現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ランチアがラリー界に新たな風を吹き込む。初心者向け新型車『イプシロンHFレーシング』発売

ここから本文です

ランチアがラリー界に新たな風を吹き込む。初心者向け新型車『イプシロンHFレーシング』発売

掲載 更新 4
ランチアがラリー界に新たな風を吹き込む。初心者向け新型車『イプシロンHFレーシング』発売

 ランチアは7月1日、ラリー6規定に準拠した新型ラリーカー『Ypsilon HF Racing(イプシロンHFレーシング)』を発表した。

 かつてWRC世界ラリー選手権6連覇を成し遂げたイタリアのブランドは、モータースポーツへの本格的な復帰を果たすなかで、ラリー競技の裾野を広げる画期的な新型車を発売する。このモデルは、ラリー初心者でも本格的な体験ができるよう設計されており、競技へのアクセスを大幅に向上させることが期待されるものだ。

グランツーリスモ7にランチア・デルタなど3車種が追加収録。6月アップデート配信開始

 伝説的な“HF”の名が与えられたイプシロンHFレーシングは、FIAラリーピラミッドのエントリーレベルである”ラリー6”カテゴリーのホモロゲーションを取得済み。このカテゴリーは低コストと簡素化されたレギュレーション、また量産車を用いる点が特徴だ。

 そんなラリー6カテゴリーに準拠した新型マシンに搭載されるのは、1.2リッター3気筒ターボエンジンで、最高出力145hp(約147PS)、最大トルク240Nmを発揮する。これにショートギア比の6速マニュアルトランスミッションと機械式ディファレンシャルが組み合わされ、俊敏でレスポンスの高い走りを実現する。

 もちろん安全性も重視されており、ラリー4バージョンの『イプシロン・ラリー4 HF』と共通のシャシーはFIA規定に準拠し、公認ロールバーや国際基準を満たすセーフティシステムを備える。コクピットはラリー4仕様そのままに302mmのフロントブレーキ、290mmのリヤブレーキ、機械式ハンドブレーキを搭載し、あらゆる状況での制動性能を保証するとしている。

 ランチアの最高経営責任者(CEO)であるルカ・ナポリターノ氏は、「イプシロンHFレーシングは、公道レースへの参入障壁を排除することを目指している」と述べ、とくに若い世代のチャレンジに期待を寄せた。

「我々にとってのゴールは、モータースポーツをふたたび若者にとって真のチャンス、つまり才能を開花させ成長させる場所にすることだ。そのために、我々はレースの伝統に敬意を表しながら、決意と野心をもって未来を見据えている」

 購入後、すぐに競技に参加できる“レース対応”セットアップが施される『ランチアHFレーシング』。気になる価格は3万8900ユーロ(約660万円)だ。すでにステランティス・モータースポーツ・レーシングショップで注文が可能で、最初のデリバリー予定は2025年夏以降となっている。

https://youtu.be/Ttr2X5WVwEs

[オートスポーツweb 2025年07月02日]

文:AUTOSPORT web
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

ランボルギーニ、ウラカンの後継車『テメラリオGT3』をグッドウッドで初公開
ランボルギーニ、ウラカンの後継車『テメラリオGT3』をグッドウッドで初公開
AUTOSPORT web
エクストリームHの最新水素車がグッドウッドに初参戦。女性ドライバー3名がヒルクライム挑戦へ
エクストリームHの最新水素車がグッドウッドに初参戦。女性ドライバー3名がヒルクライム挑戦へ
AUTOSPORT web
『ブルンC91』名プライベーターが手掛けた最初で最後のオリジナルCカー【忘れがたき銘車たち】
『ブルンC91』名プライベーターが手掛けた最初で最後のオリジナルCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
まさか! 「LFA後継モデルか!?」 トヨタが「新型モデル」世界初公開! 市販車&GTマシン同時に披露!? 噂の「LFR」なのか 英国「スピードの祭典」に登場
まさか! 「LFA後継モデルか!?」 トヨタが「新型モデル」世界初公開! 市販車&GTマシン同時に披露!? 噂の「LFR」なのか 英国「スピードの祭典」に登場
くるまのニュース
マセラティ、新フラッグシップ『MCプーラ』をグッドウッドで世界初公開。即日受注開始
マセラティ、新フラッグシップ『MCプーラ』をグッドウッドで世界初公開。即日受注開始
AUTOSPORT web
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025 注目の最新発表まとめ(前編)
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2025 注目の最新発表まとめ(前編)
AUTOCAR JAPAN
電動の新型「カイエン」はレースカー並みのスペック!? 歴史ある英国ヒルクライムで達成した驚きの新記録とは
電動の新型「カイエン」はレースカー並みのスペック!? 歴史ある英国ヒルクライムで達成した驚きの新記録とは
LEVOLANT
BMWがサーキット入門モデル『M2レーシング』発売、価格は2100万円
BMWがサーキット入門モデル『M2レーシング』発売、価格は2100万円
レスポンス
トヨタが新型「超スゴいスーパーマシン」世界初公開! ロングノーズ&巨大ウイングに注目!? 仕様異なる「TOYOTA GT」が同時に激走!? 英国GOODWOODで披露、特徴は?
トヨタが新型「超スゴいスーパーマシン」世界初公開! ロングノーズ&巨大ウイングに注目!? 仕様異なる「TOYOTA GT」が同時に激走!? 英国GOODWOODで披露、特徴は?
くるまのニュース
フェラーリの新型V8スポーツ『アマルフィ』があえて「ローマ後継モデル」を明言する理由
フェラーリの新型V8スポーツ『アマルフィ』があえて「ローマ後継モデル」を明言する理由
レスポンス
【ルノー メガーヌ R.S.】の歴史といま買いの中古車 モータースポーツの情熱を継ぐモデル
【ルノー メガーヌ R.S.】の歴史といま買いの中古車 モータースポーツの情熱を継ぐモデル
グーネット
レクサス新型スーパーカー初公開! V8サウンド轟かせる2台の試作車 来年発売か
レクサス新型スーパーカー初公開! V8サウンド轟かせる2台の試作車 来年発売か
AUTOCAR JAPAN
【続報】新型ジープ「コンパス」の技術詳細が判明!「史上最もエアロなジープ」の称号は伊達じゃない。航続650kmの鍵は“風”にあり
【続報】新型ジープ「コンパス」の技術詳細が判明!「史上最もエアロなジープ」の称号は伊達じゃない。航続650kmの鍵は“風”にあり
LEVOLANT
マツダ、3代目『CX-5』を初公開。新型はサイズアップ、日本には2026年に上陸予定
マツダ、3代目『CX-5』を初公開。新型はサイズアップ、日本には2026年に上陸予定
AUTOSPORT web
835km無充電で走れる! Xiaomi初SUV「YU7」がEV界を変える理由
835km無充電で走れる! Xiaomi初SUV「YU7」がEV界を変える理由
ベストカーWeb
アルピーヌ初、電動競技車両『A290ラリー』を約1030万円で販売へ
アルピーヌ初、電動競技車両『A290ラリー』を約1030万円で販売へ
レスポンス
マセラティ、スーパーカー3台がグッドウッド2025のヒルクライムに参戦
マセラティ、スーパーカー3台がグッドウッド2025のヒルクライムに参戦
レスポンス
【両角岳彦の自動車再評論】1気筒プラスしたフォルクスワーゲン・ゴルフ「8.5」の味
【両角岳彦の自動車再評論】1気筒プラスしたフォルクスワーゲン・ゴルフ「8.5」の味
AUTOSPORT web

みんなのコメント

4件
  • taka.
    う〜む... やはりデルタやストラトスと比べちゃいけないが比べてしまう。
  • fxnhe501
    シトロエンをはじめステランティスの中でもいろんなところがラリーをやっているので、今からランチアが参入できる分野といったら、こういう裾野の部分しかないんだろうね。

    それよりも、このイプシロンよりもはるかに巨大化する次期型のデルタやガンマにも「HFインテグラーレ」を用意するんだそうで、行っちゃいけない方へ行っちゃいけない方へ行っちゃってるなぁと。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村