伝統のラグナセカは健在
モントレー・モータースポーツ・リユニオンの舞台となる、マツダ・レースウェイ・ラグナセカは1957年にオープンしているから、2017年はそれから60周年というアニバーサリーイヤーにあたる。それを象徴するかのように、パドックには60周年を祝するための特設テントが設けられ、その中にはラグナセカで1957年に最初のウィナーとなった、フェラーリ250TRなど、サーキットの歴史を華やかに彩ってきたモデルがディスプレイされていた。
かつてはよりシンプルに、モントレー・ヒストリック・オートモビル・レースと呼ばれていたこのイベントは、クラス分けされたクラッシックカーによる本格的なレースイベント。今年は、
・1940年以前のスポーツレーシング&ツーリングカー
・1927年~1951年のレーシングカー
・1955年~1961年のスポーツレーシング(オーバー2000cc)
・1973年~1981年のFIA、IMSA GT、GTX、AAGT
・1947年~1955年のスポーツレーシング>
・1970年~1984年のスポーツレーシング(アンダー2000cc)
・1963年~1973年のFIAマニファクチャラーズ・チャンピオンシップ
・1981年~1991年のIMSA GTP
・1955年~1962年のGT
・1958年~1960年のフォーミュラ・ジュニア(フロントエンジン&ドラムブレーキ)
・1961年~1963年のフォーミュラ・ジュニア(ディスクブレーキ)
・1961年~1966年のGT(アンダー2500cc)
・1963年~1966年のGT(オーバー2500cc)
・1955年~1961年のスポーツレーシング(アンダー2000cc)
・1973年~1991年のIMSA GTU、GTO、Trans-Am
という、トータルで15のクラスによるレースが行われた。
アメリカで開催されるクラッシックカー・レースということもあり、やはり観客の注目が集まるのは、シェルビーのコブラやGT350、あるいはシボレー・コルベットやカマロといった人気モデルが、1960年代さながらに激しいバトルを繰り広げる、GTのオーバー2500ccクラス。そしてやはりアメリカのモータースポーツを華やかに彩ってきた、IMSAやTrans-Amといったカテゴリーを再現したクラスだ。
今年フィーチャーされたフォーミュラ・ジュニアも、その人気は高く、プラクティスからクオリファイ、そして各クラス2回のレースのすべてを観戦すれば、レースウィークの4日間はすぐに終わってしまう。毎年このイベントだけを見るためにモントレー・カーウイークを訪れるゲストが多いのも、十分に納得できるところだ。
フェラーリ70周年記念は実現できず
今年はフェラーリの創立70周年を記念して、モントレー・モータースポーツ・リユニオンにも多くのフェラーリがエントリーするものと期待されたが、残念ながらフェラーリは、このイベントにはごく少ない台数が姿を現したのみだった。かつてフェラーリ250GTOが50周年記念でフィーチャーされた時のような、感動的な光景を目にすることができなかったのは、ファンには残念なことだったに違いない。今年のポスターに描かれていたのはもちろんフェラーリ。オーガナイザーもフェラーリを集めることには相当に積極的だったはずだったのだが。
全15枚 「モントレー・モータースポーツ・リユニオン」詳細レポ
1927~1951年までのレーシングカーのための2Aクラスを駆け抜ける1939年ラゴンダV12。レースは1934年ERA R2Aが勝ち取った。
1955~1961年の2000cc以上のスポーツレーシングカーの3Aクラスはバラエティに富んだモデルが参加。先頭は1957年デヴィン・ライアンSR-001。
1961~1966年の2500cc以下のGTカーの3Bクラスの上位はポルシェ911、アルファ・ロメオ・ジュリア、ロータス・エランが占める。
3Bクラスにはアメリカでも高い人気を誇るダットサン・フェアレディ1600の姿も見られた。
1973年から1981年までのFIA、IMSA GT/GTXなどが走る4Aクラス。ポルシェ911カレラRSR、935が大挙参加。
ポルシェが主流の4Aクラスだが、われらがZカーの姿も。今回は240Zから260Zまで4台が参加した。
1961~1966年の2500cc以上のGTカーの4BクラスにはシェルビーGT350を始めとするアメリカ車が中心だ。
8Aクラスは1981~1991年のIMSA GTPマシンが集結。先頭のマツダ767Bは北米マツダからエントリー。
8Aクラスを制したのはダンガーニーが設立したAARが製作したトヨタエンジンを積むイーグルMk-III GTP。
F1マシンのレースは行われず、デモランが行われた。写真のマクラーレンM23はミカ・ハッキネンがドライブ。
パドックにはヴィンチェンツォ時代の最後を飾ったランチアD50とD24が出走を待っていた。
アメリカのヒストリックカーレースだけに、パネルでの車両紹介などパドックでのショーアップは当たり前だ。
ポルシェ917/10とポルシェ935Jが並ぶ、硬派のポルシェ・ファンには涙物の光景が広がる。
パドックではチームごとにテントが張られ、新旧のコルベットが並ぶなどアメリカならではの光景が見られた。
手前からジャブロMk-III、ハッファカーMk-1、クロスレー・フィアット、ナルディ・クロスレーと希少車が並ぶ。
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