1970年代は高性能高輝度ヘッドライトの時代
ヘッドライトの光量アップ=ヘッドライトの強化作戦にも、様々な方法があります。70年代に製造されたメーカー純正部品は「シールドビーム」もしくは「一般のガラスバルブ仕様」が多く、現代のようにハロゲンバルブや不活性ガスをバルブ内に封入し、フィラメントの炭化を抑制することで効率良く輝かせ続けることが可能なバルブではありませんでした。そのため、旧車のヘッドライトは、現代の高性能バルブと比べ、間違いなく「暗い」ものでした。
【画像】夜道安心! ヘッドライトの明るさ強化の作業を画像で見る(15枚)
70年代後半になり、ヘッドライトバルブの高性能化と同時に、その普及が一気に進み、ハロゲン球や不活性ガス封入バルブを採用したヨーロッパ製ヘッドライトがキットパーツとしても登場しました。
アフターマーケットのスペシャルパーツとしては「シビエ」や「マーシャル」などなど、フランス製品が有名です。また、ドイツのボッシュ、イタリアのキャレロ、CEV、アプリリアなどなど、ヨーロッパのバイクメーカーが自国生産部品で高性能なヘッドライトを採用する時代になりました。このように、高性能バルブを採用した高性能ヘッドライトは、それ以前の時代の商品と比べて、圧倒的に明るく数多くのライダーに歓迎された歴史があります。
配線回路の高効率化がカギを握っている!!
旧車用ヘッドライトの光量アップは、ランプ本体やバルブを高性能部品に交換すれば、比較的容易に実現できます。
しかし、ここでは、部品交換するのではなく「ライティングシステム=電気回路を高効率化」することで、これまで以上の光量=明るさを獲得する方法にチャレンジします。
具体的には、ヘッドライトを点灯させるための「配線回路を変更強化」し、バッテリー電力をダイレクトにヘッドライトバルブへ導く「リレー回路」を構築採用します。ヘッドライトを明るくする市販チューニングパーツとしても、高性能リレーキットが販売されていて、それらは「バッ直リレー」とも呼ばれています。
以前の商品と言えば、ヘッドライトケース内に大きなリレーを組み込んで……といった部品レイアウトがメインでしたが、現実的には、大きなリレーを(しかも2個)、ヘッドライトケースの中に収めることなどできないモデルが数多くありました。
80年代に入ってカウリング装備が認可されるようになってからは、ライトケースの中ではなく、カウルに隠れる内側にリレーユニットやハーネスを隠すことができるようになり、取り付け性が良くなりました。
過去にはそんな経緯があったバッ直(バッテリー直結)リレーでしたが、ここでは、常用頻度が圧倒的に高い「ロービーム」に注目し、リレー回路を組み込み「ロービームのみ明るくする」作業実践にチャレンジします。
ヘッドライトの回路変更に利用する中心的な機能パーツが「4極リレー」です。市販品の高性能リレーキットには、ロー/ハイビームのいずれにも、4極リレーがそれぞれ組み込まれています。しかし、ここではロービームのみ高効率化したいため、リレーの数は1個になります。その他に必要な部品は、配線コードと電源の途中に割り込ませるフューズボックス、そして、各種ギボシ端子に丸端子などなどです。
具体的な作業内容は、写真解説の手順になりますが、カワサキZ2の場合は、φ180ミリの大型ヘッドライトを採用しているため、ヘッドライトケース内にスペースがあり、パーツ=4極リレーのレイアウトに苦労することはありませんでした。
しかし、その他の電気的カスタマイズをしている車両の場合は、決してそうとは限りませんので、ガソリンタンクの下やバッテリーの近所にレイアウトするなども視野に入れると良いです。
新規に取り回す配線コードは、市販のビニールチューブで保護します。黒色チューブを利用すれば、目立つこともありません。また、メインハーネスに沿わせてレイアウトすることで、さらに目立たず、キレイな取り回しが可能になります。追加配線の処理には、こだわりを持ちたいものです。後々、目立ってしまい、後悔することもありません。
いよいよ点灯確認になります。フューズを接続した後にヘッドライトスイッチをオンにすると、4極リレーからカチッと音が聴こえ、それと同時にロービームが輝きを放ちました。
その明るさは、以前と比べて確実に明るく、リフレクター(ヘッドライトの反射板)の淀みが減りました。このカスタマイズによって、ヘッドライトの光量アップと同時に、ライトスイッチ接点の電蝕磨耗によるトラブルも回避できると思います。これで2年に1度の継続車検の時に、ノーマルのヘッドライトの暗さに悩むこともありません。
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