現在位置: carview! > ニュース > イベント > 【上海モーターショー 2019】アストンマーティン ラピードEを世界初公開

ここから本文です

【上海モーターショー 2019】アストンマーティン ラピードEを世界初公開

掲載 更新
【上海モーターショー 2019】アストンマーティン ラピードEを世界初公開

上海モーターショー2019

アストンマーティン・ラゴンダは2019年4月16日、同社にとって初となる電気自動車、「ラピードE」の最終的な市販仕様車を中国で開催中のオート上海で世界初公開した。「ラピードE」はこれまでのラインアプモデルと同様の傑出したパフォーマンス、高度なクラフトマンシップ、エクスクルーシブなキャラクターを受け継ぎながらも、アストンマーティンの電気自動車時代へ向けての第1弾となる。

【上海モーターショー 2019】アウディ 大都市のためのモビリティ「AI:ME」発表

空力性能にも優れるラピードE

アストンマーティンの電動化の拠点となる、最先端のセント・アサン工場で初めて生産されるラピードEは、同社の電動化戦略と、世界初の電気自動車のラグジュアリー・ブランド、ラゴンダの成功を実現するための先駆けと位置づけられている。155台のみが限定生産されるこのスペシャル・エディションは、ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング(WAE)と共同で開発された。

エクステリアデザインは、エレガントなフォルムと高次元の空力性能を追求し、フロントエンドでは伝統的なラジエーターグリルが、印象的なハニカムグリルに変更されている。EVパワートレーンは内燃エンジンよりも冷却要件を低く設定することができるため、フロント周りの開口部を最適化し、ボディを通過するエアフローを最小化、車両全体の空力効率を改善した。もちろん空力性能の向上により航続距離を伸ばすことができる。

アンダーフロアは、フロント・スプリッターからリヤ・ディフューザーへと流れるエアフローを最適化。リヤ・ディフューザーは、従来のエキゾースト・システムが不要になったことを受けて、専用に新設計されている。ホイールは鍛造アルミニウム製の空力デザインを採用し、ブレーキの冷却性能を犠牲にすることなく、空力性能を高めている。タイヤは転がり抵抗の低い専用のピレリP-Zeroタイヤを装着。これらの変更によりラピードEの空力性能は、内燃エンジンを搭載したモデルよりも8%向上している。

インテリアでは従来のアナログメーターは姿を消し、10インチのデジタル・ディスプレイが設置され、バッテリーの充電状態、現在のモーター出力レベル、回生パフォーマンス、リアルタイムのエネルギー消費量などの情報が表示される。また内装材の多くにカーボン剤が使用され軽量化を追求。

ラピードEの主要な情報は、専用のアプリを通し、離れた場所からでも確認することが可能になっている。この便利なアプリには走行可能距離、現在のバッテリー容量、充電のタイミングに加え、ナビゲーションの目的地も設定することもできる。また目的地をアプリからクルマに送信することで、ルート計画をより簡単に行うことできる。

駐車場情報もアプリを介して見ることができ、クルマを降りてから歩いて進む方向も表示されるため、混雑した場所で駐車場を探す作業が容易になるなどの機能がある。さらに、ラピードEの車両メンテナンス状態もアプリで確認することが可能で、メンテナンスの時期が到来するとリマインダーを受け取ることもできる。

950Nm /610psの大パワー

800Vの電力システムによって駆動されるラピードEは、5600個以上のリチウムイオンバッテリー(18650形式の円筒形セル)を搭載し、65kWhのバッテリー容量を備えている。この専用のバッテリー・パックは、6.0L・V12エンジン、ギヤボックス、燃料タンクが配置されていた場所に搭載される。また800Vの電力システムにより、一段と効率的な充電が可能だ。リヤに配置した2個のモーターは610psを上回る最高出力と950Nmの強力なトルクを発生する。

ラピードEの航続距離はWLTPモードで約322kmだ。一般的な400V/50kWの充電器を使用した場合、1時間あたり約298kmのレートで充電することができる。しかし、クルマに搭載されている800Vの高電圧バッテリー・システムは、100kW以上を供給可能な800Vの急速充電器を使用すると1時間当たり約500kmのレートで充電することも可能だ。また外出先で充電する場合に備えて、このクルマには約3時間で充電することができる業界最先端のハイパワーAC充電器も搭載している。

ラピードEの最高速度は250km/h(電子リミッター作動)で、0-100km/h加速は4.2秒、80~112km/hの中間加速は1.5秒だ。これらの数値はバッテリー充電量や気候条件によって制限されることはなく、アストンマーティンに期待される高いパフォーマンスをコンスタントに繰り返し発揮することができる。例えばニュルブルクリンクを全開走行で1周することも可能となっている。

ラピードEは3つのドライビングモード(GT、スポーツ、スポーツ+)を備えている。リヤに搭載される2個の電気モーターは、リミテッドスリップ・デファレンシャルを介して後輪を駆動し、ラピードAMRと同等のハンドリング特性を実現している。
なお、このラピードEはすでに販売店で受注を開始している。

アストンマーティン ラピードE 諸元表

上海モーターショー

アストンマーティン 関連記事
アストンマーティン 公式サイト

こんな記事も読まれています

安い? 高い? トヨタ新型「ランクル250」は520万円から!「無骨すぎて」カッコいい!? 原点回帰モデルに反響集まる
安い? 高い? トヨタ新型「ランクル250」は520万円から!「無骨すぎて」カッコいい!? 原点回帰モデルに反響集まる
乗りものニュース
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第3回】温かい歓迎を受けた春の鈴鹿。悔やみきれないミスと、1ストップ戦略で得た自信
AUTOSPORT web
レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か。パフォーマンスを改善したペレスがシート争いをリード
レッドブルF1は2025年も現在のコンビを継続か。パフォーマンスを改善したペレスがシート争いをリード
AUTOSPORT web
初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想も「自信はある。Q3進出と入賞を狙いたい」/F1第5戦
初の中国GPに臨む角田裕毅。手強い週末を予想も「自信はある。Q3進出と入賞を狙いたい」/F1第5戦
AUTOSPORT web
ゴツすぎる新型「“軽”SUV」実車公開! ワイド化&オシャグレーがカッコイイ! まるで装甲車なスズキ「ハスラー」に反響も
ゴツすぎる新型「“軽”SUV」実車公開! ワイド化&オシャグレーがカッコイイ! まるで装甲車なスズキ「ハスラー」に反響も
くるまのニュース
日産 "武士の甲冑" デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ
日産 "武士の甲冑" デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ
AUTOCAR JAPAN
スズキ「カプチーノ」や「アルトワークス」が激走! 軽自動車だけで争う200分の戦い「東北660耐久レース」が開幕
スズキ「カプチーノ」や「アルトワークス」が激走! 軽自動車だけで争う200分の戦い「東北660耐久レース」が開幕
Auto Messe Web
「ガンディーニ追悼」に初の「アメリカンヘリテージ」の企画など大人が楽しむ「オートモビルカウンシル2024」閉幕。過去最高の3万9807人が来場しました
「ガンディーニ追悼」に初の「アメリカンヘリテージ」の企画など大人が楽しむ「オートモビルカウンシル2024」閉幕。過去最高の3万9807人が来場しました
Auto Messe Web
【殺人チャイルドシート】 違法チャイルドシート買った人に返金はある? アマゾンと楽天の対応は?
【殺人チャイルドシート】 違法チャイルドシート買った人に返金はある? アマゾンと楽天の対応は?
AUTOCAR JAPAN
高速SA・PAのNo.1「ハイウェイめし」決定! 「高級志向にしたくない」担当者の思い  1位のメニューは“ごはんノンストップ”!?
高速SA・PAのNo.1「ハイウェイめし」決定! 「高級志向にしたくない」担当者の思い 1位のメニューは“ごはんノンストップ”!?
乗りものニュース
海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレンダーが招く問題。人材不足が深刻化、“根無し草感”で疲弊するドライバー
海外ライターF1コラム:24戦の理不尽なカレンダーが招く問題。人材不足が深刻化、“根無し草感”で疲弊するドライバー
AUTOSPORT web
スズキが「謎のクルマ」実車公開! めちゃゴツい“骨組み”に「Sマーク」装着! “強靭な構造”で未来を支える「新型ユニット」に期待!
スズキが「謎のクルマ」実車公開! めちゃゴツい“骨組み”に「Sマーク」装着! “強靭な構造”で未来を支える「新型ユニット」に期待!
くるまのニュース
マツダ、2024年スーパー耐久シリーズに3台で参戦
マツダ、2024年スーパー耐久シリーズに3台で参戦
レスポンス
マイチェンしたいすゞ・ギガが2024年問題の救世主に! 低床3軸でドライバーの負担も軽い
マイチェンしたいすゞ・ギガが2024年問題の救世主に! 低床3軸でドライバーの負担も軽い
WEB CARTOP
ポルシェ963最新ファクトリーの利点を語るロッテラー「ピット作業のスピードと精度が上がった」
ポルシェ963最新ファクトリーの利点を語るロッテラー「ピット作業のスピードと精度が上がった」
AUTOSPORT web
SPKがシミュレーター機材の研究施設「シミュレーターラボ」を開設 企業や行政、eスポーツイベントに場所提供も
SPKがシミュレーター機材の研究施設「シミュレーターラボ」を開設 企業や行政、eスポーツイベントに場所提供も
くるまのニュース
トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
レスポンス
なんで芝生が燃え広がったんだ?? FIA、F1中国GPの火災再発防止のため詳細な調査を実施へ
なんで芝生が燃え広がったんだ?? FIA、F1中国GPの火災再発防止のため詳細な調査を実施へ
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2371.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

423.01380.0万円

中古車を検索
ラピードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2371.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

423.01380.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村