さる5月13日(日)、富士山の麓にある山中湖交流プラザ「きらら」にて毎年恒例のルノー カングー ジャンボリーが開催された。今年は記念すべき10回目で、しかもカングー生誕20周年と重なるという見事なアニバーサリーイヤーとなり、1373台のカングーが集結!昨年を上回る4317名の参加者が集まるという大盛況となった。PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)
日本全国から1373台ものカングーが集結!
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もともと東京ビッグサイトの駐車場から始まったこのイベント。テントもステージもなく、ただカングーが集まっただけのささやかなオーナーズミーティングに過ぎなかった。あれから10年、ルノー カングー ジャンボリーは、名実ともに世界最大のカングー オーナーズイベントとなったのだ。
記念すべき第10回を迎えた今年のルノー カングー ジャンボリーは、カングー生誕20周年と重なるダブルアニバーサリーということもあり、1373台のカングー含む1921台の車両と、4317名の参加者を集める大盛況となった。当日は午後から大雨の予報で、実際に昼前から雨が降り始めたことを考慮すれば、驚くべき集客数と言えるだろう。
本国フランスでカングーと言えば働くクルマの代表格で、イベントが始まった当初はルノー本社の人間でさえ「商業車のカングーでいったい何を盛り上がってんの?」と冷めた感じだったらしいが、最近ではフランス側も日本のカングー人気を無視できなくなってきており、今年はついにルノー本社からライトコマーシャルビークル(小型商用車)部門のトップであるフィリップ・カイエット氏が視察に訪れたのだ!
「話には聞いていたが、やっぱり目の当たりにするとスゴイ! この日本人の熱狂ぶりはなんなんだ! 信じられない!」と興奮を隠しきれないカイエット氏だが、「ここにはカングーの商品企画のヒントもありそうだね」とニヤリ。会場のあちこちで握手や記念撮影を求められ困惑しながらも、真剣な眼差しで会場を歩き回っていたのが印象的だった。
そんななか、メインステージではオープニングセレモニーのほか、記念撮影、テレビ収録、ライブステージなどさまざまなプログラムが分単位で進行している。なかでも注目を集めたのは、限定車の「クルール」の発表と、20周年記念プログラムである歴代カングーのディスプレイだ。
一方のカングー専用駐車エリアではフリーマーケットが開催されるなど、こちらも大盛況で、自分のカングーの近くにテーブルやイスを並べてのんびりとくつろいでいる参加者も多かった。
さらに一般駐車エリアでは、キャトルやエクスプレスといったカングーの先祖やルノー・スポール系といった武闘派など、なんとなく車種ごとにまとまって駐められ、それぞれオーナー同士で交流を深めている場面があちこちで見られた。
まぁとにかく自由なイベントである。クルマのオーナーズイベントというと、とにかくマニアックというか、クルマに詳しくないと入り込めないとか、一種異様な雰囲気を醸し出しているものが少なくない。それはそれで面白いのだけれど、カングー ジャンボリーは、オーナーのみならず、家族、友人も含めた参加者全員がそれぞれのスタイルで楽しんでいるという印象だった。
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