現在位置: carview! > ニュース > イベント > 「技術の日産」の礎となったレース参戦!厳選耐久レース用マシン5台【ニスモフェスティバル2018】

ここから本文です

「技術の日産」の礎となったレース参戦!厳選耐久レース用マシン5台【ニスモフェスティバル2018】

掲載 更新
「技術の日産」の礎となったレース参戦!厳選耐久レース用マシン5台【ニスモフェスティバル2018】

レースで培ったターボ技術サーキットは走る実験室だ

12月2日、静岡県の富士スピードウェイで開催された「ニスモフェスティバル2018」には、新旧さまざまなレーシングカーが展示されていた。そのなかにフランスで行われるル・マン24時間耐久レースに参戦したR33型スカイラインGT-Rをベースにした『NISMO GT-R LM』など、注目の耐久レース用マシンをピックアップ。

世界に2台「ポルシェ・カレラGTS/8」という希少な"8気筒モデル"が鈴鹿を激走

日産がル・マン24時間レースに初めて参戦したのは1986年。R85VとR86VというグループCカーカテゴリーのマシンだった。結果はR85Vが総合16位で完走。R85Vはリタイアとなった。R85Vのドライバーは長谷見昌弘/和田孝夫/Jウィーバー。1990年まで日産は、毎年ル・マンに挑戦し続けていたが、結果を出せず1991年は撤退を決定して参加を取りやめていた。

NISMO GT-R LM

そして5年の沈黙を破って1995年再びル・マンにNISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)チームとして参戦したが『NISMO GT-R LM』だ。GT1クラスの規定から、市販車が1台制作されたのが特徴。そのフォルムからわかるようにBCNR33型スカイラインGT-Rをベースにしたマシンだ。もちろんエンジンは、2.6L直6のRB26DETT型。写真のマシンは、2015年に日産再生クラブによってレストアされた個体。

NISSAN R390GT1

日産は、1995~1996年のル・マンをNISMO GT-R LMで戦ったが、市販車ベースのマシンで参戦を続けても結果は残せないと判断。そして1997年に投入されたのが『NISSAN R390GT1』だ。この年から再び日産ワークスで参戦している。『R390』とは、1960年代の名マシン「R380シリーズ」にちなんで与えられたネーミング。650馬力以上の3.5リットルV8DOHC ツインターボエンジンを搭載した。1997年参戦の3台のうち、星野一義/E・コマス/ 影山正彦組の23号車が総合12位・クラス5位を果たす。

1998年も引き続き、日産は『R391GT1』でル・マン24時間レースに参戦。32号車(星野/鈴木・亜/影山組)は総合3位、30号車5位、31号車6位、33号車が10位と、全車が10位以内で完走する結果を残す。このマシンが、3位入賞車(#32)仕様だ。

NISSAN R91CP

日産は、ル・マン24時間耐久レース以外の国際耐久レースにも参戦している。1983年から日産はグループCカテゴリーに参戦していたが、当初のマシンは英国のマーチ社やローラ社といった外国製のシャシーに日産のエンジンを搭載していた。そのマシンでWEC(世界耐久選手権)や国内の耐久レースにも参戦していたのだ。しかし、R90型からは約70%のパーツがNISMO製となり、『NISSAN R91CP』では新設計のカーボンモノコックを採用した。写真は、1992年のデイトナ24時間レースで長谷見昌弘/星野一義/鈴木利男組が日本人・日本車として初の総合優勝を飾ったマシンだ。エンジンは3.5リットルV8DOHCツインターボ(VRH35Z型)で、最高出力は実に800馬力を発揮した。

NISSAN NP35

日産が1980年代から90年代前半にかけて参戦したスポーツプロトタイプカー(グループCカー)によるレースは、ターボ関連技術や燃費向上技術などの幅広い分野で、多くの経験とノウハウの習得にも成功した。まさに、レースは走る実験室なのである。1993年シーズンからグループC車両規定が自然吸気3.5リットルエンジンへ変更されると、日産は最高出力630馬力以上を発生する3.5リットルV12DOHCのVRT35型エンジンを搭載した『ニッサンNP35』を新開発。ところが、Cカーによる世界選手権レース(SWC)は1992年限りで打ち切られることになり、『NP35』の実戦投入は、1992年の国内レース1戦のみだった(総合10位、Cクラス4位入賞)。ニスモフェスティバルのデモランでは、甲高いV12サウンドを奏でていた。

こんな記事も読まれています

ダッシュボードは大改善 フォルクスワーゲンID.5 GTXへ試乗 「7」と同モーターで339ps
ダッシュボードは大改善 フォルクスワーゲンID.5 GTXへ試乗 「7」と同モーターで339ps
AUTOCAR JAPAN
「ミウラ」「カウンタック」「ストラトス」はガンディーニの作でした! オートモビルカウンシル2024で「追悼展示」が急遽開催
「ミウラ」「カウンタック」「ストラトス」はガンディーニの作でした! オートモビルカウンシル2024で「追悼展示」が急遽開催
Auto Messe Web
クルマの買取もグーネットアプリにおまかせ!相場価格がわかる新サービス、3つの便利なポイント
クルマの買取もグーネットアプリにおまかせ!相場価格がわかる新サービス、3つの便利なポイント
グーネット
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
くるまのニュース
キドニー・グリルからキンクまで 「BMWらしいデザイン」とは何か 8つの特徴を紹介
キドニー・グリルからキンクまで 「BMWらしいデザイン」とは何か 8つの特徴を紹介
AUTOCAR JAPAN
マツダ、北京モーターショーで新型電動車2機種を初披露。2024年中に1車種を発売
マツダ、北京モーターショーで新型電動車2機種を初披露。2024年中に1車種を発売
driver@web
3/4サイズの「セブン」は50ccの原付きカー! ワンオフで製作してナンバー取得済み。左足アクセル仕様の理由とは【マイクロカー図鑑】
3/4サイズの「セブン」は50ccの原付きカー! ワンオフで製作してナンバー取得済み。左足アクセル仕様の理由とは【マイクロカー図鑑】
Auto Messe Web
「しっとり」と「猛烈」の共存 BMW i5 M60 xドライブ 電動の旗艦が見せた幅広い守備範囲に脱帽
「しっとり」と「猛烈」の共存 BMW i5 M60 xドライブ 電動の旗艦が見せた幅広い守備範囲に脱帽
AUTOCAR JAPAN
自動車のカタログ好きは集まれ! ACC・JAPANが東京交歓会を開催
自動車のカタログ好きは集まれ! ACC・JAPANが東京交歓会を開催
driver@web
B-Max Racing Teamが厚木基地の日米親善春祭りにレースカーを展示。乗車体験やサイン会で盛り上がる
B-Max Racing Teamが厚木基地の日米親善春祭りにレースカーを展示。乗車体験やサイン会で盛り上がる
AUTOSPORT web
ホンダ「ヴェゼル」マイナーチェンジ!アウトドアスタイルの新パッケージ「HuNT」登場!
ホンダ「ヴェゼル」マイナーチェンジ!アウトドアスタイルの新パッケージ「HuNT」登場!
グーネット
メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
レスポンス
マルチクラッシュ決着を突破したタイラー・レディックが今季初勝利。MJも現地で祝福/NASCAR第10戦
マルチクラッシュ決着を突破したタイラー・レディックが今季初勝利。MJも現地で祝福/NASCAR第10戦
AUTOSPORT web
藤原慎也、2026年にダカールラリー挑戦へ「自分史上最大のプロジェクト。果てしない過酷な道を走破したい」
藤原慎也、2026年にダカールラリー挑戦へ「自分史上最大のプロジェクト。果てしない過酷な道を走破したい」
AUTOSPORT web
“6速MT”もある新型「トルネオ」!? SUV風デザインが超カッコイイ! 日本でも”最高にちょうどいい“「コンパクトミニバン」とは
“6速MT”もある新型「トルネオ」!? SUV風デザインが超カッコイイ! 日本でも”最高にちょうどいい“「コンパクトミニバン」とは
くるまのニュース
ホンダアクセス、新型ヴェゼル用・純正アクセサリーを発売開始
ホンダアクセス、新型ヴェゼル用・純正アクセサリーを発売開始
月刊自家用車WEB
これからの物流の要となる小型EVトラック普及の鍵! EV充電スポットが「小型EVトラック」にも開放された
これからの物流の要となる小型EVトラック普及の鍵! EV充電スポットが「小型EVトラック」にも開放された
WEB CARTOP
横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV」「GEOLANDAR A/T G31」がトヨタ 新型「ランドクルーザー250」に新車装着
横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV」「GEOLANDAR A/T G31」がトヨタ 新型「ランドクルーザー250」に新車装着
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

128.9187.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.0254.0万円

中古車を検索
マーチの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

128.9187.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

5.0254.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村