・「5歳」の使用率は「1歳未満」の約半分
・年齢が高くなるにつれて使用率は低下
・正しい取付け率(40.7%)も依然として課題
JAFと警察庁は合同で、4月20日(木)~4月30日(日)までの間、自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象にチャイルドシートの使用状況・取付け状況・着座状況の調査を全国で実施し、その結果を公表した。
全国99箇所で実施したチャイルドシート使用状況調査によると、6歳未満の子ども全体の使用率は64.1%(前年比0.1ポイント減)だった。そのうち全国16箇所(8地域)で実施したチャイルドシート取付け状況調査によると、乳児用・幼児用のチャイルドシートが自動車に正しく取付けられていたのは40.7%、また、チャイルドシートに正しく着座していた子どもは48.1%と着座状況についても課題があった。
※本調査では、 乳児用シート(新生児~1歳くらい)・幼児用シート(1歳~4歳くらい)・学童用シート(4歳~9歳くらい)を総称して「チャイルドシート」としている。
(1)チャイルドシートの使用状況調査
1.調査場所 全国99箇所
2.調査対象 13,016人
3.調査結果
6歳未満の子ども全体の使用率は、ほぼ前年並みの64.1%で頭打ち状態となっており、チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、約4割近くは依然としてチャイルドシートを使用していないという実態となっていた。また、1歳未満(87.1%)と5歳(40.9%)の使用率がそれぞれ過去最高となったものの、5歳の使用率は1歳未満の約半分の使用率で、子どもの年齢が高くなるにつれて使用率が低下する傾向は例年と変わらなかった。
(2)チャイルドシートの取付け状況調査
1.調査場所 全国8地域(北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡)
2.調査対象 423シート
3.調査結果
取扱説明書通り正しく取付けられていたチャイルドシートは、 乳児用・幼児用シート全体で40.7%だった。なお、ミスユースでは乳児用67.8%、幼児用75.3%がチャイルドシートを固定するための「腰ベルト(シートベルト)の締付け不足」となっていた。
(3)チャイルドシートの着座状況調査
1.調査場所 上記(2)の取付け状況調査と同様
2.調査対象 634人
3.調査結果
取扱説明書通り正しく着座していた子どもは、乳児用・幼児用・学童用シート全体で48.1%だった。 乳児用・幼児用シートのミスユースの多くは「ハーネス(チャイルドシートの子ども用ベルト)の高さ調節と締付けの不適正」、学童用シートは装置に対する使用時期が早すぎる「体格不適合」だった。
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