■「ムーヴ」にスライドドア初搭載!
2025年6月5日に、軽ハイトワゴンのダイハツ「ムーヴ」の新型モデル(7代目)が発売された。
【画像】超カッコいい! これが新型「ムーヴ」です! 画像を見る
ここではカタログを見ればすぐわかるような情報でなく、少し踏み込んだ内容をレポートする。
まずアウトラインから。新型ムーヴの生い立ちだけれど、車体形式が「5BA-LA850S(4WDは860S)」になり、従来からラインナップされるスライドドア装着の「ムーヴキャンバス」と同じ。
そして、7代目となる新型ムーヴにもスライドドアが装着され、そのため基本的に、新型ムーヴとムーヴキャンバスは“グレード違い”という認識でいいと思う。
デザインはけっこう違う。見ればわかる通り、ドアを含めた外板は全て新型ムーヴ専用で、驚くことにAピラーの角度まで寝かせているのだ。
Aピラーの角度を変えるのは簡単なことじゃない。私(国沢光宏)が知る限り、車体形式が同じでAピラーの角度を変えてきたのは新型ムーヴのみ。結果、ムーヴキャンパスよりスタイリッシュなデザインになったと思う。
特にフロントタイヤの上のフェンダー形状など、相当凝っています。
また、新型ムーヴとムーヴキャンバスのスペックを見ると、エンジンや駆動系、車重まで同じなのに、燃費(WLTCモード)は新型ムーヴのほうが0.3km/L(NAエンジン・2WD)劣っている。
開発担当者に理由を聞いてみたら「新型ムーヴのギア比はムーヴキャンパスより5%ほど低くしてあるためです。なぜかといえば、従来型と比べスライドドアの採用で車重が増えています。それをカバーするため、ギア比を低くしました。乗って頂ければわかると思いますがムーヴキャンパスよりキビキビ走ります」
つまり、先代ムーヴから新型ムーヴに乗り換える人を意識したとのこと。興味深いことに新型ムーヴの実用燃費は、カタログ燃費が少し良いムーヴキャンパスと変わらないという。
実際に乗ると加速が良いため、結果的にアクセルを踏む量が少ない傾向なのだとか。
ターボエンジン搭載の「RS」はアクセルを全開に加速するとCVTながら多段ギアのようなステップ変速を行う。同じ回転で加速するよりも、ずっと気持ち良いという理由によるものである。
■新型ムーヴのライバルは「N-BOX」!?
インテリアもチェックしてみた。こちらは予想以上にゴージャスだった。運転席の座面のクッションなんか軽自動車と思えないレベル。
内装だってコンパクトカーより質感が高いし、絶対的なスペースも十分過ぎるくらいだ。
リアシートは前後にスライドするので、荷物の量と居住性を考えながらセットする位置を決めればいい。
参考までに、チャイルドシートをリアシートにセットする時は追突された時のクラッシャブルゾーンを稼げる一番前を推奨しておく。
安全性だけれど、唯一残念なのがリアシートベルト。
前席用はプリテンショナー&フォースリミッター式(衝突の瞬間に炸薬で緩みを巻き取り衝突後はジワジワ伸ばす)なのだけれど、後席はELR式。日本は後席の安全基準が緩いのでOKながら、明らかに安全性は異なる。その点だけ認識しておくといいだろう。
なお、サイド&カーテンエアバッグは全グレードに標準装備されているので安心です。
これらの特徴から、新型ムーヴのライバルは、スライドドアを装着した軽スーパーハイトワゴンのホンダ「N-BOX」ということになると思う。
今までムーヴの競合車だったスズキ「ワゴンR」についていえば、ヒンジドアのため対象外になった。
新型ムーヴの価格(消費税込)は135万8500円から202万4000円。厳しい戦いになりそうなのはN-BOXだと考える。新型ムーヴと同じ装備内容にすると30万円以上の差が出るからだ。
さらに、新型ムーヴには7万1500円で付けられる安価なディスプレイオーディオ(Apple CarPlay/Android Auto対応)も用意されている。N-BOXにホンダ純正オーディオを付けることを考えたら、さらに価格差が広がるだろう。
前述の通りキャビンスペースは大差なし。正確に表現すると、N-BOXや同じダイハツのスーパーハイト系「タント」だと、頭上空間が使い切れないくらい広くなるだけ。
加えてN-BOXの予算だと、新型ムーヴなら装備の良い上のグレードを買えてしまう。
見積もりを取ったら迷わないと思うが、新型ムーヴの唯一の課題は生産可能台数だろう。頑張って月産1万台というから、早く納車してもらいたいなら早めにオーダーすることをすすめておく。
※ ※ ※
新型ムーヴの推奨グレードは、セカンドカーや近距離の移動に使うのなら、中間グレードの「X」で何ら不満ないと思う。助手席側に電動スライドドアまで標準装備されている。
メインで乗るのなら装備が充実したターボ車の「RS」でしょう。これに斜め後方などの安全性を向上させるブラインドスポットモニターと、9インチのスマホ連動TV機能付きディスプレイオーディオをセットすれば、超フル装備で快適です。
新型ムーヴの購入を迷っているなら背中を押しておく。
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みんなのコメント
まあ、スライドドア式にして仕様はN-BOXに近づいたけどN-BOXの強み、軽とは思えぬ重厚なドア閉め音、エンジンの滑らかさと静粛性はやはりホンダだからなあ。