2025年6月30日(欧州現地時間)、ポルシェ ルクセンブルクは、ポルシェ初の輸入代理店として創業してから75周年を迎えたことを記念して、ルクセンブルクのアーティストなどと共同で、911GT3のスペシャルモデル「ルクセンブルク レガシー」を発表した。
ルクセンブルクのアーティストがデザインに携わる
今回のスペシャルモデル、「ポルシェ ルクセンブルク レガシー」は、911GT3 ツーリングパッケージをベースとしている。このクルマのデザインに携わったルクセンブルクのアーティスト、ジャック・シュナイダーは、彼を取り巻く風景やモニュメントをこのクルマに描いた。内外装に見られるライオンのグラフィックは、ルクセンブルクへのオマージュだ。さらに、プロジェクトのロゴ、ドアシルガード、刺繍入りのヘッドライナーなどに、彼のサインが刻まれている。
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ベースとなった911GT3 ツーリングパッケージは、標準装備の固定式リアウイングの代わりにガーニーフラップ付きの格納式リアスポイラーを装着している。パワーユニットには、最高出力375kW(510ps)と最大トルク450Nmを発生する自然吸気の4.0L 水平対向エンジンを搭載している。このスペシャルモデルは、2025年6月28日ルクセンブルクで開催された顧客向けのイベントで初公開された。
ポルシェ ルクセンブルクは、1950年からポルシェの輸入代理店として運営されている。同国内有数のモビリティ プロバイダーであるロッシュ グループによって運営され、現在ではルクセンブルクの自動車産業において重要な役割を担う企業へと成長した。同国内に13の小売り会社を持ち、輸入販売からモビリティ ソリューションやサービスまで、幅広い活動を展開している。
今回のスペシャルモデルは、ポルシェという自動車の伝統とルクセンブルクの文化的アイデンティティの結びつきを体現している。つまり、ポルシェ AGとポルシェ ルクセンブルクとの信頼、革新、情熱の共有を特徴とする75年以上続くパートナーシップを象徴している。それはつまり、両社の緊密な関係に敬意を表するものであり、価値観の共有、長年の協力関係、そして真の自動車の卓越性を表現している。
赤いライオンはルクセンブルクの国民性の象徴
このプロジェクトを彩るペイントは、すべての準備作業を含めて700時間以上にもおよぶ作業を要し、「ゾンダーヴンシュ(スペシャルリクエスト)」プロジェクトの一環として、これまでに製作されたものの中で最も精巧なものとなっている。ペインターは、アイスグレーメタリックの上にファイヤーレッドでライオンのグラフィックを手作業で、20以上の工程をかけて描いた。このモチーフは、911GT3のボンネット、フェンダー、ドア、サイドパネル、フュエルフィラーキャップ、リアスポイラー、そしてルーフを飾っている。
シュナイダーがデザインしたこのグラフィックは、高級磁器などにも採用されている。外装色のアイスグレー メタリックは青みがかった色で、ファイヤーレッドとの組み合わせはルクセンブルクの国旗にちなんでいる。赤いライオンは力、強さ、そしてルクセンブルクの国民性の象徴である。ルクセンブルク大公国の歴史において長い伝統を持ち、しばしば国章の「ハート」と見なされている。
前20インチ/後ろ21インチのGT3アロイホイールのリムに描かれた「Vive Vive Vive」の文字も、ルクセンブルクとのつながりを示している。グラファイトグレー塗装の最上層がレーザーで除去され、アイスグレー メタリックの文字が浮かび上がっている。マット仕上げがホイールの特別な外観を引き締めている。「Vive」とは「Vive Luxembourg」、すなわち「ルクセンブルク万歳」の短縮形だ。この陽気な愛国的表現は、アンダーボディにも大きく書かれている。ここではシュナイダー自身も手を貸し、マスキングでペインターたちをサポートした。
エクステリアでは他に、両Bピラーにプロジェクトの名称とロゴをあしらったマットブラック仕上げの特注バッジ、フロントバンパーのグリルにあしらわれたアニバーサリーナンバー「75」がある。リアリッドグリルの「911GT3 Touring」レタリングはマットブラックに塗装されている。
インテリアにはルクセンブルク国歌も刺繍される
インテリアでは、1859年にミシェル・レンツによってルクセンブルク語で書かれた大公国の国歌の冒頭の一節が、レーステックスのヘッドライナー(ルーフ内張り)に、国土の輪郭とともに刺繍されている。このために特別な刺繍機が使われた。国歌の抜粋はシュナイダー自身の手書きでレイアウトされ、アーティストにとって最も重要な部分には十字架が付けられている。
ヘッドライナーに施されたこの精巧な刺繍は、このプロジェクトのハイライトであると同時に、ゾンダーヴンシュ プログラム史上初の試みでもある。前後のバックレストのシートセンターパネル、ドアセンターパネル、センターコンソールの収納コンパートメントのリッドも同様で、すべてグラファイトグレーでライオンのグラフィックが控えめにプリントされている。
さまざまなライオンを、あらかじめひとつひとつ描き、アーティスティックな仕様にしたがって、透明な背景とともに、繰り返しモチーフが描かれたリピートパターンに転写する必要があった。その後、多段階のローラープリント工程でカスタマイズされ、表面は摩耗から保護するためにシールされている。アダプティブ スポーツシート プラスの背もたれもカスタマイズされ、インサートは初のサテン仕上げアルミニウム製で、ブラックと洗練されたホワイトの「Vive」の文字があしらわれている。
ドアシルガードもブラッシュドブラックのアルミニウム仕上げで、ジャック・シュナイダー直筆の「Porsche Lëtzebuerg」の文字がイルミネーションで照らされる。ペダルとフットレストはアルミニウム製で、アクセルペダルはエクステリアのアクセントカラーと同じファイヤーレッドで仕上げられている。
ゾンダーヴンシュ プログラムによって創られた、この「ポルシェ ルクセンブルク レガシー」、車両価格などは発表されていない。日本にやって来ることも難しそうだが、一度は実車を見てみたいものだ。
[ アルバム : ポルシェ ルクセンブルク レガシー はオリジナルサイトでご覧ください ]
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