしたが、程度の大小はあるものの、負担になるのは今も昔も変わらない。

では、なぜクーラーは燃費が落ちるのか? 冷たいのと暖かいの差はあれど、同じような機能のヒーターは燃費はなぜ落ちないのか? そもそもじつはヒーターも落ちているのか、も含めて解説しよう。

クーラーをつけると燃費が落ちるのは、冷媒(フロン)をコンプレッサーで圧縮するのに、エンジンの動力を使用しているから。パワステは今や電動になったので、ベルトはないが、コンプレッサーはベルトで駆動している。普段はフリーになっていて、空回りしているので、負荷はない(つまり燃費には影響しない)のだが、オンにするとクラッチが繋がって、エンジンの力を使ってコンプレッサーを回しだす。

カチンと音がしたと思ったら、パワーが落ちたというのは、まさにクラッチが入った音である。またアイドリングしながら停車しているクルマ(無駄なアイドリングは厳禁だが)でエアコンを入れっぱなしていると、カチンと音がしているのも同じだ。

そう考えると、コンプレッサーもパワステみたいに電動化すればいいと思うが、パワステのポンプ以上に、コンプレッサーを回すのには力が必要で、そのための電気をどうするかは大きな問題だ。ちなみに電気自動車(EV)はもちろん、エンジンと共に大きなバッテリーをもつハイブリッド(HV)やプラグインハイブリッド(PHV)には電動コンプレッサーを採用する車種もある。

さて、純粋なエンジン車にとっては、少しでも電気の消費量を減らす努力がなされている昨今だけに、結局はエンジンの力を使うのが、効率として一番いいという結論に落ち着いている。

一方、ヒーターは燃費が落ちないのか? 答えは落ちない。もちろんファンを回すのに電気を使うので、厳密にいうと燃費には影響しているが、直接的には影響はない。その理由としては、温風を得るのにコンプレッサーなどを作動させなくてもいいから。エンジンを冷やしている冷却水を室内に引き込んで、小さなラジエーターを通して温風を発生させている。家庭用のオイルヒーターと同じ原理だ。

今は絶滅してしまったが、911やビートルのような空冷も、エンジンを冷やすために用いられて温まった空気の熱を利用して、車内を温めていたので、理屈としては同じである。

最近ではただ冷やすだけのクーラーではなく、エアコンが主流だ。エアコンは冷風と温風をミックスして適温を出すもので、ただ単純に冷気が出るだけのクーラーとの違いはここにある。当然A/Cがオンになっている状態ではコンプレッサーを作動しているためにエンジンの力を使っていることになる。

最近ではエアコンもオートが当たり前になっているが、これは自動で最適な温度を維持してくれるので、コンプレッサーの作動も最小限に抑えてくれる。必要最小限の負荷という点でもエアコンはオートで使いたい。

(WEB CARTOP 近藤暁史)

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