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イベント 2019.1.4

負け知らずの怪鳥「オートギャラリー横浜・スカイラインGT-R」が富士に凱旋

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2.8ℓとビッグシングルが放つRB26のサウンドが響き渡る

かつてドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースを戦ったボディを使った「オートギャラリー横浜」の日産スカイラインGT-R(BNR34)。ワイドボディ化で参戦した筑波サーキットでのレースは連戦連勝を誇ったマシンである。その完成形をかつてのメインフィールドだった”富士スピードウェイ”にて披露された。

    F1マシンへの進化を可能とした「マーチ製 F2マシンの高い戦闘力」

 GT-Rマガジン(138~140号)でこの特別なBNR34の製作過程を追った。チューニングショップ「オートギャラリー横浜」が作り出す久々のデモカーである。ベースは、ドイツのニュルブルクリンク24時間レースを実際に戦った個体。そこに小泉公二代表の拘りが盛り込まれているのだ。

 かつてサイド出しマフラー&ワイドボディで、当時の富士最速の座を手に入れたBNR32(3代目スカイラインGT-R)のRB26型エンジンのヘッドをオーバーホールして搭載。HKSの2.8リットルキットにトラストのT88タービンを組み合わせている。BNR32当時と大きく変わるのは、ドライサンプからウエットサンプになっていること。このBNR34は筑波を主戦場として、タイムアタックではなくレースをメインターゲットとしているので、最高速よりも軽量化を優先した結果である。

先代のBNR34デモカーで使っていたマフラーを流用。安全タンク仕様のため、レイアウトを真っ直ぐに変更済み。大きめのサウンドもサーキットを走る”GT-R”には気持ちいいのだ。

 駆動系はオートギャラリー横浜製のクロスミッションに「ATS」のハイブリッドトリプルクラッチを選択。50mmワイドのボディに合わせ、各部のアームはすべてイケヤフォーミュラ製をベースに加工した。ドライブシャフトもBNR32デモカー当時に作った高強度タイプを使用。ドンガラなコクピットにはカーボン製ダッシュボードやデジタルメーターが投入される。しかし本格的なロールバーなどにより、車重は1350kgと以外に重い。

安全タンクを積んでいるため、通常であればシート下にあるガソリンタンクは存在しない。左右のアームは自社で加工済みしたもの。インテリアは各部の肉抜きと張り巡らされるロールバーが目につく。コクピットにはフルバケがひとつあるのみの本気仕様だ。

 このスペシャルな1台の製作を追いつつ、最後はシェイクダウンまで見届けた。しかし、本気の走りは見たことがないのも事実。もちろんナンバーはないので公道走行は不可能だし、筑波サーキットで3月と6月のレースで走行したのみ。翌週にレースを控えていたこともあり、ストレートのみ全開であとは流す程度という約束のもと、「R’sミーティング」が行なわれた富士スピードウェイで走らせたのである。

「今回はブーストを1.5kg/cm²に抑えたのでパワーは700ps弱くらい。最高速は289km/hですね」と答える小泉代表。ドライバーは小川義康メカニックである。 R’sミーティングで勇姿を見たならば、速さはもちろん、あのサウンドに心痺れたことだろう。ぜひ筑波サーキットの次は富士スピードウェイでのタイムアタックを視野に入れてもらいたい。と、思っていたのだが、その後ショックな出来事があった。「翌週の筑波で、予選終了後にエンジンがブローしてしまいました。ブロックに穴が開くほどの大惨事。だから今後の予定は白紙です。タイムアタックに戻ろうかとも思っていたのですが、今はエンジンを作り直す時間がない。落ち着いたら動こうと思っています。2019年になってからでしょうね」と小泉代表。

シングルターボ+2.8ℓ化で高回転重視の仕様。BNR32時代から使っており、ブローは寿命だったと小泉代表。ホイールはレイズのVOLKRACING TE37で前後とも11J。スリックタイヤはフロント280/リヤ300mmを履く。

あの激走を二度と見られないのはあまりにも寂しい。しばしの封印の後、今度は富士スピードウェイの本気アタックが見てみたいと切に願うのである。

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(Auto Messe Web 『GT-R Magazine編集部』)

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