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【東京モーターショー2017】トヨタ、「おもてなしの心」を反映した、様々な人に優しい次世代タクシー、JPN TAXIを発売

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【東京モーターショー2017】トヨタ、「おもてなしの心」を反映した、様々な人に優しい次世代タクシー、JPN TAXIを発売

トヨタは、新型車JPN TAXI(ジャパンタクシー)を開発し、全国のトヨタ店、トヨペット店を通じて10月23日に発売した。

JPN TAXIは、日本の“おもてなしの心”を反映し、お子様、高齢者、車いす使用者、外国からの観光客など、様々な人に優しく快適なタクシー専用車として開発した。JPN TAXIの普及により、日本の風景を変え、バリアフリーな街づくり、観光立国への貢献を目指す。

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具体的には、利用者が乗降しやすい低床フラットフロアや大開口のリヤ電動スライドドア(左側のみ)、車いすでの乗車も可能(車いすの形状、取り回し性によって乗車できない場合がある)な構造など、グリップから構造全体に至るまで工夫と改良を重ね、様々な人に優しいユニバーサルデザインとした。また、ロングライフで流行に左右されないスタイリングや、古くより日本を象徴する色として愛用されてきた藍色「深藍」のボディカラーをはじめ、一目でタクシーと認識でき、かつ街並みを美しく統一することを目指した。

さらに、ドライバーの観点では、ピラーの位置・形状の工夫やフェンダーミラー等により良好な視界を確保。タクシー専用設計のこだわりとしては、ナビゲーション画面・料金メーターを利用者も見やすいセンター位置に設置できるようにするなど、機器類の配置を用途に合わせて見直し、機能性を向上した。

車両性能については、新開発LPG(液化石油ガス)ハイブリッドシステムを採用することで、19.4km/Lの低燃費とCO2排出量の大幅な低減を達成し、環境性能と動力性能を高次元で両立させた。そして、「Toyota Safety Sense C」や6つのSRSエアバッグの標準装備など、安全装備も充実させた。

トヨタのタクシーは、1936年のトヨダAA型から始まり、1953年に発売したトヨペットスーパーRH型など、長年にわたり多くの利用者の移動を助けるクルマとして愛用されてきた。昔も今も、様々な道で、通常の車両より長い距離を走行するなど、厳しい使用環境で利用されており、クルマづくりのあるべき姿を追求するクルマの原点ともいえる。トヨタはこのJPN TAXIで、第45回東京モーターショー2017、さらには2020年の東京オリンピック、パラリンピックで、世界の人々をお迎えする。

■【車両概要】

■1. 一目でタクシーと認識でき街に調和する、様々な人に優しいユニバーサルデザイン

<外形デザイン>

▽利用者が一目でタクシーと認識でき、かつロングライフで流行に左右されないデザインと、タクシーならではの機能を両立。

サイドは、利用者の空間が中心に見え、大開口リヤスライドドアを基軸にした開放感のあるデザインとした。また、利用者が外の景色を満喫できる大きな窓を設定。フロントは、大きなキャビンを支える厚みのある造形で、安心感・車格感を表現。横基調の格子をモチーフとし、面を強調したラジエーターグリルで、クラウン(クラウンセダン、クラウンコンフォート、コンフォート)のヘリテージを引き継ぎながらもモダンな表情を表現している。

標準グレード「和」のヘッドランプにはハロゲンタイプを採用。また、コーナーに配したターンランプからなるシンプルな構成で、親しみやすいくっきりとした表情とし、上級グレード「匠」は、Bi-Beam LEDヘッドランプとポジションランプ、ターンランプを一つのユニットに見せることで上質感と高性能イメージを表現した。また、視線移動が少なく車幅が把握しやすい電動リモコンフェンダーミラーを採用している。

リヤは、バックドアに厚みを持たせたノッチ形状で、セダンのようなフォーマルユースにも相応しい品格ある佇まいを表現。リヤコンビネーションランプは、側面や上面に回り込んだ立体的な構成としながら、周辺部品と連続した見切りで、すっきりとしたモダンな表情とし、さらに上級グレード「匠」には、クォーターピラーに縦型のリヤランプを配し、上質感を演出した。

<インテリア>

▽客室は様々な人が利用しやすく快適に過ごせるおもてなし空間とし、運転席はプロの仕事場としてふさわしい機能的な空間を実現。

客室空間では、大開口リヤスライドドア(開口幅720mm、開口高1,300mm)や低床フラットフロア(乗り込み高さ320mm)とし、また、効果的に配置されたアシストグリップで利用者の乗降性を向上させた。また、車いすのままリヤスライドドアから乗降し、隣に介助者が座ることのできるデザインとしたり、大きな窓、ゆとりのある前後席空間(1,065mm)と後席ヘッドクリアランス(230mm)、ショルダー部を室内幅いっぱいに広げるなど様々な人に優しい客室パッケージを実現した。

シートは、横移動しやすいフラット形状とし、シートパッドの厚みを確保し、骨格を最適化することで上質な乗り心地を実現。シートベルトは、手が届きやすくベルトを簡単に引き出せるベルトリーチャーを設定。また、夜間でもバックルの位置が一目で分かるLED照明付のリヤシートベルトを設定(左右席のみ)している。さらに、吸・遮音材の最適配置や、高遮音性ガラスの採用など、高い静粛性を実現。ナノイーを運転席と助手席のエアコン吹き出し口に設置するなど、快適空間の創出にも気を配っている。

上級グレード「匠」には、天井内にサーキュレーターを設定し、後席の吹き出し口からエアコンの冷風を効率よく届けたり、風量も乗客が調整できるレバーを設定。また乗客自身でスイッチ操作可能なリヤシートヒーターを設定している。

ドライバー空間では、ドライバーが操作しやすいよう機器類を用途に合わせてグルーピング配置。具体的には、配車システム、空調などドライバーが操作する機器はドライバー席右前に配置、ナビゲーション画面・料金メーターなどは、乗客からも見えるセンター位置に設置。また、使用頻度の高いハザードスイッチはステアリングホイール右側に設置した。

収納スペースは、乗客から見えにくい位置に配置し、機器類を収納するスペースは、ステアリングホイール前に確保するなど、プロの仕事場として相応しい配置と十分な収納スペースを確保している。そしてラゲージルームは、スーツケースは平積み2個、ゴルフバックは4個を収納できる401L(VDA法)の十分な荷室容量を確保。また、バックドアを開閉するために必要な後方スペースは、560mm(スーツケース1個分)とした。

<外板色>

▽新規開発色の「深藍」をはじめ全3色を設定。「深藍」は、古来より藍をまとい、藍と共に暮らしてきた日本の心から生まれた色で、海外からは「ジャパンブルー」と称賛される深い藍色をベースに開発。深藍タクシーが一斉に走り出すことで、日本の街並みを美しく統一することを目指した。また日常の利用から冠婚葬祭・ビジネスまで幅広く対応することが可能。さらに、全てのボディカラーは、補修性にも優れており経済性にも貢献。

■2. 新開発LPGハイブリッドシステムによる高い環境性能と経済性

19.4km/Lのすぐれた燃費性能と、長年培ったハイブリッドシステム(THSII)をベースにLPG燃料に対応し、環境にやさしく、ランニングコスト低減にも貢献。

■3. タクシーならではの耐久性と経済性

サスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式コイルスプリング、リヤにはトレーリングリンク車軸式コイルスプリング(3リンク)をタクシー用に設計し、耐久性に貢献。また、フロント・リヤともにサイド部分のみ交換可能な3分割バンパー、ランプ類はアウターレンズのみ交換可能な構造、エンジンは、補機ベルトのメンテナンスが不要な電動ウォーターポンプを採用するなど、優れたメンテナンス性で修理コストの低減に貢献。

■4. 進化した安全性能

衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を全車に標準装備するとともに、アクセルの踏み間違いによる衝突被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)をオプション設定するなど予防安全装備を充実した。これらの搭載車は、経済産業省、国土交通省など政府が官民連携で推奨する安全運転サポート車のうち、高齢運転者に特に推奨する「セーフティ・サポートカーS(通称 : サポカーS)」の「ベーシック+(プラス)」に相当する。そして、6つのSRSエアバッグを標準装備し、衝突時の安全・安心を提供する。

なお、JPN TAXIは、東京モーターショー会場で出展するとともに、10月28日(土)~11月5日(日)の9日間、東京ビッグサイトおよびMEGA WEBを出発し、湾岸エリアを周遊観光するなど乗車体験会も予定している。

東京モーターショー2017 特設サイト
JPN TAXI 特設サイト
JPN TAXI 車両情報

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