マツダの象徴でもあり、RX-8の生産終了以降途絶えているロータリーエンジン。その『新型』について、マツダ関係者から匿名を条件に情報を入手。新型ロータリーエンジンは、すでに完成していることが明らかとなった。さらに、同エンジンを搭載するニューモデルの新情報も入手。新たなロータリー車は、GT-R並みのスーパースポーツとなる見込みだ。
文:ベストカーWeb編集部
発電用エンジンじゃない!! 純粋なロータリー車として『復活』
写真はマツダが開発した『ロータリーエンジン レンジエクステンダー』
マツダのロータリー車、RX-8が2012年に生産中止となってからすでに5年が経過した。2015年の東京モーターショーにはロータリー車のコンセプトカー、RX-VISIONを出展したが、その後復活へ向けた具体的な動きは伝わってこなかった。
しかし、ここにきて複数の信頼できる情報筋から、『ロータリー復活』を確実なものとする情報を独自に入手。「次期ロータリーエンジンはすでに出来上がっている」ことが判明した。
そもそもロータリーターボ車だったRX-7、自然吸気のロータリーエンジンを積んだRX-8が生産終了に追い込まれた主な要因は、排ガスの問題だった。
ロータリーエンジンは、一般的なレシプロエンジンに対して熱効率の面で不利だとされている。そうした背景から「仮にロータリーを復活させるとしてもレンジエクステンダーが現実的」と多数のメディア上で報じられてきた。
レンジエクステンダーとは、電気自動車の航続距離延長に用いる「発電用エンジン」のこと。バッテリーに電気を貯めるためのエンジンなら、排ガスも問題とならず、ロータリーエンジンを活用できるという考えだ。しかし、複数の関係者が、その可能性を真っ向から否定。
「それではロータリーファンが満足しない」(前出の関係者談)ということで、純粋なロータリーエンジン車を作る方針が決まった。新たなロータリーエンジンは、RX-8等と同じ2ローターながら、排気量は800cc×2と拡大。ターボと電動のスーパーチャージャーによる過給システムを組み合わせたユニットと見られ、「燃費よりもパフォーマンスを重視している」という。
この「ロータリー車復活方針」が固められた背景には、主に2つの“事情”があった。
ロータリー車復活の背景にある2つの事情
2012年に生産終了したRX-8。エンジンは654cc×2のロータリー
過去に販売されたRX-7やRX-8などのロータリー車は、今でも中古車市場における人気が高い。特にRX-7の最終モデルは、2002年発売で15年落ちにも関わらず、500万円以上の値が付いている車もある。これは新車価格より100万円以上高い値段だ。同様にRX-8も、最終モデルで状態のよい中古車には新車価格を上回る値が付いている。
さらに、先日申込を開始した初代ロードスター向けのレストアサービスの“反響のよさ”も予想を遥かに上回るものだった。
サービスメニューにある「フルレストア」は485万円と高価。普通に考えれば二の足を踏む価格だが、『ぜひやりたい』という声が想定以上に多く、改めてマツダのスポーツカーに対するコアファンの需要が高いことを証明した。
マツダファンからの潜在需要の高さ、今なお根強いロータリー車の人気……。2つの事情は、冒頭の「それ(=レンジエクステンダー)ではファンが満足しない」という発言と照らし合わせても、ピタリ合致する。
次期ロータリー車は1000万円級スーパースポーツへ
マツダが2007年に公開した次世代ロータリーエンジン「16X」。排気量は800cc×2で、今回完成したロータリーエンジンのベースとなっている
こうした事情から次期ロータリー車は、「1000万円級の次世代ロータリースポーツとなる方向性」で、「GT3仕様を作ることも検討している」という。
『生産台数がそれほど多くない高価格のスポーツカー』であれば、強化されていくであろう排ガス規制の影響も受けにくい。少量生産なら「全販売台数のうち、一定比率をEVなどのゼロエミッション車にしろ」といった規制にも対応しやすいからだ。
こうした情報を整理すると、マツダの次期ロータリー車は、RX-VISIONにかなり近いコンセプトを持っていることが浮かび上がってくる。
この次期ロータリー車は、次回2019年の東京モーターショーに出展される可能性が高く、発売時期は確定していないものの、2020年頃の市販が見込まれている。
ファンの強い意向を受け、『ロータリー車復活計画』は、すでに動き出している。
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