あったら良いなの“SSS-GT”をイメージ!
鈑金屋と二人三脚で作り上げたレーシングスタイル!
「12年間の愛情が詰め込まれた美しきランエボ6」オーナーのCP9A愛がハンパじゃない!【W-Option JAMBOREE】
「エエッ、このクルマをベースに!?」というような、マイナー車を自分の好みに仕上げていくのもチューニングの楽しみのひとつだが、まさかブルーバードシルフィをこんな風にするヤツがいるとは…。
オーナーは静岡県からやってきた富田さん(32歳)。人生最初の愛車として、13年前に購入したのがこの初代シルフィ20XJ Gパッケージ(TG10)だったという。
簡単にベース車を解説しておくと、G10系ブルーバードシルフィは2000年にサニー、パルサー、プレセアを統合した後継車種としてデビュー。ベースとなっているのはB15系サニーなので、U14系ブルーバードよりも車体のサイズは小ぶりとなっている。
富田さんの20XJ Gパッケージは初期型に設定された最上級グレードで、エンジンは直列4気筒DOHC直噴のQR20DD。最高出力は150ps、最大トルクは20.4kgm。ミッションは6速マニュアルモード付のハイパーCVT-M6が組み合わされている。
「日産のセダンに乗りたくて、スタイルが気に入っ選びました。ブルーバードシリーズはラリーやレースでも活躍していてスポーツグレードのSSSが設定されていましたが、このG10系にはありませんでしたので、“SSSーGT”があったらこんな感じかなと、大好きなレーシングマシンをイメージしてカスタマイズを施しました」と、富田さんはチューンのキッカケを振り返る。
もちろんパーツはどこにもないので、ワンオフ&他車種流用のオンパレード。エクステリアはホームセンター素材も駆使した完全ワンオフで、鈑金屋さんと相談を重ねて製作した。マフラーはエルグランド用テールをノーマルに合体したものだ。
とくに気に入っているのが、自分でデザインしたワイドフェンダー。“爆走奏組”のステッカーは、ボディに入れた推しキャラ・アニメエンジェルビーツの立華かなでに合わせて製作したものだ。サスペンションはテインのワンオフ車高調、ホイールは16インチのBBS RSをチョイスしている。
アイボリーベースのラグジュアリーな室内は、運転席と助手席をレカロのリクライニングバケット、ステアリングをモモ、追加メーターも装着してスポーティさをアップ。後席フロアをはじめ各部にボディ補強パーツも追加して、ワインディングでの走りを楽しんでいるのだ。
今後はフロントディフューザーの拡大を予定しているというから、まだまだスーパーブルーバードの進化は止まることがなさそうだ。
●TEXT&PHOTO:Hidetoshi KAWASAKI
●EVENT DATA:W-Option JAMBOREE(2019.10.6)
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