ボディへの映り込みやゴチャついた背景を避ける
プロカメラマンが伝授する愛車を上手に撮るコツのその2をお届けする。前回は構図・配置・アクセントを作るという3つに着目をした。今回は「画角」「光」そして「アングル」についてお伝えしたい。
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(1)画角とクルマの配置
「あ、ここ奇麗だから写真を撮ろう」そう思って漠然とシャッターを切ることないだろうか。じつは、何気ない写真をもっと良く見せられる方法がある。
上記の写真だと左の街灯が気になるため同じ位置に居ながら画角を望遠気味にし、写したくないところを画面上から消していくと青空とクルマが映える。
もう少しクルマを大きく撮りたいときは、上記のポジションのまま撮影をして後からトリミングすることも可能。だが、トリミングをする工数を減らすために車体に近づき望遠気味に撮りたいところだ。ただし、写真のように白線が映り込まないように撮影をすると窮屈な感じになってしまうことに注意したい。
また写真を撮るときに多用すると思われる駐車場。何も意識しないで撮ると下記のような感じになってしまうのではないだろうか。
駐車場の場合は時間をかけて撮影できない路駐と違い、クルマを動かせるので積極的に動いてベストな位置で撮影をする。ただし、白線が多いためクルマの配置に注意が必要。手前に余分なもの(この場合は白線)があるため目立ってしまう。どうしても避けれないならクルマを白線の前にもってくると見え方も変わる。
撮影のときは、なるべく背景にほかの車両が入らないように撮影したほうがすっきりとして見栄えも良い。ちなみに、なるべく車両に影が入るところでは撮影を避けた方が良い。当然のことながら、影は黒くなってしまうためクルマのディテールがよく分からず、ガッカリな写真となってしまう。
影のほかにも注意してほしいのが映り込み。映り込みしそうな物や白線がない場所を選んで撮ることを意識してほしい。また、背景に都会の雰囲気や電車など、何をメインとしたいかわからない写真も見栄えが良くない。
そのときは、割り切って被写体に近づいたほうがサッパリしてクリアな写真となる。いずれにしても、道交法の違反にならないように撮影を行ってほしい。
光の当たる向きでクルマの形が違って見える
(2)光り
写真を撮る上で大切なのが光だ。光を匠に使うことで写真の見栄えは変わる。たとえば、車両全体にまんべんなく光りが差し込んでるド順光、悪くはないが変化が無く面白みに欠けたカットになる。
少しだけ動かした位では余り変化ないが、サイドから光りが当たる様に動かせばラインが奇麗に出る。
またフロントを強調したいなら、あえてサイドに影をつくる。つまりフロントのみに当たるようにすると自然と目が行く。
サイドだけ光りが当たりフロントが沈む時はヘッドライトなどを点灯すると様になって見える。
(3)アングル
アングルを変えるとクルマの見え方が変わる。普通に立って撮影するとこの様な感じに。
つぎに両膝ぐらいの位置から撮影する。こちらは画としては主張があまりないが、クルマの安定感が強調されてくる。
そして地面から10cmくらいのあおり撮影。クルマが地について落ち着いた雰囲気を醸し出しているのがわかるだろう。
ちなみに、背景と車両によって違うため、ベスト位置というのは決まっていない。自身が格好良い! と思えるアングルを探して撮るのが愛車を上手に撮るためのコツだ。
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