トヨタが12月5日に発売し話題となった、後付け可能な「踏み間違い加速抑制システム」。その実機が、1月11日より千葉県の幕張メッセで開催中(13日まで)の「東京オートサロン2019」デンソーブースに展示されている。REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●遠藤正賢、トヨタ自動車、デンソー
デンソーがトヨタと共同開発した、この後付け「踏み間違い加速抑制システム」は、4つの超音波センサーと表示機、コントローラーで構成されており、前後ふたつずつ装着した超音波センサーが前後3m以内にある障害物を検知すると、ブザー音で注意喚起。それでもアクセルを強く踏み込んだ場合は加速をクリープ状態まで抑え、衝突被害を軽減する。なお後退時は、障害物を検知していない状態でも、約5km/h以上でアクセルを踏んだ場合は速度が出過ぎないよう加速を抑制する。
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厳密には、このキットにはT字分岐のハーネスも含まれており、装着時はアクセルモジュールのコネクターを抜き、メインコンピューターとの間に同キットのコントローラーを経由するよう配線する。これにより、コントローラーと接続した4つの超音波センサーのみならず、車速パルスや駐車ブレーキ、リバースやGセンサーの信号も得て、加速の抑制を可能にしている。
現時点では、この後付け「踏み間違い加速抑制システム」の対象車両は先代「プリウス」および、同様の機能を持つ「インテリジェントクリアランスソナー」(ICS)がメーカーオプション設定された昨年4月の一部改良以前の「アクア」。今後は社会的ニーズの高い、高齢者のオーナーが多い車種から優先的に、設定車種を拡大していく方針だという。
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