現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > せっかく作ったのに一代限り!? 残念ボディの車3選

ここから本文です

せっかく作ったのに一代限り!? 残念ボディの車3選

掲載 更新 19
せっかく作ったのに一代限り!? 残念ボディの車3選

■つくってみたものの、売れずに一代で消滅したモデルを振り返る

 昭和の時代のクルマでは、1車種で複数のボディタイプをラインナップすることが一般的でした。たとえばトヨタ「クラウン」はセダン、2ドアクーペ、ステーションワゴン、ライトバン、ピックアップトラックが設定されていた頃があります。

アメ車にしか見えない? 日本車離れしたデザインの日本車5選

 しかし、平成になるとボディタイプは減少し、セダン専用、ステーションワゴン専用、クーペ専用と、ボディタイプがひとつしかないモデルの方が多くなります。

 一方、せっかくボディタイプを増やしたにもかかわらず、一代限りで廃止したモデルも存在。そこで、残念な結果となったボディタイプのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●スバル「インプレッサ リトナ」

 スバルは1989年に、次世代のセダン/ステーションワゴンとして初代「レガシィ」を発売し、大ヒットしました。

 そこで、さらにラインナップ拡大を図り、1992年にはレガシィよりもコンパクトなモデルの「インプレッサ」が誕生。

 発売当初は4ドアセダンとステーションワゴンのふたつのボディタイプで展開し、高性能グレードの「WRX」が設定され話題となり、ヒット作となります。

 そして、1995年に新たなラインナップとして、2ドアクーペの「インプレッサ リトナ」を発売。

 インプレッサの2ドアクーペは、もともと海外専用モデルとして販売されていましたが、ラインナップ拡充のため日本でも展開されました。

 しかし、すでに2ドアクーペのニーズは減少傾向にあったことと、インプレッサは高性能なセダンとステーションワゴンというイメージが定着していたためか、販売は低迷。

 1996年のマイナーチェンジでリトナは廃止されてしまいますが、代わりにリトナをベースとした高性能モデルの「WRX Type R STi」が登場しました。

 1997年から世界ラリー選手権を戦うクルマが「WRカー」に移行すると、スバルはリトナをベースにラリーカーを仕立て、3年連続のマニュファクチャラーズ(メーカー)チャンピオンを獲得。

 このWRカーのレプリカモデルとして、1998年に400台限定の2ドアクーペ「22B STiバージョン」が発売されると、500万円と高額ながらすぐに完売。

 その後、2000年に第2世代が登場した以降は、インプレッサに2ドアクーペは設定されていません。

●スズキ「SX4セダン」

 現在、スズキのラインナップのなかで登録車のSUVは、「ジムニーシエラ」を筆頭に「クロスビー」、「エスクード」、そして「SX4 S-CROSS(エスクロス)」があります。

 このSX4 S-CROSSは2代目で、初代は2006年に「SX4」の車名で発売されました。

 SX4は欧州や北米でも販売するグローバルカーとして開発されたショートワゴンタイプのSUVです。このSX4をベースに、派生車として2007年に「SX4セダン」を発売。

 SUVをベースとしたセダンを販売する事例は非常に珍しいですが、SX4の欧州テイストのデザインを生かしたセダンに仕立てられていました。

 SX4セダンは、広い室内空間とクラストップレベルとなる515リッターの大容量トランクルームが特徴で、優れたユーティリティをアピール。

 エンジンは1.5リッター直列4気筒で、組み合わされるトランスミッションは4速ATのみ。駆動方式はSX4という名を冠していながらもFFの2WDのみでした。

 販売期間は比較的長く2014年まで販売されましたが、次世代のSX4 S-CROSSではセダンが設定されず、一代限りで消滅してしまいました。

 いまでは中古車市場でも滅多に流通しない、激レアな1台です。

■ジンクスを証明してしまったスカイラインとは!?

●日産「スカイライン ハッチバック」

 現在、日産「スカイライン」はセダンのみとなっていますが、かつてはセダン以外に2ドアクーペやステーションワゴン、ライトバンをラインナップしていました。

 そして、1981年に登場した6代目では、5代目から引き続きセダンと2ドアクーペ、ライトバンが設定されたことに加え、スカイライン初の試みとして5ドアハッチバックが登場。

 5ドアハッチバックのボディはリアシート部分まで4ドアセダンとドアも共通でしたが、トランク部分がルーフエンドからテールエンドに向かって傾斜するハッチバックとなっており、4ドアセダンの居住性とハッチバックの利便性を併せ持つことが最大の特徴でした。

 しかし、スカイラインのイメージとは異なったためか、販売は低迷。実際にセダンやクーペと比べると、かなり違和感のあるデザインといえます。

 当時の国内市場では「5ドアハッチバックは売れない」というジンクスがあり、まさにスカイラインハッチバックは、そのジンクスを証明したことになります。

 1985年に発売された7代目スカイラインでは5ドアハッチバックが廃止され、ステーションワゴンが復活し、8代目からはセダンと2ドアクーペだけに整理されました。

※ ※ ※

 近年は、売れるボディタイプと売れないボディタイプの差が明確になっています。そのため、セダンやクーペ、ステーションワゴンは激減してしまいました。

 これも時代の流れとして仕方のないことですが、クラウンのクーペや、スカイラインのステーションワゴンなど、仮に現行モデルでラインナップされていたら、かなり魅力的に感じてしまうのではないでしょうか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全日本ロード4クラスに9名が参戦。さらに大所帯となるAstemo SI Racingがライダーラインアップを発表
全日本ロード4クラスに9名が参戦。さらに大所帯となるAstemo SI Racingがライダーラインアップを発表
AUTOSPORT web
カタログ値と実燃費の差を無くす[燃費運転テクニック]
カタログ値と実燃費の差を無くす[燃費運転テクニック]
ベストカーWeb
ホンダ育成の加藤大翔が初表彰台を獲得。ARTのギルテールがランキング首位浮上/FRMEC第2大会
ホンダ育成の加藤大翔が初表彰台を獲得。ARTのギルテールがランキング首位浮上/FRMEC第2大会
AUTOSPORT web
新型エスティマは2027年登場か!? パワーユニットは驚きのトヨタ最新技術搭載!?
新型エスティマは2027年登場か!? パワーユニットは驚きのトヨタ最新技術搭載!?
ベストカーWeb
倉庫で不動車だったアバルト「131ラリー」を公道復帰! サーキットを走るために「ビールの生樽」でオイルタンクを作っちゃいました
倉庫で不動車だったアバルト「131ラリー」を公道復帰! サーキットを走るために「ビールの生樽」でオイルタンクを作っちゃいました
Auto Messe Web
怪我からの復帰から一年。「最初から全開でいけています」山本尚貴が目指すのは2020年以来のタイトル
怪我からの復帰から一年。「最初から全開でいけています」山本尚貴が目指すのは2020年以来のタイトル
AUTOSPORT web
首都高は「ETC車しか利用できません」あと3年で!? 来年度55か所で「一気に進む」 超シンプル“新型料金所”も登場
首都高は「ETC車しか利用できません」あと3年で!? 来年度55か所で「一気に進む」 超シンプル“新型料金所”も登場
乗りものニュース
歴代トップの面白さ! 三菱ランサー・エボリューション VI 究極といえるTME UK中古車ガイド
歴代トップの面白さ! 三菱ランサー・エボリューション VI 究極といえるTME UK中古車ガイド
AUTOCAR JAPAN
日産「マーチ」で「ポルシェ356」ルック!? 朽ちかけていたカスタムカーを筑波研究学園専門学校の学生たちがレストアして復活!
日産「マーチ」で「ポルシェ356」ルック!? 朽ちかけていたカスタムカーを筑波研究学園専門学校の学生たちがレストアして復活!
Auto Messe Web
「真剣に日本市場取りに来ました!」世界第3位の自動車メーカー謹製! 日本初上陸のコンパクトSUVの実力とは
「真剣に日本市場取りに来ました!」世界第3位の自動車メーカー謹製! 日本初上陸のコンパクトSUVの実力とは
乗りものニュース
約229万円! 超タフ顔の“三菱5ドア軽SUV”「デリカミニ」初公開! 青内装も超カッコイイ「KUHL STYLE KIT」仕様登場
約229万円! 超タフ顔の“三菱5ドア軽SUV”「デリカミニ」初公開! 青内装も超カッコイイ「KUHL STYLE KIT」仕様登場
くるまのニュース
初代ロードスターに関与 「英国版ピニンファリーナ」の太く短い生涯 歴史アーカイブ
初代ロードスターに関与 「英国版ピニンファリーナ」の太く短い生涯 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
カップ昇格のSVGに援軍。旧知の間柄でもあるレッドブルが計5戦でメインパートナーに就任/NASCAR
カップ昇格のSVGに援軍。旧知の間柄でもあるレッドブルが計5戦でメインパートナーに就任/NASCAR
AUTOSPORT web
「レイズ」の2025年は光りモノホイールに大注目! 新作ホイール36本のなかでも目玉となる23インチのボルクレーシング「TE37GC」とは
「レイズ」の2025年は光りモノホイールに大注目! 新作ホイール36本のなかでも目玉となる23インチのボルクレーシング「TE37GC」とは
Auto Messe Web
元キック・ザウバー代表のアルンニ・ブラビがマクラーレン・レーシングに加入。組織の経営や育成プログラムを担当へ
元キック・ザウバー代表のアルンニ・ブラビがマクラーレン・レーシングに加入。組織の経営や育成プログラムを担当へ
AUTOSPORT web
カスタマーを手助けするベテラン、ハンドに与えられた新ミッション。NASCAR再挑戦にも意欲
カスタマーを手助けするベテラン、ハンドに与えられた新ミッション。NASCAR再挑戦にも意欲
AUTOSPORT web
FIA、ドライバーの不適切な言動への処罰を厳格化。新ガイドラインによりポイント剥奪や1カ月の出場停止の可能性も
FIA、ドライバーの不適切な言動への処罰を厳格化。新ガイドラインによりポイント剥奪や1カ月の出場停止の可能性も
AUTOSPORT web
その車買うのちょっと待った! 長く乗るなら“オーディオレス”を選んだ方が楽しめる?
その車買うのちょっと待った! 長く乗るなら“オーディオレス”を選んだ方が楽しめる?
レスポンス

みんなのコメント

19件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

171.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.035.0万円

中古車を検索
SX4セダンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

171.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.035.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村