Akrapovic
アクラポヴィッチ
世界最高峰のエキゾースト「アクラポヴィッチ」、Gクラスや992、スープラ用を発表
マフラー業界のトップを走るスロベニアのメーカー
パワートレインの変遷が着々と進み、かつ音量規制を含めた環境対応性能への対応にも迫られる。しかしアクラポヴィッチは内燃機関の存続に関して決して悲観することなく、むしろ追い風だと考えている。スロベニアに本拠を置く、世界最高峰のエキゾーストメーカーである。
軽量かつハイパフォーマンスのチタンエキゾースト
その理由はアクラポヴィッチの技術を紐解くとわかる。核となるのはチタニウム(チタン)。エキゾーストに最適な部材検討に始まり、チタン・キャスティング(鋳造)および溶接が挙げられる。エキゾースト界では珍しいチタン・キャスティングは複雑で綺麗な形状を作り出すことが可能となり、またそこに加わる職人技を駆使した溶接によって、あの美しく高性能な製品ができあがる。
本社ファクトリーで働く約1400名の従業員のうち、溶接に携わる者だけで400名以上。しかも誰もが2年近くのトレーニングを経験しなければならないマイスター集団だ。近年ではテールパイプやボディパーツに使われるカーボン素材、エキゾーストの理想像を突き詰めたセラミック複合材(CMC)などにも力を注ぐ。
そうした技術の元に生まれるアクラポヴィッチのエキゾーストシステムは、出力性能の向上はもとより、システムの軽量性能と、惚れ惚れするほど美しいサウンドを生み出す。システムの軽量化は省燃費性能を含む運動性能の向上に貢献する。
GR スープラ GT4の純正装着マフラーにも採用
また、各国の法規制の範囲内で巧みにサウンドをクリエイトする。「音量に頼るのではない。我々は限られた音量の中で不要なノイズだけを消し、美しい音色を引き立たせるノウハウを持っている」と、筆者はかつて訪れたスロベニアで創業者のイゴール・アクラポヴィッチ氏に直接訊いたことがある。
東京オートサロン 2020では、そうした技術が詰め込まれた新型メルセデス・ベンツGクラス(W463A)のエボリューションライン、新型ポルシェ 911(タイプ 992)のスリップオンレースライン、GR スープラのスリップオンラインなど多数の新作が公開された。
今では自動車メーカーからの信頼も厚く、トップカテゴリーのモータースポーツチームから名指しで指名されるアクラポヴィッチゆえの、開発スピードの速さが伺える。GR スープラを例に挙げると、メーカービルドのレーシングカーであるGR スープラ GT4の技術パートナーとなり、アクラポヴィッチのエキゾーストシステムが純正装着されている。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
PHOTO/降旗俊明(Toshiaki FURIHATA)
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厳しい日本の排ガス騒音規制をクリア出来ているのか?