現在位置: carview! > ニュース > カー用品 > 昭和に流行した「置き型(ボックス)スピーカー」が衰退してしまったワケ

ここから本文です

昭和に流行した「置き型(ボックス)スピーカー」が衰退してしまったワケ

掲載 更新
昭和に流行した「置き型(ボックス)スピーカー」が衰退してしまったワケ

スピーカーボックスがストップランプ機能

 かつてクルマのリヤトレーを飾った置き型のボックススピーカーだ。一部はスモールランプとの連動でボックス背面が点灯し、ブレーキで赤に点灯するというヒカリモノとしても活躍。カーオーディオ・ブームもあり、クルマ好きの若者はこぞって装着したものだ。ところが、ボックススピーカーを販売している国内カーオーディオメーカーは、パイオニアだけという現状だ。

内装ワインレッド、外装ゴールド! 昭和の国産車がイケイケな色合いだったワケ

 ボックススピーカーは、スピーカーにエンクロージャーと呼ばれるスピーカーボックスを備えたユニット。パイオニアが販売するタイプは、4ウェイスピーカー(低音・中音・高音・超高音)と3ウェイスピーカー(低音・中音・高音の)の2タイプで、1980年代に流行ったボックススピーカーも3ウェイと2ウェイが主流だった。

 そんなボックスタイプのスピーカーはほとんど見かけなくなった現在。パイオニアが未だにボックスタイプを販売し続ける理由として「海外には、スピーカーを未装着なクルマがあります。そのような車種のユーザーが手軽に付けたい需要に応えて製造し、日本では2002年から現行モデルを販売しています」という。

 1980年代の国産車もオーディオはもちろん、スピーカーもオプションだったクルマが多かった。また、セダンブームといった背景もあり、リヤトレーに設置するボックススピーカーは手軽に音質を向上できる絶好のアイテムだったのである。また、前述のようにイルミネーション付きモデルは、ドレスアップパーツとしても人気を後押しした。

 しかし、近年はスピーカーは標準装備されるようになり、さらにカーオーディに高音質を求めるブームが起きたことで、ボックススピーカーよりもスピーカー単体(トレードインタイプ)の交換が主流となった。

「昔はハッチバック車のトノカバーやセダン・クーペのリヤトレーの上にボックススピーカー設置していました。つまり、後ろから音が来るわけですが、人間の耳は前方からの音を聞き取るようになっているので、理に適っていませんでした。さらに、トノカバーやトレーの剛性も低く、音量をあげるとビビリ音が出てしまうこともしばしば。スピーカーの剛性も低いので、ドアに装着するスピーカーに比べ、音質面で不利なのも事実です」と、カーオーディオ専門誌の元編集部員は語る。

 このような理由から徐々に衰退していった置き型スピーカー。ふと、オリジナルのカセットテープを聞いていた当時の甘酸っぱい思い出が蘇ってきた。

こんな記事も読まれています

ヤマハ「MT-125 ABS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
ヤマハ「MT-125 ABS」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
うおおお欲しい! 高級感がマシマシ! 新型キックスの日本仕様はどうなんのよ!?
うおおお欲しい! 高級感がマシマシ! 新型キックスの日本仕様はどうなんのよ!?
ベストカーWeb
ダークオレンジのボディが最高にカッコいい! シンプル装備で使いやすいトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
ダークオレンジのボディが最高にカッコいい! シンプル装備で使いやすいトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ついにマイナス金利が解除! このままだと銀行のマイカーローンが上がるかも……実は知らない銀行金利の秘密
ついにマイナス金利が解除! このままだと銀行のマイカーローンが上がるかも……実は知らない銀行金利の秘密
ベストカーWeb
アップル信者御用達! 実は盗難対策も出来ちゃいます……防犯アイテム「エアタグ」がスゴイ!
アップル信者御用達! 実は盗難対策も出来ちゃいます……防犯アイテム「エアタグ」がスゴイ!
ベストカーWeb
復活のスポーツトラック「三菱・トライトン」正式発売!
復活のスポーツトラック「三菱・トライトン」正式発売!
グーネット
対向車のライトやミラーの反射を軽減!夜間運転用「ナイトイエローレンズ」発売
対向車のライトやミラーの反射を軽減!夜間運転用「ナイトイエローレンズ」発売
グーネット
フィアット「500X ブレッザ」150台限定で発売 電動開閉式ソフトトップ採用
フィアット「500X ブレッザ」150台限定で発売 電動開閉式ソフトトップ採用
グーネット
週末を遊びつくせ!2024年のスーパー耐久24時間レースは”オールナイトFUJI“
週末を遊びつくせ!2024年のスーパー耐久24時間レースは”オールナイトFUJI“
グーネット
マットブラック仕様がクール!ハイエースのカスタムモデル 年間20台上限で販売スタート
マットブラック仕様がクール!ハイエースのカスタムモデル 年間20台上限で販売スタート
グーネット
キモはタイヤメンテナンスにあり?! 走行距離が少ないクルマは危険だぞ……クルマの点検費用を安く抑えるコツ3選
キモはタイヤメンテナンスにあり?! 走行距離が少ないクルマは危険だぞ……クルマの点検費用を安く抑えるコツ3選
ベストカーWeb
中古車の見えない部分をピピッと診断!「グー故障診断」をまるっと解説!
中古車の見えない部分をピピッと診断!「グー故障診断」をまるっと解説!
グーネット
ポルシェ「カレラT」に乗ってスッピン性能を楽しむ! MTで操りたいマニア殺到の「911」とは【東京~大阪試乗】
ポルシェ「カレラT」に乗ってスッピン性能を楽しむ! MTで操りたいマニア殺到の「911」とは【東京~大阪試乗】
Auto Messe Web
メルセデス・ベンツ「GLA180」新型パワートレイン搭載 高性能モデルも追加
メルセデス・ベンツ「GLA180」新型パワートレイン搭載 高性能モデルも追加
グーネット
日産「エルグランド」仕様変更 2つの装備加わり安全性能アップ
日産「エルグランド」仕様変更 2つの装備加わり安全性能アップ
グーネット
「印象ダウン」なATと快適性 新名称で再出発の韓国ブランド KGMトーレスへ試乗
「印象ダウン」なATと快適性 新名称で再出発の韓国ブランド KGMトーレスへ試乗
AUTOCAR JAPAN
黄金のスワンボートからスーパーカーまで!「日本ボート・オブ・ザ・イヤー2023」のバラエティに富んだ会場を紹介します【吉田由美のCCL】
黄金のスワンボートからスーパーカーまで!「日本ボート・オブ・ザ・イヤー2023」のバラエティに富んだ会場を紹介します【吉田由美のCCL】
Auto Messe Web
ポルシェFE、ネオンサイン”煌めく”ピンク色の東京E-Prix特別カラーリング公開。ウェーレイン&ダ・コスタ「東京の街にピッタリ!」と大絶賛
ポルシェFE、ネオンサイン”煌めく”ピンク色の東京E-Prix特別カラーリング公開。ウェーレイン&ダ・コスタ「東京の街にピッタリ!」と大絶賛
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村