セダン・ワゴンに続く第三のボディタイプ
メルセデス・ベンツのラインアップにおいて、サイズにおいても販売面でも中心的存在となっている「Eクラス」。昨年7月にセダン、同じく11月に「ステーションワゴン」を発表したのに続き、第三のモデルとして待望の「クーペ」が5月31日に追加された。
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「メルセデス・ベンツEクラスクーペ」は、1968年に発表された初代250Cおよび280CE(114/115シリーズ)の頃より、同モデルのセダンをベースにAピラーより後ろをクーペ専用デザインとし、流麗なルーフライン、サッシュレスウインドウ、Bピラーレス構造による広い側方視界を備えることが、約50年の歴史の中で堅持され続けている。新型Eクラスクーペにおいてもその伝統は踏襲され、独特の伸びやかなサイドビューが形成された。
一方、これまではリヤホイールアーチの後ろまで長く伸びたドロッピングラインで表現していたリヤのショルダー部を、なだらかな曲面のみで表現。ベルトラインも控えめにすることで、シンプルながらコントラストの強いスタイルを生み出している。
なお、主に横転への対策として、Aピラーとルーフ部の骨格には超高張力鋼板を使用。Bピラーレスボディながら、セダンと同等レベルの高い衝突安全性能を確保した。
リヤまわりには、近年のクーペモデルに共通の、すっきりと水平にトランクリッドにまで伸びる2分割構造のLEDコンビネーションランプを装着。後続車からの視認性を高めるだけではなく、状況によって発光量を調整することで眩惑を防ぐ「クリスタルルック」を、セダンとステーションワゴンに続き採用している。
さらに、セダンとステーションワゴンに搭載されている、夜間にリモコンキーで開錠すると車幅灯が約3秒間青く点灯して乗員を迎える「カミングホームファンクション」に、クーペではリヤにも同様の機能を追加。ドアを開錠するとリヤコンビネーションランプのLEDが車体中央側から外側に向けて順に点灯。施錠時には反対方向に点灯し、かついずれの場合も上下方向の減光機能と組み合わされた。
ボディの大型化に伴ってリヤシートもより広く
運転席まわりのデザインは基本的にセダンやステーションワゴンと共通だが、エアコンの送風口がタービンエンジンをイメージしたものに変更されており、よりスポーティなデザインとなっている。
後席は、ボディ自体が全長4830-4855mm×全幅1860mm×全高1430mmと大型化されたことに伴って拡大され、レッグルームは74mm、ショルダールームは34mm、ヘッドルームは15mm広くなり、居住性はもちろん荷物を置くときの使い勝手も向上した。
内装色はブラック、レッド/ブラックに加え、Eクラス専用色としてクールで洗練されたヨットスタイルを演出するベージュ/ヨットブルーが選択可能となっている。 安全装備もセダンやステーションワゴンと同様に充実している。ドライバーがウインカーを点滅させた場合に、行き先の車線に車両がいないことを確認して自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」、走行中にドライバーが気を失うなどの場合に自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」は、クーペでも全車標準装備とされた。
グレードは、184馬力/30.6kg-mを発する2リッター直4直噴ガソリンターボエンジンを搭載するベーシックグレード「E200クーペ」(682万円)、これにマルチビームLEDヘッドライトや19インチタイヤ&ホイールなどを装着した「E200クーペ スポーツ」(750万円)。245馬力/37.7kg-mにチューンアップされた2リッター直4直噴ガソリンターボエンジンを搭載する「E300クーペ スポーツ」(835万円)、33馬力/48.9kg-mの3リッターV6直噴ガソリンツインターボエンジンにエアサスペンション、フルタイムAWDを組み合わせた「E400 4MATICクーペ スポーツ」(1037万円)の4種類。いずれもトランスミッションは9速ATだ。
セダンやステーションワゴンとは大きく異なる官能的なシルエットを備えながら、パフォーマンスや安全性を大幅に進化させた新型Eクラスクーペ。独身貴族を謳歌する若きエグゼクティブや、子育てを終えた裕福なエンプティネスターが、人生を優雅に過ごすのにふさわしい1台であることは間違いないだろう。
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