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日産の歴代GT-R開発者と現役テストドライバーが 「ラリーヨコハマ」に参戦!!

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日産の歴代GT-R開発者と現役テストドライバーが 「ラリーヨコハマ」に参戦!!

文明開化の地「横浜」でクラシックカーラリー 「RALLY YOKOHAMA」を開催!

2017年5月20日~21日の2日間にわたって開催された「RALLY YOKOHAMA 2017」。 今年で開催5年目を迎えるイベントは、’09年に開港150周年を迎えた神奈川県横浜市の市街地を中心に2日間にわたって行われるクラシックカーラリーである。 今回、「日産自動車」でR32型スカイラインの実験主担と、R33型/R34型スカイラインの商品主管(開発責任者)を歴任した渡邉衡三氏が、自らの愛車”ロータス・エラン”で参戦。しかも、コンビを組むのは日産の現役トップガン(テストパイロット)である加藤博義氏という豪華な布陣というのだ。 早速、取材班は同ラリーのスタート地点となる横浜港大さん橋へと向かった。

「スカイライン」のサーフィンラインとワゴンの歴史

現地でわれわれを出迎えてくれた渡邉/加藤両氏。参戦車両は1964年式ロータス・エランだ。 この車両は、’11年11月に発行したGT-R Magazine別冊「GT-R OWNERS FILE」で初公開した渡邉氏のプライベートカー。かつて滝 進太郎氏が所有し、実際にレースにも使用していたという由緒正しき個体だ。 今回の参戦にあたり、渡邉氏のご厚意により左右リヤフェンダーには「GT-R Magazine」ロゴを貼っていただいた。 それはさておき、渡邉氏は日産に入社する以前、レーシングカー(F1)のエンジニアになるために渡英することを本気で考えていたという。なかでも、英国でバックヤードビルダーから身を起こし、F1ワールドチャンピオンを獲得した立志伝中のコリン・チャップマン(ロータス・カーズの創始者)とジム・クラーク(往年のF1ドライバー)に強い憧れを抱いていたという。

渡邉氏自ら開発に携わったR32/R33/R34型スカイラインGT-Rとともに、氏のガレージに収められているロータス・エラン。 昨今では”継続車検取得時に動かす程度”とのことだが、かねてよりエランでクラシックカーラリーに参戦してみたいと考えていたそうだ。 そこで白羽の矢が立ったのが加藤博義氏。R32型からR34型までの第2世代GT-Rすべての走りを調律したテストドライバーで、評価能力はもちろん、その腕前も折り紙付き。’03年に厚生労働省が卓越した技能者を表彰する「現代の名工」に選出された加藤氏にステアリングを託すのというのも至極納得だ。 長年、開発現場で共に歴代GT-Rを鍛え上げてきた二人はお互いを知り尽くしている。その点も、長丁場となるラリーには都合がいいはずだ。渡邉氏の秘密基地(?)には、自ら開発に携わったR32型/R33型/R34型スカイラインGT-Rとロータス・エランが収められている。

1974年までに製産されたクルマで競うラリー

スタート地点の横浜港大さん橋には、80台のエントリー車両が集結。 古くは’27年式のブガッティT40から’74年式のアウトビアンキA112アバルトまで、世界中の名車が勢ぞろい。ラリーヨコハマの参加資格は「’74年12月31日までに製造された車両(レプリカモデルは認めない)で、かつナンバープレート取得車」に限られる。 1900年代前半の大変貴重なヒストリックカーや70年代に大ブームを巻き起こしたスーパーカーたち。また、日本を代表するスカイラインGT-R(’71年式KPGC10型ハコスカ)の姿もその中に見つけることができた。 ※参加車両は後半のPHOTOギャラリーを参照

初日は横浜港から湘南を経由してホテルニューグランドまで。2日目は箱根・小田原を経由して横浜の元町までというルート。 指定されたルートマップに従い、時間と走行ルートの正確性を競いつつ、定められた区間を決められた時間内に走行する「P.C.(クロノメトリック・トライアル)」が設けられている。 これがなかなかのクセ者で、駐車場などのクローズド区間は”10mを8秒で通過する”など、経験と勘がモノを言うステージ。そのため、渡邉氏は経験者の助言をもとにキッチンタイマーを数個用意。あうんの呼吸で……と言いたいところだが、渡邉/加藤両氏はこれに大苦戦。「全然上手くいかないんですよ。もう車内では二人して口喧嘩の嵐でしたね(笑)。エランをじっくり乗ったのは初めてでしたが、これを60年代に作ったのかと思うと感心しました。ワインディングは軽くて本当に楽しかったですね」と加藤氏。 競技結果は総合51位(初日47位)と震わなかったが、二人きりでのオープンドライブを堪能した様子。 「ミスコースを2度ほど。生まれて初めてクラシックラリーを経験しましたが、いわゆるJMCのタイムラリー(本格競技)とは違うということがわかりましたね。(加藤)博義とは長いこと一緒に開発をしてきましたが、こんなに長時間を車内で共にするのは初めて。それにしても、あらためて運転の上手さに感心しました。さすが名工様ですね(笑)」と渡邉氏は初参戦の印象を語ってくれた。

果たして、二人の来年のリベンジはあるのか?

RALLY YOKOHAMA 公式HP

(レポート:GT-R Magazine編集部 写真:小林 健)

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