僕を抜くのは”100周”早い！？ フェルスタッペン、冗談交じりにボルトレトを挑発「シムで僕のタイムを抜けるかな？」

　レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2026年のレギュレーション変更に向けたレースシミュレータでの作業について語る中で、ザウバーのガブリエル・ボルトレトをからかった。

　2026年のレギュレーション変更により、F1のパワートレインは内燃機関（エンジン）と電気エネルギー（モーター）の最大出力が1対1となる新世代のパワーユニット（PU）となる。

　この大幅な変更はF1の勢力図を一変させる可能性があり、不確定要素をもたらすことになる。

　ドライバーたちは、新PUの問題が1周のパフォーマンスに影響することを懸念し始めており、次期レギュレーションの有効性についていくつかの疑問を持っている。

　現時点では、チームもドライバーも今シーズンに集中しているが、いつかは必然的に新レギュレーションに注目が集まることになる。

　モナコGPでザウバーはライバルに対してどのような評価を下しているのかと質問されたボルトレトは、フェルスタッペンにレッドブルのアプローチに関する洞察を求めた。

「今の段階でそれを知るのは少し難しいと思う。他のチームと比較するのはちょっと早すぎる。ときどきマックスに聞こうとするんだけど、エンジンやマシンがどうなっているかは教えてくれないんだ」

　ボルトレトからのリクエストに対し、フェルスタッペンはアウディのワークスチームとなるザウバーが来季に向けて何を準備しているのか、お返しの情報を求めた。

「もしキミが何をやっているのかを教えてくれるなら、僕も少し話すことができるよ」

　これに対しボルトレトは、レッドブルが何年も優秀な成績を残していることから、自分が教えるよりもフェルスタッペンから学ぶことの方が多いだろうとやり取りを続けた。

「僕たちは今、異なる状況にいると思う。キミが僕を助けるより、キミが助けてくれる方が効果的だと思うよ！」

　フェルスタッペンはジョーク交じりに、シミュレータで記録したラップを更新することを条件に掲げた。

「シムドライビングで君を助けるよ。僕がバンカーラップを出すから、君はそれを破るために100周して、それから続けよう」

　ボルトレトもこれに冗談で返し「そんなことはない。100周もかからないよ。50周だけだ！」とジョークを飛ばした。

　夏休みまでには、すべてのチームとドライバーは新しいレギュレーションへの準備を始めるはずだ。この期間に、ふたりのドライバーがシミュレータで対決し、どちらが本当に速いかを見極めるチャンスがあるかもしれない。

Comments

[YANAZO]

何だか 父親と息子の
微笑ましい会話に感じました。

[vivia]

圧倒的なこの自信、ノリスに欠けているところかな。