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ボルボのディーゼル約1000万円の実力は…? XC90 D5 AWD Rデザイン試乗

掲載 更新 6
ボルボのディーゼル約1000万円の実力は…? XC90 D5 AWD Rデザイン試乗

 ボルボの3列シートSUV、XC90。その特別仕様車、D5 AWD Rデザインを自動車評論家 渡辺陽一郎が徹底検証。

「ボルボのディーゼル」、その実力はいかほどなのか? 全方位から迫る!

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※本稿は2020年3月のものです
文:渡辺陽一郎/撮影:中里慎一郎
初出:『ベストカー』 2020年4月26日号

■乗り心地には気になる点も?

 最近のボルボは、さまざまな部分の魅力を高めた。

 外観ではフロントウインドウと前輪の間隔が広がり、後輪駆動車のようなボンネットの長いボディ形状に仕上げた。

 フロントマスクや水平基調のボディサイドも洗練された印象だ。

 売れゆきも増して、2019年には日本国内で1万8583台のボルボ製乗用車が登録された。2009年は6213台だから10年間で約3倍に増えた。

 この新しいボルボの先駆けが現行XC90だ。2019年には排気量は2Lながら最高出力が235ps、最大トルクは48.9kgmに達する高出力ディーゼルを加えた。

 あわせて改良も行われたので、D5 AWD・Rデザインにあらためて試乗した。

 ディーゼルは低回転域から高い駆動力を発揮して、最高出力が発揮される4000回転まで滑らかに吹き上がる。ディーゼル特有のノイズも小さい。

 全高が1775mmだから重心は相応に高く、車両重量も2トンを超えるが、走行安定性は良好だ。

 下り坂のカーブを曲がる時も不安はない。操舵に対する車両の動きもLサイズSUVながら正確で、ワゴンに近い感覚で運転できる。

車幅が大きく、ルーフが下がる形状でないので、3列目シート空間は広くて使いやすい

 気になったのは乗り心地だ。

 タイヤサイズが22インチで、エアサスペンションをコンフォートモードに設定しても、路上の細かなデコボコを伝えやすい。19インチタイヤを装着したD5 AWDモメンタム(894万円)のほうがバランスはよい。

 車内は広く、3列目のシートに大人が座ることも可能だ。内装も上質で、LサイズSUVながら大味な印象はない。

 日本のユーザーの感覚に合った造りだから、人気を高めたことも納得できる。

3列目シートは倒すとフラットになり、広いラゲッジスペースが姿を表す

■ボルボ XC90 D5 AWD Rデザイン 主要諸元
・全長×全幅×全高:4950mm×1960mm×1775mm
・ホイールベース:2985mm
・車両重量:2090kg
・エンジン:直4DOHCディーゼル+ターボ
・最高出力:235ps/4000rpm
・最大トルク:48.9kgm/1750-2250rpm
・トランスミッション:8AT
・WLTCモード燃費:13.6km/L
・価格:959万円

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みんなのコメント

6件
  • 欧米ではボルボはずっと大衆車なのに日本だと高額車になっているので適正価格で販売して欲しいものだ。
  • メイドインチャイナに1000万も払えるか!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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