車高を落とすと弊害となる乗り心地、ミニバン&ワゴンゆえの悩みを解消する
ドレスアップの絶対条件ともいえるローダウン。カッコ良くなることは間違いないが、その裏で乗り心地の悪化という副作用が出てくることも事実だ。一人で乗るのならまだしも、家族で乗るクルマならそこが最大の悩みとなる。これはもう宿命として受け入れるしかないのだろうか…。
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スポーツカーのようなロー&ワイドのフォルムは、誰もが憧れる“カッコ良さ”の原点。とはいえ、ローダウンすると、弊害として現れるのがロードクリアランス(路面と車体のスペース)が狭まることによる使い勝手や乗り心地の悪化。使い勝手に関しては、運転次第によって路面に擦るのを防げたりする。が、乗り心地に関しては、ハッキリ言って自分の運転だけではどうすることもできない。後部座席に乗る家族から文句が出るのは、どうすることもできないのか…。そんな悩めるユーザーのために、チューニングパーツメーカー「BLITZ(ブリッツ)」の解決策とは。企画部の小林 徹サンに聞いてみた。
乗り心地悪化の原因を対策した理想の脚
「一般的には“ローダウン=乗り心地の悪化”と認識される方は多いと思います。決して間違ったことではありませんが、車高を下げて乗り心地が悪くなる大きな要因として2点あります。ひとつめは、車高調を装着することで純正よりもスプリングや減衰力が固くなり、路面からの衝撃をサスペンションが上手く吸収できなくなること。ふたつめが、ローダウンすることでサスペンションのストローク量が減って、段差を乗り越えた時などにダンパーがそれ以上縮まなくなる部分までストロークしてしまう、いわゆる“底付き”と呼ばれる症状です。ひとつめの車高調に変えたことによる“固さ”は、ブリッツのストリート用モデル『ダンパーZZ-R』では街乗りをメインに想定してセッティング。問題の乗り心地に関しては自信があります。また、減衰力も32段で調整ができるので、推奨値よりもさらに柔らかくしたい、あるいはもう少しコシがほしいといったケースでも、柔軟に対応できるようになっていますよ」。
底付きに関しての解決はどうすればいいのか
「ストローク不足による底付きに関しては車種限定の話となりますが、リアサスペンション用に『ミラクルストロークアジャスター』という商品を展開しています。リアのロアアーム取り付け部分へ装着するスペーサーのようなアイテムで、装着することでローダウン時でも純正同等のストローク量を確保。ダンパーの底付きを防いでくれます。試乗すればその効果をハッキリ体感できると思いますよ」と語ってくれた。
ダンパーZZ-R(ダブルゼットアール) ¥156,600~□対応車種:コンパクトカー、ワゴン、ミニバン全般
ストリート向けに開発されたコンフォートモデル。全長調整式で、32段の減衰力調整機能を備えたフルスペック車高調でありながら低価格を実現している。乗り心地の良さに定評あり。
ミラクルストロークアジャスター ¥51,840□対応車種:30アルファード&ヴェルファイア、C-HR、50プリウス(PHV含) ※60ハリアー用開発中
リアサスペンションのロアアームとナックルの取り付け部に装着。ローダウンに伴い角度が持ち上がり気味になってしまうロアアームの角度を、正常な位置に補正する。つまり、サスペンションのストローク量を稼ぐことができ、ダンパーの底付きを防ぐ。
『ダンパーZZ-R』は、家族ユースを考慮した車高調。これに『ミラクルストロークアジャスター』をセットで装着すれば、乗り心地の不満は大きく解消できると思いますよ。(ブリッツ企画部 小林徹サン)
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