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「ウチのは雪に強いです」と語る、横浜ゴムのオールシーズンタイヤ「ブルーアース4S AW21」が本格販売!

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「ウチのは雪に強いです」と語る、横浜ゴムのオールシーズンタイヤ「ブルーアース4S AW21」が本格販売!

2020年、オールシーズンタイヤ戦争が勃発する!?

横浜ゴムは、「雪に強いオールシーズンタイヤ」がコンセプトのオールシーズンタイヤ、BluEarth-4S AW21(ブルーアース・フォーエス・エーダブリュー・ニーイチ)を2020年1月9日より本格販売を開始すると発表した。発売サイズは225/55R19 99V~17565R14 82Tの19サイズで、価格はオープンプライス。

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オールシーズンタイヤとは、四季を通じて走れる全天候型タイヤのこと。従来型のオールシーズンタイヤは、基本的に北米で親しまれ、サマータイヤよりも積雪路を走れる「M+S」(マッド&スノー)マークが刻印されたもの。そして、日本でも流行の兆しを魅せるのが欧州型のオールシーズンタイヤで、「M+S」に加えて積雪路を安心して走れる「スノーフレークマーク」付き。「M+S」のみよりも、より雪に強いオールシーズンタイヤなのだ。

とはいえこの「スノーフレーク付き」のオールシーズンタイヤは、日本でもさまざまな銘柄が登場している。グッドイヤー、ミシュラン、ダンロップ、ファルケン、トーヨータイヤ、ピレリ……。これだけ種類があると、どれを選んでいいかわからない。

そこで、横浜ゴムのブルーアース4S AW21の開発陣に、「このタイヤの最大の特徴はなんですか?」と聞いてみた。すると、「コンセプトにもあるように、雪への強さです」と明確な回答。続けて、「氷上性能は、ほかメーカーさんのオールシーズンタイヤと同様にスタッドレスタイヤには敵いません。ただ、雪への強さを意識して開発したのは本当です」とのこと。

タイヤは、オールシーズンタイヤに限らず相反する性能をどうバランスさせるかに苦労する。例えば低燃費タイヤ。転がり抵抗を抑えた設計を行うと、どうしてもウエットグリップ性能に響く。タイヤメーカーは開発力を競ううえで、「低転がりと雨への強さ」を売りにする。

オールシーズンタイヤでいえば、ゴムをスタッドレスタイヤ寄り(簡単にいえば柔らかく)にすると、当然ながらドライ路での走行性能やウエットグリップ性能が満足いかなくなる。オールシーズンタイヤは、あくまでも「四季を通じて安心して走れる」のが売り。氷が怖かったら、日本には長い歴史を持つスタッドレスタイヤがある。

オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの競合は、各メーカーの悩みどころ。ただ、その区分けは簡単で、冬季にずっと雪が積もり、あちこちの氷上路面を走らなければならない地域はスタッドレスタイヤをチョイス。関東から西、いわゆる非降雪地域で年に何回か雪が降るだけの場合はオールシーズンタイヤを、というのが基本的な考え方。非降雪地域でも、昨今はドカ雪が降ったりする。そんなとき重宝するわけで、「タイヤ交換の手間がいらない」、「交換したタイヤの置き場に困らない」などのメリットは、すでにオールシーズンタイヤを試している人ならよくわかるはずだ。

でも、せっかくオールシーズンタイヤを履くなら、冬季にゲレンデ通いでもしてみたい。でも本当にオールシーズンタイヤでたどり着けるのだろうか、と不安な人も多いはずだが、高速道路の冬用タイヤ規制でもオールシーズンタイヤなら走行可能(全車チェーン規制を除く)。オールシーズンタイヤで何度か雪山まで通ったが、凍ってさえいなければ大丈夫。雪路面に食いつく印象にビックリするはずだ。オールシーズンタイヤは、冬季にスタッドレスタイヤに交換するのが億劫で行動範囲が狭まっていた人を、遠くへ誘う魅力もあるのだ。

もし凍っていたらどうするの?と心配になるが、まず自分がオールシーズンタイヤを履いていることをつねに意識する。凍っていそうな部分は、スピードを落としてゆっくり走行すること。いや、雪道はつねに慢心せず、スピード控えめで走るのはスタッドレスタイヤを履いていても同じだ。そして、チェーンをクルマに載せておくこともお忘れなく。これも、スタッドレスタイヤでも同じだ。

そこで非常に心強く思えてくるのが、「雪に強いオールシーズンタイヤ」というブルーアース4S AW21の開発コンセプトだ。何度もお伝えしてしまうが、慢心してはいけない。だが「雪に強い」のはありがたい。そして、スタッドレスタイヤが苦手とするウエット路面にも強いのだ。

まず雪への強さだが、雪を引っかく成分であるトレッドの溝・サイプのエッジ量をサマータイヤ(ブルーアースGT AE51)と比較すれば明瞭。スタッドレスタイヤのアイスガード6 iG60が197%、ブルーアース4S AW21が167%と公表されている。確かにスタッドレスタイヤには及ばないが、雪道で両方のタイヤを乗り比べてみると「オールシーズンでもかなり走る!」という印象。

そしてウエット路面への強さ。濡れた路面ではタイヤの溝量の多さが重要だが、ブルーアース4S AW21はアイスガード6 iG60よりも15%アップ。見た目からもわかるように、排水性の高いタイヤなのだ。

コンパウンドももちろんオールシーズンタイヤ専用だ。シリカ分散性を向上させ、ゴムのしなやかさを維持可能なポリマー配合など、雪と雨に強いポリマーをバランスよく配合。先進のコンパウンドが、優れた雪上性能とウエット性能を両立している。

理想は、「冬季にスタッドレスタイヤに履き替える」ことなのは間違いない。だが、タイヤの性格をよく知り、十分気を付けて走ることを忘れなければ、オールシーズンタイヤは非常に魅力的な商品といえるだろう。

〈文=編集部〉

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みんなのコメント

3件
  • もの凄く矛盾してるんだけど、この手のタイヤって本当に雪道に慣れていて、経験的に状況判断が出来る人が履くならアリかもと思うんだよね。
    逆に言うと、道路状況の予測が出来ない人はおとなしくスタッドレスに履き替えた方がいい。
    まあ、記事にあるように関東以西の平野部限定で保険として履くなら、悪くはないのかな・・・
  • どんなに優秀なタイヤでもどれだけ優秀な
    システムでも雪道では必ず滑る。
    ブラックアイスとかミラーバーンとか
    200mないと止まりきれない。
    雪道の怖さ知ってる腕前を、過信しない
    ドライバーならありだと思う
    神奈川県から30回位はスキーにいくから
    国産スタッドレスタイヤはワンシーズンで
    履き潰すから来季はこのタイヤ
    買うかもしれない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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