新車当時の販売価格は182万円
今も昔もアメリカで人気のフェアレディZ。その中でも約400台弱しか生産されなかったZ432が2017年3月10日に行われたRMオークションに出品された。予想落札価格は1710万円から2280万円とされ、実際には1920万7166円で落札された。
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これまでもRMオークションでは、2013年8月にトヨタ2000GT(前期モデル)が1億2000万円で落札、さらに2015年8月にマツダ・コスモスポーツ(後期モデル)は1433万円で落札されている。RMオークションのスペシャリストからは「Z432も加え日本車の三拍子を揃えたい」と、注目されていた1台。
出品されたZ432は日本でレストアを行い2013年にアメリカに輸出されたもの。ホイールこそオリジナルではないもののカラーリングを含め新車同様の仕上がりとなっている。
なお、Z432は1969年に発売。日本国内市場向けに作られたモデルであり、アメリカでは販売されていない。そのことからも注目が高いと言えるだろう。
Z432に搭載されているエンジンはレーシングカーのR380に搭載されたS20をデチューンした。直6エンジンから160馬力を捻り出し1040kgと軽量な重量のおかげで、最高速度は210km/hまで到達する。車名の432は4バルブ3キャブレター2カムシャフトという意味だった。
そんなZ432だが、1969年の新車価格は182万円と240ZGの150万円より32万円増し。今回の落札価格が1920万円とか書かれて高い! と思う方もいるかもしれないが、当時の大学初任給の3万4100円から計算すると新車価格は1095万円。47年の歴史と現代の路上を走らせられるコンディションに保っていることを考えると納得できないだろうか。
Photo Credit: David Bush ©2017 Courtesy of RM Sotheby’s
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