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クルマいじりの必需品!油圧ジャッキの正しい選び方

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クルマいじりの必需品!油圧ジャッキの正しい選び方

耐荷重800kgでも2tのクルマが持ち上がる

 カーライフを楽しむ人にとって欠かせないのがクルマをリフトアップするジャッキだ。スタッドレスタイヤへの交換、DIYでのクルマいじり、サーキット走行会での足回りの確認…..、やりたいことはたくさんある。車載工具としてある「ネジ式ジャッキ」でもことは足りるかもしれないが、「油圧ジャッキ」(以下ジャッキ)があれば圧倒的に作業時間も労力も節約できるのでありがたい。

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 そんなジャッキだが、フロアタイプやパンタグラフ(シザース)タイプなどさまざまな種類がある。また購入時にチェックすべき点もいくつかあるので紹介しよう。

持ち上げられる重さをまずチェック

 チェックポイントのなかでももっとも重要なのが、どれだけの重さを持ち上げられるかという点だ。これはジャッキのどこかに「最大荷重」や「能力」という表記で示されていている。

 ホームセンターや自動車パーツ量販店などで販売されているフロアジャッキでは2トンタイプが多い。一般的な乗用車であれば車重は2トン以下なので、この2トン用ジャッキを購入しておけば大かたカバーできてしまうはずだ。

 ただフロアジャッキは、油圧ピストンの数やサイズによっては荷重が載ったときのレバーの手応えが強くなることもある。

 そのような時に「最大荷重を超えてないか?」と不安になることもあるだろうが、レバーを操作して持ち上がるならば大丈夫。

 仮に2トン用のフロアジャッキで車重2.5トンのクルマをリフトアップしてあったとしても「ジャッキポイントから受ける荷重は最大荷重内である」ということだ。

 ちなみに、最大荷重を超えていると、ジャッキにはオーバーロードバルブ(安全弁)が付いているので、設定値以上の荷重が掛かったときは油圧がリリーフ(抜ける)されるため持ち上がらなくなるようになっている。

 レバーを操作しても高さが変わらなくなったら、ジャッキを掛けたポイントから受ける重さが最大荷重を超えているということなのだ。

 このようなことから、レバーを操作してジャッキが持ち上がっている限りは、最大荷重内なのでリフトアップを続けても良いわけだ。

 もし、レバー操作が重くなるのを嫌うのであれば、ピストンサイズに余裕がある最大荷重が大きいモデルや複数のピストンを使用しているモデルを選ぶといい。

 ときどき上げたジャッキが時間が経つと下がってくるということがある。それはジャッキの荷重不足ではなくて油圧系のトラブル、もしくは不良品とみたほうがいい。こうなったら修理が必要だ。 

 なお、長期間使用したジャッキではジャッキオイルが滲んだりして油量が減っている場合もあるが、この状態では「油量不足で油圧が最大値まで上がらない=途中までしか上がらない」という症状になる。使い込んだジャッキで持ち上げに難があるならオイルの補充をしてみるといいだろう。

サドル位置はクルマの車高にあっているか

 もう一つのポイントは、サドル(ジャッキのお皿)の位置。一番低くしている状態でも、車高が低いクルマだとジャッキポイントの下に入らないケースがある。

 そのようなクルマにはローダウン車用ジャッキを選ぶと良いだろう。または、スロープや角材をタイヤの下に敷いて(登らせて)車高を高めれば、ジャッキがボディの下に入れることができる。

パンタグラフは1輪ずつ上げるもの

 フロアジャッキに比べ、コンパクトで車載に適しているのが油圧パンタグラフジャッキだ。最大荷重の設定が800kg~1トンクラスが多く、車両重量に対して能力不足が心配になるかもしれない。だが、パンタグラフジャッキはサイドシルのジャッキポイントに噛ませて1輪ずつ上げるもの。その使用法だとジャッキが受ける荷重は車両重量の一部なので最大荷重が1トン以下でも乗用車タイプならカバーできるわけだ。

 ただ、クルマによっては片側2輪が同時に上がってしまうこともある(ホイールベースが短い・サスペンションのストロークが少ない)。

 でも、そのときも前記したように「持ち上げられたのならジャッキポイントから受ける荷重は最大荷重内である」ということなのでとくに問題はない。

 そのほか、ジャッキには「揚程(ヨウテイ)(揚幅とも表記される)」という、そのジャッキが持ち上げられる高さを示す数字がパッケージや説明書に記載されている。ここも購入時にはチェックしてほしいところだ。

 たいていのスポーツタイプやセダンといった車種では揚程が足りなくなることはないと思う。だが、流行のSUVやクロカン系のクルマなどはそもそもの地上高が高くサスペンションのストロークも長いので、DIY向けのジャッキでは最大荷重が足りていても揚程不足になり十分に持ち上げられないこともある。ジャッキは最大荷重が大きくなると揚程も増える傾向なので、SUVやクロカン系のクルマ用にはある程度大型のジャッキから選ぶようにしていくといいだろう。

ジャッキのみでクルマの下には潜らないこと!

 最後にどのタイプのジャッキを使うにしても、ジャッキのみでクルマの下に潜り込むことは大変危険なので絶対に行わないこと。車体下で作業をするときは、ある程度の高さ(作業のしやすい)で車体を固定し安定させるためのツール「リジッドラック」を使用することを強くお勧めする。

 また、ジャッキを使うときは輪止めをして、車体が前後に動かないようにすることも忘れないでほしい。

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