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フェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」

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フェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」

日本で祝う フェラーリ70周年

フェラーリの名を冠した最初のクルマとなる125スポルトが誕生したのは1947年3月12日のこと。以来レースとともにフェラーリの名が刻まれ5000以上の勝利を記録し、現在もなおF1グランプリに挑み続けている。そのフェラーリが誕生70年を迎えた。記念すべき3月12日以来、世界各国で70周年を記念するイベントが開かれ、9月8~10日にはイタリア本国で盛大に記念式典が行われている。

そしていよいよ日本でも記念式典が行われることになった。フェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」に先がけて、報道関係に向けて10月12日に両国にある国技館を舞台にフェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」プレスカンファレンスが開かれた。ここで日本におけるフェラーリの70周年を祝うとともに、70周年記念モデルであるラ フェラーリ・アペルタのお披露目が行われた。

この70周年式典を国技館で開いた経緯をフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏がこう語った。
「イベントに先だって9月場所を観戦し、力士が繰り広げる相撲を始めて目にして大いに感銘を受けました。勝負が進むにつれ相撲が持つ “パワー” はフェラーリが持つ価値観と共有されるもので、相撲の聖地である国技館でフェラーリの70周年式典とツアーのスタートを開くことに決めました」と語った。

記念イベントは国技館らしく相撲太鼓の打ち分けから始まり、フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏の「フェラーリにとって日本は特別なマーケット。情熱的、誠実、博識なフェラリスティが集う日本は最も重要な市場のひとつです」という挨拶で開演した。続いて、フェラーリ社極東・中東エリア統括CEOであるディーター・クネヒテル氏から70年の歩みが映像とともに説明され、日本でのフェラーリの歴史を紹介。国技館の屋外に展示されたテーラーメイドの70周年記念モデルの解説がなされ、そののちラ フェラーリ・アペルタのバックグラウンドが披露された。

ラ フェラーリ・アペルタは、209台の限定生産であったが、イタリア・マラネッロで行われた70周年式典併催オークションのチャリティ用に210台目を製作。830万ユーロで落札されたニュースには、世界中で驚きの声が上がったのはご存じのとおり。(フェラーリ・オークションの詳細はこちらでご確認いただきたい)

こうして盛り上がったところで呼び出しの拍子木が響き、行司による口上でイベント名が呼び上げられたところで、土俵を模したステージ上に置かれたラ フェラーリ・アペルタがアンベールされ会場は興奮の最高潮に達した。続いて第34代 木村庄之助から記念の扇がリノ・デパオリ氏に贈られプレスカンファレンスは終了となった。

ここでフェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」について説明しておこう。日本での記念イベントのメインとなるのが、70台のフェラーリによるエクスクルーシブ・ジャパン・ラリー2017だ。10月13日に国技館をスタートし、富士山、日本平や名古屋、松阪を経て伊勢神宮から伊勢志摩を目指すという、日本を象徴するポイントめぐるルートを走るもの。エクスクルーシブ・ジャパン・ラリー2017の模様は後日イベント・レポートで紹介する予定だ。

国技館の両国駅に面した広場には、色とりどりのフェラーリ現行モデルが来場者を出迎えた。

いつもは力士名ののぼりがたなびく国技館だが、この日はフェラーリ70周年を記念したのぼりに替わった。

エントランスの左右にはフェラーリの70年の歴史を作りあげてきたロードカーが並べられた。

日本での70周年式典は、セレモニーの開会に先立ち国技館での開催らしく「寄せ太鼓」から始まった。

フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏から、日本での開催経緯が語られた。

ディーター・クネヒテル氏は70年の歩みと、記念モデルとラ フェラーリ・アペルタについて説明。

会場に呼び出しの拍子木が響き、行司による口上でフェラーリ70周年記念イベント名が呼び上げられると…

土俵上で赤いカバーが掛けられていたラ フェラーリ・アペルタがアンベールされ、会場は興奮に包まれた。

吊り屋根の下には土俵をイメージした特設のステージが設けられ、そこでラ フェラーリが披露された。

第34代 木村庄之助から記念の扇が、リノ・デパオリ社長に贈られた。

続いて土俵上でラ フェラーリ・アペルタが日本で初公開された。

全世界209台の限定車だけに終始報道陣の注目を集めていた。

特別な限定車だがインテリアは近年のフェラーリと同じテイストだ。

リアホイールアーチ前には70周年を記念したレターマークが貼られる。

吊屋根の下で見る特別なフェラーリに興味津々の第34代 木村庄之助。

歴代モデル 一堂に展示

国技館のエントランスにはフェラーリ70年の歴史を刻んできたモデルが一堂に展示された。1961年250GT SWB、1967年275GTB/4、1968年ディーノ206gt、1970年365GTB/4デイトナ、1977年512BBの5台が向かって左手に。右手には1985年288GTO、1985年テスタロッサ、1988年F40、2002年エンツォ・フェラーリなどの、フェラーリの歴史を語る上で欠かせぬモデルが並べられた。詰めかけた見学者から熱い視線が投げかけられるとともに、終始これらのフェラーリをカメラに収めるファンの姿が絶えることはなかった。

1961年フェラーリ250GT SWB

1967年フェラーリ275GTB/4

1968年ディーノ206gt

1970年フェラーリ365GTB/4デイトナ

1977年フェラーリ512BB

1985年フェラーリ288GTO

1985年フェラーリ・テスタロッサ

1988年フェラーリF40

2002年エンツォ・フェラーリ

特別モデル/70周年記念限定車展示

歴代モデルの展示エリアを右手に進むと日本にある限定車を一堂に紹介するコーナーが目に飛び込む。ここに展示されたモデルを順に説明すると2008年に日本のオーナーの特注で公式にワンオフ製作されたSP1、フォーリ・セリエとしてセルジオ・ピニンファリーナの名が付けられて2014年に6台のみが作られたセルジオ、そしてフェラーリが日本で50周年を迎えたことを記念して10台限定で用意されたJ50となる。どれも普通ではまず目にできないモデルだけに、ギャラリーの注目を集め、終日人の波が途切れることはなかった。

そして、さらに進むとテーラーメイド・プログラムで70周年を記念した限定車が来場者を出迎えた。

フェラーリの歴史を飾るドライバーやレーシングマシン、過去の限定車などのモチーフを現代的にアレンジ。フェラーリの過去と未来を融合して特別な世界を生み出す限定車なのである。カタログモデルの5車種それぞれに限定70台で用意され、合計350台のみの販売とされたが、発表と同時に世界中からオーダーが殺到し、たちまち完売となったのはフェラーリらしい出来事といえよう。

今回国技館に持ち込まれたテーラーメイド・プログラムで70周年を記念した限定車は5台。それぞれのデザインのテーマを記す。70周年記念デザイン♯33 THE SURTEES/1964年のワールドチャンピオンであるジョン・サーティースと彼が乗ったN.A.R.T.カラーの158 F1からの着想(カリフォルニアT)、70周年記念デザイン番号♯54 Celebrating an Anniversary/イタリア・スーパーカー選手権を制したモンテシェルカラーF40からの着想( F12ベルリネッタ)、70周年記念デザイン♯70 A is for Aperta/458スペチアーレAからの着想(カリフォルニアT)、70周年記念デザイン♯52 THE GTO/288GTO からの着想(F12ベルリネッタ)、70周年記念デザイン♯65 PLEIN AIR PLEASURE/SAアペルタからの着想(488スパイダー)となる。

このほか駅に面した広場に現行モデルが7台展示され、国技館の周りにはいつもの力士の旗に代わりフェラーリ70周年を記念して歴代のモデルをあしらったフラッグがたなびき、来場したファンとともに70周年を祝った。

2008年に日本のオーナーの特注で公式にワンオフ製作されたSP1。

セルジオ・ピニンファリーナを称え2014年に6台のみ作られたセルジオ。

フェラーリの日本導入50周年を記念した10台限定のJ50も展示された。

70周年記念デザイン#33 THE SURTEES/ジョン・サーティースとN.A.R.T.カラーの158 F1からの着想(カリフォルニアT)。

70周年記念デザイン#54 Celebrating an Anniversary/1993年イタリア・スーパーカー選手権を制したF40からの着想(F12ベルリネッタ)。

70周年記念デザイン#70 A is for Aperta/2014年のパリ・サロンで発表された458スペチアーレAからの着想(カリフォルニアT)。

70周年記念デザイン#52 THE GTO/288GTO からの着想(F12ベルリネッタ)。

70周年記念デザイン#65 PLEIN AIR PLEASURE/80台のみ作られたSAアペルタからの着想(488スパイダー)。

70周年記念デザインの限定車には、ラフェラーリ・アペルタと同様の70周年レターマークが付けられている。

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