仏ブガッティは5月11日、高級メゾン「エルメス」とコラボした「シロン」の特注車両を公開した。
「Chiron habillé par Hermès(シロン・アビール・ペル・エルメス)」と名付けられた世界に1台のシロンは、フランス語でチョークを意味する「Craie(クレ)」1色のモノトーンボディを採用。多くがツートーンとなるシロンの中にあって、エルメスのラグジュアリーアイテムにインスパイアされたオフホワイトのボディは、一際異彩を放っている。また、ブランドアイコンの馬蹄型グリルはメッシュが「H」のモノグラムに置き換えられ、リアウイング裏側にはエルメスを象徴するとともに1,500馬力の出力も暗示する馬のモチーフが入れられるなど、オーナーのこだわりは隅々まで及ぶ。
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ドライバーとパッセンジャーの頭上にグラスルーフを奢ったインテリアは、ほぼすべてのマテリアルがエルメスによる設え。シート、ミドルコンソール、ルーフ、さらにはドアパネルまでもがボディカラーと同じCraieのレザー仕上げとなり、ブガッティが仕立てたという「Ecru(エクリュ)」のダッシュボードも相まって、乗るのがためらわれる程に美しい空間となっている。
8.0L W16クワッドターボのスペックは最高出力1500PS、最大トルク1600Nmから変更ないようだが、ボディで唯一Craieにペイントされていないエンジンベイから覗く姿は圧巻で、オーナーが「本物のドライバーズカー」と呼ぶシロンのキャラクターを象徴する存在感を放つ。
このワンオフ仕様をオーダーしたのは、米国在住の起業家マニー・コシュビン氏。彼は自らの理想を実車に落とし込むため、パリに所在するエルメスのアトリエを訪れ、デザインの細部まで詰めていったとのことだ。既に3台のブガッティを所有するコシュビンは、息子に「エットーレ」と名付けようとする程の熱狂的ファンで、往年の「タイプ57」に代表されるビスポークの伝統への深い理解が、今回のプロジェクトを成功させたといえる。
日本でもロールス・ロイスとエルメスのコラボが話題を呼んだが、煌びやかなワンオフの世界に興趣は尽きない。
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