Nostalgic 2 Days2018会場でマニア隨縁の旧車が揃うブースを発見!オレンジのカウルが目を引くこの「リックマンCR」はイギリスのフレームビルダーが作成した激レアコンプリート車。ワンオフパーツが随所に使用されているこの逸品が、じつは1台限定で販売中ですって。(PHOTO&REPORT:石川順一)
まずはこのリックマンCRが登場した当時の時代背景を振り返ってみよう。
日本のバイクが世界市場を席捲した1960年代、特に評価されていたのが、日本車が持つ優れた動力性能だ。1969年に登場したホンダの初代CB750 FOUR (K0)はその代表格といえる一台。最高時速200kmという当時の市販車では群を抜いた性能を誇っており、他の追随を許さないほどだった。
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とはいえあらゆる面で優れているわけではなく、CB750 FOURには欠点もあった。強大なパワーを発揮するエンジンに対して、フレームの剛性は若干心もとなかったのだ。最高速付近で狙い通りのコースを走るのが困難で、テストライダーが測定用の電光管を跳ね飛ばしてしまったという逸話があるほど、操縦安定性に難があった。
そうした大手メーカーでは妥協せざるを得なかった部分に目をつけたのがバイク先進国のイタリアやイギリスのフレームビルダーだ。高性能な日本のエンジンのために、コスト面妥協することなく、操縦安定性を高めたオリジナルのフレームを開発。惜しみない手間をかけてコンプリートマシンを販売したのだ。
日本製エンジン×イギリスのクラフトマンシップ
リックマンは当時、世界最高峰と名高かったイギリスのフレームビルダーの名前だ。リックマンCRはそんなリックマンによる、CB750(K0)のエンジンのパワーをフルに引き出せるようにと製作したマシン。数々のレーシングマシンを製作してきたノウハウを駆使して、フレームの素材には高剛性の鋼管を採用。これによってハンドリング性能を向上させた。前後のブレーキはドラム式からAPロッキード製の油圧ディスクに換装し、制動力を高めた。ホイールはスポークタイプのクラシックなものだが、チューブレスタイヤにも対応しているという。
カフェレーサーを意味するCRと名付けられているだけあって、外装もぬかりない。風防効果を得られるロケットカウルにロングタンク、シングルシートとまたがるだけでもサーキットに向かいたくなりそうだ。
この希少な一台がじつは現在販売中で、価格は320万円。ネオクラシックが台頭している今だからこそ、本物のクラシックカフェレーサーの乗り味はまた格別なものがあることだろう。
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