実現すれば「すごいものになる」とのコメントも
1月に「ランボルギーニ神戸」、2月にはキャデラック博多/シボレー博多リニューアル、3月にBUBUつくば店オープン、4月にトライアンフ横浜港北とディーラー店舗を続々オープンさせ、好調な光岡自動車。
正規新車ディーラー事業、中古車事業以外にも、搬送車・霊柩車部門では、昨年100台を超える受注を受け、業界シェア20%にも上り、海外からの引き合いも多いという。
また、1982年一人乗りの「ゼロハンカー」から始まった独自ブランドの車両開発も、1993年の「ビュート」以来ファッションカーを約10車種発表。
そのミツオカ・ブランドのエポックメイキングな車両が、ミツオカ大蛇(オロチ)。自社製フレームを製作しトヨタからエンジン提供を受けた2ドアクーペモデルで、2001年の東京モーターショーで最初のコンセプトモデルを発表、2006年から実際に市販(納車は2007年から)されている。
オロチは2014年に製造販売を終了しているが、ミツオカ・ブランドでは現在も、ビュート、ヒミコ、リューギ、ガリューの4車種をラインアップ。販売も順調であるという。
そんな光岡自動車は、1979年11月に創業。2018年に50周年を迎えることとなる。光岡自動車の光岡章夫代表取締役社長は、2月23日に開催されたビュートの期間限定特別仕様車「ビュート フレンチマカロン」の発表会の席上で、「(この50周年の節目に向けて)新型商品の開発を検討している」ことを明らかにした。
執行役員でミツオカ事業部営業企画本部の渡部稔部長によると、現行モデルの特別仕様車以外に「2車種の開発をしている」という。詳細には一切答えてもらえなかったものの、2車種というのは、完全なる新型車両と、ビュート、ヒミコ、リューギ、ガリューに続く新たなシリーズの1台となるのではないか、と予想される。
50周年の記念に新型車両を製作するとなると、2017年10月に開催となる第45回東京モーターショーが、その発表の場として相応しく思われるのだが、東京モーターショーへの出展については完全に否定された。開発車両の完成めどについても、オロチのデザインも手掛けた青木孝憲企画開発課課長は「少ない人数でやっているので、(できるのか、できないのかを含め)まったく見えない」と。
光岡章夫社長いわく「完成すれば、それはすごいものになる。ただ、現時点ではまったくの白紙になる可能性もある」と微妙なニュアンスのコメントを残してくれた。
これらのコメントを見る限り、この新型車両は開発の極初期段階にあるものと思われる。しかし、この節目に見合う一台が計画されていることだけは確かだ。
オロチの発売から11年、ミツオカならではの、度肝を抜くような一台をぜひともお願いしたい。
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