WECの各チームは24日月曜の夜、ルサイル・インターナショナル・サーキットからほど近いショッピングエリア、ルサイル・ブールバードで行われた写真撮影に登場した。これは公式に行われたもので、各メーカーは1台ずつ参加することが義務付けられていた。
25日火曜に確認されたドライバー・バラストルールの導入は、パドックで承認され、Sportscar365のアンケートでは多くのドライバーが新システムを支持した。このシステムの導入は、体重のせいで不利になると考えていたフェラーリAFコルセのジェームス・カラドなど、一部のドライバーのロビー活動を受けて行われた。
マコウィッキが移籍加入したアルピーヌに感じる“一貫性”「ポルシェよりドライバーに応えている」
トヨタ・ガズー・レーシングのマイク・コンウェイは次のように語った。「とくに予選では、全員が同じ体重になることで状況が均一化される。これによって変数がなくなり、これまで見落とされていたかもしれない大柄なドライバーにもチャンスが与えられこととになった。これは良いことだ。僕たち(7号車のトリオ)はおそらく小柄なほうで、とりわけニック(・デ・フリース)は小柄なので、(バラストを減らすために)彼を太らせなければならないね!」
カラドのチームメイトであるアントニオ・ジョビナッツィ(51号車フェラーリ)は次のように私見を述べた。「正直に言って、これが公平だと思う。カートでレースをしていた頃から、体重が軽い人もいれば重い人もいて、つねに補正重量があった。パフォーマンスのバランスを考えると、彼らはあちこちで数キロずつ追加しているが、中には(周囲の選手より)10kg少ないドライバーもいる。だから、このスポーツにとってフェアだと思っている」
■チームをひとつにまとめる意図を持たせたラインアップに
JOTAスポーツ・チームを含むJOTAグループは、今シーズンで25周年を迎える。このイギリスの組織の声明によると、チームは「世界でもっとも象徴的なモータースポーツの場所のいくつかで、年間を通じてイベントやアクティビティを開催する」ことでこの節目を祝うという。
JOTAの共同オーナーであるサム・ヒグネットは、キャデラックのワークスチームとしての最初のシーズンのチームのクルーは、2024年12月にスペイン領のテネリフェ島で行われたドライバーキャンプの後に決定されたと述べ、多くの要因が関係していると説明した。
ヒグネットはSportscar365に次のように語った。「ゼネラルモーターズ(GM)の1台とJOTAの1台ではなく、ひとつのチームとして見られることが重要だった。GMとJOTAのクルマ1台ずつだと、それぞれのチームから3人のドライバーがいたかもしれない。それが決定要因ではなかったが、どのようにまとまるかを考慮した。ドライビングスタイルやシートのフィット感なども考慮に入れた。また、ドライバーの他のコミットメントの問題もある。フォーミュラEにひとり(ノーマン・ナト)がいて、IMSAにひとり(アール・バンバー)がいる。非常に忙しい彼らにさらなる負担をかけることはできない」
まもなく開幕するカタール・ラウンドはアレックス・リンにとってJOTAスポーツでのWEC初レースとなるが、彼は2019年のブランパンGTシリーズ・エンデュランス・カップでアストンマーティンV12バンテージGT3を走らせた際、このチームが運営していたRモータースポーツに所属していたため、実質的に同チームで働いていた。
■ロッシの誕生日を祝う特別なロードカーが登場
BMW MチームWRTのチーム代表、ヴァンサン・ボッセは、今年ドイツのメーカーのハイパーカーラインナップにケビン・マグヌッセンが加わったことに喜びを表した。デンマーク出身の元F1ドライバーは、BMWのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権プログラムに専念するマルコ・ウィットマンの代わりに15号車BMW MハイブリッドV8のシートに座る。
ボッセはSportscar365に次のように語った。「私は彼のファミリーと長い間つながりがあった。1992年にフォーミュラ・フォードで彼の父親(ヤン・マグヌッセン)とチームメイトだったんだ。当時はイギリスで一緒に部屋をシェアしていた。ヤンがドアをノックして、『ガールフレンドが妊娠した!』と私に言ったのを覚えているよ。それはケビンが産まれた年だった。私はいつもヤンのキャリアを追ってきたし、もちろんF1でのケビンの活躍もだ。だから彼を迎えられて嬉しく思っている」
BMWは、20号車のMハイブリッドV8がシーズンを通してシェルのブランドを代表することを確認した。ロビン・フラインス、シェルドン・ファン・デル・リンデ、レネ・ラストが運転するこのクルマは、マシンカラーを石油大手のシンボルカラーである赤と黄色の配色に刷新して先週のプロローグ・テストを走った。
ドイツのブランドは、バレンティーノ・ロッシの46歳の誕生日を記念してデザインされた『BMW M4 CS』の限定車を発表した。M4 CS“エディションVR46”と名付けられたこのクルマのふたつのデザインバリエーションは、それぞれ46台限定で製造される。シリーズでは引き続き46号車BMW M4 LMGT3をドライブするロッシは、この限定車のデザインプロセスに関与しており、購入者にはイタリアのタヴッリアにある彼のモーター牧場で9回のMotoGP世界チャンピオンに会うことも含まれている。
■「心を開いてくれる」とマコウィッキ
アルピーヌの“新人”フレデリック・カコウィッキは、ミック・シューマッハーと一緒に仕事をした第一印象を語った。シューマッハーは彼がフランスのブランドのジュール・グーノンとともに36号車A424をシェアするドライバーのひとりだ。
「彼はとてもプロフェッショナルですが、人間的な側面に敏感だ。とても礼儀正しく、心を開いてくれるんだ」とマコウィッキ。「彼と話していると本当に共有することができる。たとえ意見が違っていても、彼は耳を傾けてくれる。これは本当にありがたいことだ。なぜなら、彼はシングルシーターの環境から来ていて、そこではすべてを自分でやらなければならないので、相手が心を開いてくれるかどうかは必ずしも明らかではないからだ」
今週の『カタール1812km』のサポートレースには、FIA F4選手権とフォーミュラ・リージョナル中東選手権が予定されている。フォーミュラ・リージョナル・ラウンドのエントリーには、アイアン・デイムズが支援するドリアーヌ・パンや、昨季スーパーGTに出場したトヨタ育成の中村仁、ティムの息子でヨルグの甥であるヤコブ・ベルクマイスターなど、スポーツカーレースファンにはおなじみの名前がいくつか登場する。
サポートリストには、ピーター・オートが主催するカタール・クラシック・チャレンジも含まている。このイベントのフィールドは、複数のローラT70、フェラーリ512 BBLM、ポルシェ935など、1960年代から1980年代のプロトタイプとGTカーで構成される。注目のドライバーには、元JOTAドライバーのサム・ハンコック、ブロンズドライバーのスティーブ・ブルックス、アコーディスASPドライバーのアーノルド・ロバンの息子であるマキシムが含まれている。
またパドックには、ジェイミー・デイビス、ピーター・コックス、トーマス・エンゲが2003年のル・マン24時間レースでGTSクラス優勝を果たしたフェラーリ550 GTSと、エマニュエル・コラール、ラルフ・ケレナーズ、現在のWECセーフティカードライバーであるヤニック・ダルマスがドライブした1997年型ポルシェ911 GT1 Evoも展示されている。
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