ホール数やP.C.D.が異なっても装着できる
クルマのホイールは、16インチや17インチといったホイール外径の他に、ナットのホール数で4穴や5穴、P.C.D.やインセットなど、車種ごとに見合った数値があります。ホイールを購入するときは、あらかじめ愛車のデータを調べ適合するホイールを買う必要があるわけです。
ホイールの大径化は見た目だけ? 「インチアップのメリットとデメリット」
そんななかで、1本のホイールでこれらのサイズが異なる複数のクルマにも装着できる「マルチピッチホイール」というのがあります。つまり、1セットのタイヤを他のクルマにも使い回しができるからオトクのようですが、その真意について考えてみましょう。
まず、4穴か5穴かというのは、ホイールをクルマ(ハブ)に固定する際のナット数。車重が軽い軽自動車は4穴、普通車は5穴が多いですが、ハイエースやSUVなど6穴という車種もあります。数が多いから性能がいいわけではないので悪しからず。
次にP.C.D.とは、ピッチ・サークル・ディアメーターの略で、ボルト穴ピッチ直径の意味。ホイールのボルト穴を結んだ円の直径で、国産車では100や114.3が主流となり、数値はメーカーや車種によって異なります。
さて、本題のマルチピッチホイール。これは、異なるボルト穴、P.C.D.に対応できるように作られたホイールのこと。ホイールメーカーのサイズ表を見ると、8穴、9穴、10穴と記載されていることが多く、8穴と10穴は2種類のP.C.D.違い、9穴はボルト穴違い+P.C.D違いに対応しているケースが大半です。
ただ前述したように、P.C.Dやボルト穴に法則性はありませんから、クルマを買い替えても必ず使える……かどうかは定かではありません。あくまでも「多くの車種に装着できるように」とホイールメーカーが汎用性を高めた設計としたわけです。
しかし、ホイール選びをややこしくしているのは、インセット(オフセット)というもの。ホイールのクルマへの取り付け面がホイール中心線より内側にあるものをアウトセット、中心線にあるものをゼロセット、外側にあるものをインセットと呼んでいます。
インセットは、‐20とか(+)40といった具合に示します。数値が低いほどホイールの面は外側に出るので、誤った判断をしてしまうとハミ出してしまったり、フェンダーアーチに干渉するなんてことが起こるわけです。
つまり、同じホイールサイズのホイール穴違い、P.C.D違いの2台の車を所有していてタイヤを共有するならマルチピッチホイールを所有するメリットがあるでしょう。特にオススメは、スタッドレスタイヤ。日常はセダンに装着して、家族との旅行のときだけミニバンに履き替えるといったパターンです。
しかし、車種によってサイズは異なるので、インセットやリム幅によってはボディとの干渉、フェンダーからハミ出しという可能性もあります。プロショップに相談のうえ、間違いのないホイール選びをしてほしいと思います。
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